2012年9月21日にキスロヴォツク天文台で発見された
アイソン彗星C/2012 S1。この1年間たっぷり楽しませてもらった。もっとも、2014年の年明けくらいまでは楽しむつもりだったのだが、まぁ予定よりも早いがまとめアルバムにしておくことにする。まずは、発見3週間後から。
■2012年10月13日

後日検索してみたがノイズか否か判別不能。
■2012年10月16日

後日検索したところ、ノイズの様でもあり彗星の様でもあり。
■2012年11月24日

現在ISON彗星C/2012 S1は16.5等付近らしい。私の機材ではまだ当分は写って来ないだろうが、この円のどこかにいることは確か。

後日検索してみたがノイズか否か判別不能。
■2012年12月26日

ようやくうわさのアイソン彗星を撮影。16等付近ではまだまだ暗い。写して面白くなるのは来年の夏以降だろう。
■2013年01月02日

特に変わり無し。
■2013年01月12日

居るはずのところに居ないのはなぜ?明るさは15.7等ということなので、写っていると思うのだが。
[追記]先にアップした2分露出には写っていなかったが、5分露出の画像で探したらここに居た。すばるさん、ありがとう。
■2013年01月16日

光度15.6等くらい。なんとなく写っている。パンスターズ彗星の極大光度がかなり下方修正されたので、この彗星が期待を一身に背負う事になりそうだ。
■2013年01月17日

曇り空のカストル アイソン彗星(C/2012 S1)がカストルのすぐ南側(写真のほぼ中心付近)にいる。ガイドのテストのつもりでISO400の5分露出にしてみたが、さすがに曇り空では写らなかった。
■2013年02月10日

ほぼ一月振り。14.8等ということだが特に明るくなった様子も無い。
■2013年02月11日

パンスターズ彗星に見切りを、という訳ではないが何せ近日点通過まで姿を見せないもどかしさをなんとかアイソン彗星で紛らわせている感じ。
■2013年02月13日

EdgeHD800x0.63レデューサー直焦2分露出。
■2013年02月28日

ちょっと明るすぎるようにも思うが、位置が違うのか?→恒星と重なっていたようなので写真を差し替え。
■2013年03月02日

EdgeHD800直焦2分露出。
■2013年03月05日

初めて青緑のイオン色が写った。
■2013年03月14日

吉田誠一さんのページによると3月初めに14.9等。ガイド失敗。
■2013年04月03日

アイソン彗星はまだまだ暗い。
■2013年04月08日

透明度が悪い上に、西に傾きかけているので写りが悪い。
■2013年04月13日

まだ彗星らしい姿には写らない。
■2013年05月03日

現在14.9等くらいらしいが、薄雲のある北西の低空では写っているのかいないのかといった程度。
■2013年05月09日

早々と西の低空へ降りて写真写りも良くないアイソン彗星。霞の空ではますます写すのは困難。
■2013年08月19日

3時15分に外へ出て、しまったもっと早く起きるのだったと思った。実に久しぶりに4等星まで見える空で、眼下の国道にも霞が溜まっていない。庭木の影、電柱・電線の影、隣家の影、、、。何かしらが写野に被っているが、とにかく撮ってみた。薄明開始から10数分でもう空は青く写り始めた。TheSkyXの予想位置を参考にすると、これがアイソン彗星(C/2012 S1)のように思われた。APTでテスト測光すると14.1等ってところだった。
■2013年09月17日

高度6度弱の超低空のアイソン彗星だが、今朝は地平線近くまで雲や霞が無く、かすてんまの位置から近日点通過前にこの彗星を撮影できる最後のシャッターチャンスになったかもしれない。星像が流れているのは大気差の影響。
■2013年10月10日

建物の上へ現れるのを待っての撮影なので、すでに薄明が始まっている上に、その頃から霧が出て来てすっきりしない空になった。それでも、初めて尾の伸びた彗星らしい姿に写った。
■2013年10月13日

透明度良好だったので尾がこれまででもっともよく写った。そろそろ9等台に入っていると思われる。
■2013年10月27日

じわじわ尾が伸びて来ているのは頼もしいが、近日点通過で消失してくれるなよ。
■2013年11月05日

もうこれ以上裏切る期待も無くなっているのだから、後は精一杯頑張れ、アイソン!
■2013年11月08日

尾が少し拡がって来たのか?
■2013年11月14日

7x50双眼鏡ではまったく見えない。25x100ならば楽に見えるが、コマは小さく、隣のHIP61971(8.06等)と比べて暗く見えた。尾は逸らし目にしてなんとなく感じられる程度。
■2013年11月16日

高度12°弱だが7x5cmの双眼鏡でも簡単に見つけられたことで、2日前よりも明らかに明るくなっていることが感じられた。25x10cmでは淡い尾がそれなりによく見えている。HIP62985(4.76等)とGSC5536(6.24等)の中間くらいの明るさで、5.5等と目測した。赤い予想曲線(→
一つ前の記事)を越えた増光は吉兆かな?
■2013年11月19日

霞ヶ浦湖畔。月明かりに負けている為か暗く感じた。

霞ヶ浦湖畔。眼視では6.9等くらいにしか見えなかったが、写真では5等くらいに感じられる。尾が羽子板の羽根のような感じに拡がって来てやしないだろうか。TOAST+NikonD40+180mm。
■2013年11月20日

スピカから離れるアイソン彗星 玄関先。尾は長くなりスピカ辺りまで伸びているはずなのだが。TOAST+NikonD40+180mm。
■2013年11月21日

玄関先。透明度良好で高度3度程度の頃から25x100双眼鏡でも楽に見えた。TOAST+NikonD40+180mm。

アイソン彗星は薄明の進む東南東の低空での撮影のため、時間をかけてもカブリが酷くなるだけ。ならば何秒で写るかと短時間撮影を試してみた。この写真は高度5.7度のときにISO1600、露出時間5秒で撮ったもの。コマが写るだけでなく尾も立派に写っている。尾の写りが若干良くなかったが、ISO1600、1秒でも写っていた。カメラさえあれば誰でも簡単に写せるということ。やはりアイソン彗星は大彗星かもしれない。
■2013年11月22日

玄関先。25x100双眼鏡ならば高度1.7度でもすぐに見つかる。場所が分かれば7x50でも見えている。淡くて分かりずらいが画面からはみ出すほど尾が伸びている。TOAST+NikonD40+180mm。

昨日の準備を参考にコンデジでアイソン彗星へ挑戦。Canon PowerShot S100の望遠端(35mm換算120mm)、F5.9、ISO6400、露出1秒、三脚、2秒セルフタイマー。薄明が進んでしまっていたので尾は写らなかった。ノイズが酷いのでISOはもっと低くてよさそうだ。
■2013年11月23日

4時56分、高度0.9度で水星が見えた。今朝のアイソン彗星は水星とほぼ同じ時刻に水平線上に昇るので水星を先に見つけてその右側へ双眼鏡を移せばすぐに見つかるはず、だった。が、アイソン彗星の所には若干高い樹木があってなかなか見えて来ない。それでも5時過ぎから写真に写り始めたが、その頃には薄明が進んで画面は朝焼け色。そんな中なので光は弱々しいが、逆に考えればこの明るさの中でよく見えていると言うべきだろう。
■2013年11月24日

水星、土星、てんびん座αは写ったが、肝心のアイソン彗星は雲の中だったようだ。時間切れかとここで撮影を終えてしまったが、もう少しで雲の中から出て来たのかもしれない。
■2013年12月09日

C/2012 S1(ISON)残骸は雲の中 久しぶりに明け方晴れた。アイソン彗星残骸について
スペインから眼視7等級の報告があったので、写真ならば写るかもしれない期待を持って霞ヶ浦へ。雲の上と下に星が見えているのでもう少し粘ったらよかったと少し後悔。
■2013年12月15日
やまのんさんの記事
「アイは見えず」によると、12/09鹿角平天文台では写らず、ケベック天文台でも写っていない記事(12/10)を紹介してくれている。先にS.Uさんからコメントでお知らせいただいたスペインの
Gonzálezさんの報告では12/07に眼視7.2等で見えているとのことだったが、その後、同じスペインでの
Cernyさんの報告では、12/07に7.6等、12/09に9.6等、12/10に9.9等となっている。ここまで急激に暗くなると霞ヶ浦で180mm程度の望遠で写すのは厳しいだろう。どうやら諦め時のようだ。早朝の霞ヶ浦出張観測は止めにして、これでアイソン体勢を解除することにした。