33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名、200mm、65mmの望遠鏡と双眼鏡で星空を楽しんでいます!
星句 2012年後期
2013-01-22 Tue 00:00
2012年
8月
 雲一点ない空 架かる銀河雲

今夜は珍しく夜の初めから快晴で、夜半前の観測が終わっても快晴で、日が変わって寝る前にも快晴なのでミラを追加で観測、翌朝起きても快晴だった。こんな日はめったにない。快晴の空に天の川だけがぼうっと雲の様に架かっている。(08月19日)

 軒越しに 冬の星々昇り来る
 冬星に 二つの明星加われり

東側の空を見上げると、冬の星々に木星と金星が混ざっているものだから賑やかな事この上ない。(08月23日)

10月
 牛の寝息 オリオンの流星そっと飛び

オリオン座流星群の夜、椅子にもたれて空を眺めている割には飛ぶ流星の数はあまり多くはない。隣の放牧地から牛の寝息が聞こえて来る静かな時間。(10月21日)

 快晴も霞も同じ 秋の月

満月前後の明るい秋の月の下では、快晴でも霞でも同じ様にほとんど星は見えない。(10月31日)
別窓 | 星句・星歌 | コメント:4
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この記事のコメント
おっとっと、気楽な駄弁ですますつもりでしたが、わざわざコメント欄を作っていただいたとなると、これは批評に少し気合いを入れないといけませんね。


 これらの俳句の中には、天文を愛する者でないと詠めないような境地が織り込まれているものがある。

第一句、 雲一点ない空 架かる銀河雲

 作者は、雲一つない空に雲と見まがうような銀河が見えていると詠嘆している。しかし、ここでを見逃してはならないことがある。現代の一般人は、快晴の暗夜に銀河を見ても最早それを雲と区別することはできまい。この雲が「一点」もないという断言に、作者の幼い頃から夜空を見続けてきて銀河の形状を記憶したことについての自負が潜んでいるのである。


第五句、 快晴も霞も同じ 秋の月

 これは思い切った句である。「秋の月」を愛でるならば、それは晴れた空の澄んだ月に決まっている。それを作者は、澄んだ月も霞んだ月も、星が見えないという点では毫も違いがないと言ってのける。澄んだ名月を単純に賞翫するだけの月並俳句よみへの痛烈な批判になっているのである。
2013-01-22 Tue 19:46 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
句に私のしょうもないコメントなどむしろ添えない方が良いようなありがたい評を頂きありがとうございます。

>現代の一般人は、快晴の暗夜に銀河を見ても最早それを雲と区別することはできまい。

これはありえますよ。特に夏のはくちょう座の銀河などうっかり見逃されているのではないかな。

>澄んだ名月を単純に賞翫するだけの月並俳句よみへの痛烈な批判になっているのである。

単に月を愛でる風流心が私に無いだけかもしれませんが。
2013-01-22 Tue 20:23 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
08月19日の鹿角平の天の川です。
https://twitter.com/_yamanon/status/294259444664111105/photo/1
2013-01-24 Thu 10:45 | URL | やまのん #qRpI1ApQ[ 内容変更]
私が見た空とは比べようも無い鹿角平の銀河ですね。良い写真です。
2013-01-24 Thu 14:29 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
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