2012-04-28 Sat 00:00
・放射線影響研究所:原爆被爆者の死亡率に関する研究 第14報 1950–2003年
→論文の日本語要約 放射線影響研究所(放影研)から出た新しい論文の内容を武田先生が紹介している。ポイントは、 1)広島長崎の被曝でガンがかなり多い 2)低い線量の被曝でも発がんが見られる 3)被曝量とガンの発生はほぼ比例する 4)いわゆる閾値はなく、強いて言えば0ミリシーベルトであること となるらしい。 武田先生が「この論文以外にも、低線量で健康障害を起こしたという論文は昔から多く、「被曝は大丈夫」というのは、「知見がない」のではなく、「論文は多くあるが、私の考えは違う」ということなのです。つまり簡単に言えばウソだったのです。」と書いているが、放影研ですら今やこの立場なのだから、もう、低線量被曝は安全などと言うのは騙しでしかないことは明らか。 ・農水省、無農薬野菜の禁止に?! 食品安全では無添加食品を禁止に?! 先日、農水省が国の食材汚染の基準より低い目標を民間が個別にたてるな!と通達を出した件についての、これも武田先生のコメント。こんな官僚を税金でわんさか飼っている限り日本の転落は止まらんでしょう。官僚の給料を半分にすれば、増税は必要ないし、本当に必要なところへ金が回ると思うのだが。 ・グーグルフォンは元々こんなデザインだった? Jobsが怒るのももっともだな。 |
>「被曝は大丈夫」というのは、「知見がない」のではなく
「100ミリシーベルト以下の被曝で、ガンが増えるなどという知見はない」というのは間違いで、正しくは「100ミリシーベルト以下では、Xσ以上の有意性でのガンの増加は認められない(Xσ以下の増加は測定されている)」ということなのですね。ご紹介の論文には95%信頼区間が載っているので(これは約2σに対応)、Xσは3~5σくらいなのでしょうか。(この論文は1Gyに対する信頼区間なので、このデータだけで100ミリシーベルトの信頼区間に対応しているわけではないですが) この表現でいくと現在のところ「LHC実験結果にでヒッグス粒子の存在の(ポジティヴな)知見はない」ということになります。これは間違いで、実際には、データも兆候もあるのですが、確証がないのです。「ヒッグス」はある方向により慎重な見方をするべきですが、放射線の影響はない方向により慎重な見方をするべきです。 信頼区間で言うと、上限or下限のどちらに注目するかという問題になりますが、これは論文を書く人の裁量とセンスにかかっているのでしょうね。
2012-04-28 Sat 06:42 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
とても分かりやすい補足説明をありがとうございます。
>Xσ以上の有意性でのガンの増加は認められない(Xσ以下の増加は測定されている) あちら側の方の希望としては、机上でXを任意に大きくしてしまえばガンの増加の証拠を限りなくゼロに近くできるということでしょう。その上、ド厚かましくも5σをご所望なのでしょうかね。99.9999%、これはS.Uさんたちの世界では意味があっても、数万人程度の母集団に適用してもねぇ。
2012-04-28 Sat 12:41 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
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