14日21時05分に銚子沖を震源とする地震があり、茨城県南は震度5強だった。上下動がかなり長く気持ち悪かった。近頃再びこういうけっこう大きな地震が頻発しているが、茨城県はその中心と感じている。それにしても、全国で動いている原発が残り少なくなっているので、福1の4号機はあるにせよ、地震の度に感じるハラハラ度合いは随分と軽減している。
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東海第2原発が危機一髪だったことについては
2011年7月17日の記事に書いたことがある。最近も茨城県北部を震源とするけっこう大きな地震が頻発していたり、東海第2原発関連のニュースも流れているので、気象庁の潮位予測(
潮位表)を使って東海第2原発の311当日の危機をもう一度確認してみた。本来は東海村での値を使うべきだが、無いので18km南に離れた大洗の値を使った。

東海第2原発の堤防高と最大津波高の関係は
Wikipediaによると「高さ6.1m(想定津波5.7m)の防波壁に到達した津波の高さは5.4m」だったとある。ここからは高さ6.1mの堤防が猶予わずか70cmを残して5.4mの津波を危機一髪のところで防いだ光景が目に浮かぶ。事実としてこのことは間違い無いようだが、ここに潮位変化を重ねて見ると、その危機一髪の程度は紙一重の偶然に助けられていた事が見えて来る。左図は気象庁の潮位予測による大洗の潮位変化に地震と津波到来のタイミングを入れてみた。地震発生時の潮位はかなり低い位相にあった。朝の6時に最大津波が来ていれば堤防の余裕は10cmも無かった事になる。

さらに恐ろしいのは、2011年の1年間での最大潮位は158cm(9月30日;右図)だから、津波が来た時にこの潮位であったなら水は堤防を23cmも越えて流れ込んでいたし、台風等の低気圧が重なればさらに津波は高くなっていて、東海第2原発は福島第1とまったく同じ状況へ陥っていたことになる。
★・津波警報:潮位を反映 気象庁実用化へ だからいまごろこんなことがニュースになる訳だ。