2007年、33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名。その後の変化でただいま星空は休眠状態。郷土史、草刈り、読書、ドローンの記事が多くなっています。
Appleが再発明した教科書を体験してみた
2012-02-17 Fri 00:00
・Apple、今度は“教科書を再発明”「iBooks 2」「iBooks Author」「iTunes U」アプリ発表

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一月ほど前の話題。世界中の大学や研究機関が提供する講義を聴講できるアプリケーションiTunes U、さっそくiPadでCERNのLHC実験グループ研究者の短いレクチャーをダウンロードして聞いてみた。ネイティブの英語でないから、英語苦手な私でもじっくり聞けば理解できそうだ。用意されているコンテンツは、世界規模で幼稚園から高校生、大学、研究機関におよび、日本国内でも東大などが参加している。今後、急速に充実して行くことが予想される。
次に、簡単な操作で教科書(に限らず書籍)を作成できるアプリケーションiBooks Authorで本を1冊作ってみた。完成までにはもう数日必要だが、書きたいものさえあれば骨組みは5分で出来てしまう。そして、でき上がった本はiPadで読んだり、PDFファイルにすることができる。これらすべてが無料アプリというのはすごい。
米国ではテロ対策のために学校からロッカーが撤去され、小さな子どもたちも重い教科書を持ち帰りしなくてはならないらしい。そこでジョブズは教科書をデジタル化してiPadに入れてしまうことを思いついたと自伝に書かれていた(と、読んだヨメさんからの受け売り)。
しかし、出版業界にとっては由々しき事態になるかもしれない。というのは、iBooks Authorで作った本は(調べれば細かな制約はあるかもしれないが)基本的にはクリック一つでネット上のiBookstoreへ直接アップロードでき、それはすなわち世界へ向けて販売する道が開かれてしまうからだ(現時点では日本は対象外らしい)。業界の煩雑な作業のすべてを飛び越えて世界市場の本屋へ陳列できてしまう。私などはデジタルブックには代え得ない「本」の存在感への愛着があるので出版業が無くなって欲しくないが、デジタルブックで育ち「本」への愛着の無い世代が多数を占める頃には、出版業はかなり変わっているのだろうと想像する。
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