33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名、200mm、65mmの望遠鏡と双眼鏡で星空を楽しんでいます!
ポケット線量計 DP802i
2011-05-30 Mon 12:04
政府や東電が公表する放射線量データの信憑性は著しく地に落ち、信頼するに足りない印象で受け止められている。幸い自宅から30kmの所にあるつくばの高エネルギー加速器研究機構(KEK)の測定値は信頼できるが、かなり離れているためおおよその傾向は共通するにしてもホットスポットのようなものには対応できない。

1105282.jpgそれでポケット線量計を自分でも持つ事にした。少々値は張るが国産のものを購入したかったのだが納期は秋と言われ諦めた。仕方が無いので中国製ですぐに手に入りそうなDP802iというポケットガイガーカウンターをネットで購入することにした。中国製品は不良品や偽物を掴まされる不安があるが、この際なので冒険とは思ったがこれにしてみた。

1105283.jpg中国製の宿命で、偽物が出回っている噂がつきまとう。ネットで見分け方情報を探して、手元のDP802iのカバーを外してみた。基盤の様子を見る限り、多分大丈夫だろうと思われる。添付されていたラジウムボール5粒を近づけると3.0μSv/h辺りまで上がるので少なくとも計数していることは間違いない。

1105284.jpgガイガー=ミュラー管は右側に配置されている。ショップに聞いたところ雲母窓型だと言う。ならばプラスチック筐体を取り外せばα線も測れるってことか?

110529.jpg次に、放射線量が線源からの距離の2乗に反比例するという物理法則が再現できる程度の精度があるか確かめてみた。写真の様にイージーな方法の上に、値の読み取りも適当、もちろん統計処理はしていない。1105292.jpg傾向が掴めれば良しというつもりだったが、結果はグラフのようになったのでOKだ(縦軸は計測値から環境放射線値0.10μSv/hを引いている)。

本題の環境放射線の測定値についてだが、まずは、自宅屋内、庭、職場屋内、屋外、移動中の車内、などで値を見てみた。0.08~0.20μSv/hの間を振れるが、ほとんどの場合0.10μSv/hだ。また、足下と1m高では変化は無い印象だ。
車で走行中に値が0.18μSv/hを示し続けることがあった。誤差とも思えたが帰りに同じ所で再び値が上がったのでその周辺は高かったのだろう。しかし、後日通ったときには行きも帰りも値は上がらなかった。日々この程度の線量の変化はあると思われる。

セシウム137はβ線源だが、β線を出してバリウム137mになり、バリウム137mはすぐにγ線を出してバリウム137になるので、セシウム137があればβ線とγ線が出ることになる。アルミ4mm厚でβ線を遮蔽できれば計数の変化を見られるかもしれない。

以上、購入して間もないため自宅周辺でしか使っていないのでこの程度の報告しかできないが、ガイガーカウンター購入を検討されている方の参考になればと思う。

不幸にも個人が放射線測定器を持つ時代になってしまったが、せめてこのくらいの値で落ち着いて欲しいものだ。
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この記事のコメント
かすてんさん、こんばんは。
昨日は大風、大雨でした。今日は、また、台風一過が明瞭でないですね。

 ガイガーカウンター、いいですねぇ。こんなこと言っては怒られるかもしれませんが、放射線を測定する仲間が増えるのは私にはうれしいことです。もちろん、生活環境の放射線は高くないのがよろしいのですが、...でも、少しは場所による変動が出ないと測る張り合いがないかもしれません。こんなこと言っては怒られるでしょうが。
それにしてもラジウムボールは強力ですね。

>雲母窓型
 調べると、雲母窓型はアルファ線も測れることになっていますね。これもラジウムボールと遮蔽で試されてはどうでしょうか。アルファ線の遮蔽は紙1枚と言われていますが、多少、厚手の紙のほうが良いと思います。また、ビニル袋や空気数センチも遮蔽になりますので、直接に窓に近づける必要があります。アルファ線の空気中の飛程は霧箱でよく観察できます。
 それから、袋の中にはラジウムの娘核の放射性ラドンが多少たまっていて袋を開けると出てくるかもしれません。ラドンは半減期が短いので蓄積することはないです。
2011-05-30 Mon 20:28 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
S.Uさん

>台風一過が明瞭でないですね。
 近頃の台風は、通過後も天気の回復が明瞭でなく、星見の楽しみが得られません。

>少しは場所による変動が
 そうそう、高くあって欲しくは無いのですが、ちょっと値が上がるとうれしかったりして、複雑な気分です。

>アルファ線
 これもそのうちにやってみます。
2011-05-30 Mon 22:04 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
>車で走行中に値が0.18μSv/hを示し続けることがあった

 ひとつ思い出したのですが、花崗岩があるところは高いです。私も測定したことがありますが、花崗岩が敷き詰められていると、0.2μSv/hを少し超えました。そのへんにそんなものはありませんか。
 でも、日によって違うのなら、岩石のはずはありませんね。
2011-06-01 Wed 21:27 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
こんばんは~
線量計 ちょっと迷っています
師匠の天文台でも販売してましたが (その時は思いもしなかったので良く見て来ませんでした) やはり自分のまわり 両親が耕す畑とかはどうなんだろう?と・・・
あまり高いのも買えないし あまり信用できないモノも困りますし・・・これはどのくらいするものなんですか?
他にお勧めとかありますか?
ついでに・・・
かすてんさんの所にはこの方面に詳しい方々がとても多いので お聞きしてみたいのですが
私は 伊達市に住んでいます 最近一部にホットスポットがあり市独自に避難の援助をしています
みなさんの所より断然数値も高めです もしこの地に住んで 仕事を持って生活していたら どう行動されたでしょう?
私は難しいことはわかりませんが たぶん正解は無いのだろうな・・とは思いますが ベストなアドバイス等ありましたらぜひお願いします 
2011-06-02 Thu 22:20 | URL | ふわり #-[ 内容変更]
ふわりさん、こんばんは。

ふわりさんのお住まいの地域は、地震、津波、原発のひとつひとつの問題がかなり厳しいレベルで、すべてが重なっている所ですね。

原発事故の今後については気掛かりで、ふわりさん、ももさんは私の知人の中でも特に近い所にお住まいなので、本当にご心配だろうと察しております。

あ、やまのんさんも近いですが、風向きのおかげで初期の爆発による高濃度汚染は免れたみたいですね。でも、今後の少量汚染の蓄積に関しては注意が必要だと思います。

線量計のことと、対処については、改めて書きますね。
2011-06-03 Fri 01:00 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
ふわりさん

これまでは「管理できる放射線」を知識のある管理者が扱って来たのですが、今回の事故以降状況は一変し、知識のある人無い人すべての人が「管理されていない放射線」に取り囲まれてしまいました。そう言う意味では、この大事故の前では例えS.Uさんのようなプロの物理学研究者であっても、ふわりさんのような一般の人であってもあまり違いは無いと思います。私もとくに放射線に詳しいわけではないのですが、物理の知識が若干ある分多少イメージを掴み易いかもしれません。

ふわりさんもお気づきの様にすべてのひとに共通の対処方法は無いのだと思いますので、私の考え方をいくつか書いてみます。

癌のリスクは1Svで5%。自分でどのくらいの値まで我慢できるか考えておくのが良いと思います。伊達市のページを見ましたが場所により濃淡はあるにしろ、現在0.5~3μSv/hですね。これは4~26mSv/年となります。この放射線量がずっと続くとすると、癌のリスクは1年に0.02~0.13%上昇します。年ごとに累積されるから10年で0.2~1.3%上昇です。1.3%上昇っていうのはちょっと嫌ですね。
もう一つ嫌なファクターとして内部被爆まで入れると外部被ばくの5~10倍になるとも言われます。5倍になるとすると、10年では1.0~6.5%上昇です。上限の6.5%というのは相当高いと感じる数字です。大きな割合を占める内部被爆が推定値なので評価が難しいのですが、私がこの場所に住んでいるとしたら、生活の仕方を見直す数字だとは思います。
[この癌のリスクの概算、正しいかちょっと自信無いので、後で検算しておきます]

どうすれば良いのか。茨城県南のように比較的汚染の軽い場所で、私のように50歳を越える年齢になれば、残りの余命を考慮すると目立った影響は出ない(正しくは、影響はあるけど判別できない)と思います(20年で0.4%くらい)。その場合は各人の生活に不便を感じない範囲で自分が満足できる防護をするのが一番だと思います。つまり、例えばマスクをするのが苦にならないのであれば、しておくに越した事はありませんということです。ただ、妊婦、将来妊娠予定の女性、小さな子どもは極力被曝量を押さえる努力をした方がよいです。それにはホットスポットを避けることの他に、呼吸や水・食べ物からの取り込みを少なくする様に気を使った方がいいということです。それを考えるに、爆発直後からの2、3週間の間、子どもは特に注意して過ごさせば放射性ヨウ素による不要な被曝はかなり防げただろうに、ということが返す返すも残念です。

移住するという選択ができないのであれば。その土地に止まる限り、放射線を極力避ける以外方法はありません。自分の近辺での測定値に注目しておくのはもちろん大切です。私はつくばの高エネ研(KEK)の測定値を参考にしています。ただ、事故直後の爆発で飛散した放射性物質は、どうも均一に広がったのではなくかなりモザイク状にホットスポットを作っているようです。千葉の柏や東京金町の土手で問題になっているようなホットスポットが身の回りにもあるかもしれないので、各自での測定には大いに意味があると思います。外部被曝についてはとにかく濃い場所から離れれば良いのです。

ガイガーカウンターその他の線量計について。現在品薄でネット等を見ていてもボッタクリ価格とも思える値段になっています。私は少々高くても国産品が欲しかったのですが、納期は秋と言われ諦めました。急いで欲しい場合もあるので中国製などを多少高いのを承知で買うのも致し方ないかもしれません。私が買った機種は中国製で、Amazonで5万円弱です。平常値はKEKの測定値とほぼ同じですし、X線を照射したら直ぐに反応してすぐに平常値に戻りましたので、インチキ商品では無さそうです。フランスのナノセンス社がRADEX RD1503を2万円ほどで販売することを考えているとも聞きますので、待てるのでしたらこれがいいと思います。8月になったら仕事友達がフランスへ出張するので、これをまとめて何台か買って来てもらおうかとも思っています。
2011-06-04 Sat 00:54 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
かすてんさん、ふわりさん、

 ひどい事故を起こされたせいで、本当に心労の種になりました。

 放射線の影響と測定については、かすてんさんの詳細のご紹介で尽きていると思いますが、個人線量計について一件だけコメントさせてください。

 私のような通常の放射線業務従事者は、個人線量計としていわゆる「フィルムバッヂ」というものを使っています。今は、写真フィルムを使っているわけではないので、もうフィルムバッヂという名ではないのですが、ようするに身につけたバッヂに蓄積した放射線照射量をなんらかの「現像」処理によって見るものです。軽量で携帯しやすいという利点があります。リアルタイムでは何もわからないので(銀塩写真と同じ)、緊急の危険回避には全くならないというのが大きな欠点ですが、モニタ値が出ないのだからふだんは何も気にしなくて良いのでストレスにならない、とうのは利点かもしれません。普通は、男性は胸部に、女性は腹部に付けます。ファッション性についてはノーコメントです。

 毎月月末回収で約2カ月後に測定結果が届きますので、最大3カ月は大量被曝してもわかりません。ですから、大量被曝する可能性のない人専用です。仮に3カ月で最大1mSvまで許すなら、1日あたりの被曝量が平均10μSv以下であることが保証されていれば結果が届いても想定内ということになります。月々の最低感度は、0.1mSvくらいだったと思います。平時の自然放射線は感度以下として扱われますので、これで1年の累計が1mSv以下なら一般人向け法令厳守になります。私の経験では、身に覚えのある有意な被曝がなければ、常に「検出感度以下」です。

 ところが残念ながら個人では買えないようです。企業単位の契約ということです。とりまとめの事務手続きの必要性のためでしょうか。値段はべらぼうには高くないようですが。私は、こういう事故時には、個人への普及を進めるべきだと思います。即効性はなくても、長期間の蓄積量が確実にモニタできると安心ですし、3カ月の単位では生活に注意したりすることができます。事故後何年間もたったのちのちの影響の可能性の議論にもこういうダイレクトな測定が不可欠だと思います。政府にはぜひ推進していただきたいです。

販売元(長瀬ランダウア)
http://www.nagase-landauer.co.jp/
写真のクイクセルバッジはサイズ約6x2cm、重さ20gくらいです。

(ヤフー知恵袋の質問)
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1362749783
2011-06-04 Sat 05:24 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
S.Uさん

リアルタイム・モニターではありませんが、こういうガラスバッチ式もありますね。私も持っていますが、これは同業者の組合で一括契約しています。ふわりさんもお仕事中は身に付けているかな?

生活協同組合とかで取り扱うことも検討したら良いと思います。
2011-06-04 Sat 08:55 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
 おぉ、かすてんさんも持っていらっしゃいますか。

 測定、医療、工場、検査、建築、土木、鉱業 ...これは相当数出回っていますよね。月産何十万とか100万とかの数ではないかと思います。

 生産処理量の問題はあるでしょうが、国費のバックアップで、福島県の方、せめて希望する人だけにでも、数十万人に配布することはそんな困難なことではないと思いますが、どうでしょうか。国は何で配らんのでしょうかね。

 別にホットスポットとして10μSv/hを超えるようなところはすべて立て札を立てる必要がありますが、その上で、毎月のバッジ測定で相当不安は減ると思います。

 データの管理は、基本的に健康に関する個人情報なので、原則は各人で管理するが、同意する人は保健所か県の委託業者が管理するなどの方法がとれるのではないでしょうか。くどいですが、実施する一手だと思いますけどね。

[附記] (医療関係の方のニュース)
↓によると、ガラスバッジの現在の流通は44万人ぶんだそうです。
http://blog.goo.ne.jp/officek2010/e/6fe2ece27ff6bfa92e9b3010b83cfa33?fm=rss

2011-06-04 Sat 09:38 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
>数十万人に配布することはそんな困難なことではないと思いますが、どうでしょうか。国は何で配らんのでしょうかね。

 ガラスバッチ方式に限りませんが、どこでどれだけ被爆したかを追跡できないのがネックでしょうか。国がやるとなった場合、悪意を持ってバッチだけに大量被爆させて混乱を誘発させられることなどを懸念しているかもしれません。

>ホットスポットとして10μSv/hを超えるようなところはすべて立て札を立てる必要があります

 これはぜひやらなくてはならないですね。ホットスポットは(住んでいるのでなければ)そこに長居をしなければよいことですから情報提供が有効です。
2011-06-04 Sat 14:32 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
ありがとうございました
かすてんさん S.Uさん こんばんは
かすてんさん 私の漠然とした質問に 誠実に優しくお答え頂き本当にありがとうございました
年間での数値はとても参考になりました 自分はどの位になるのだろう?と思っていたので・・・
避けられるものは避けた方がいいのだとは思っていましたが どちらかというとのんびりなので、今まで摂取制限も知らないで食べていたものもあったりしました
かすてんさんに数値を示して頂き あらためてやはりもう少し意識をちゃんと持った方がいいかな・・と思いました
マスクは職場で 年中しているのですが S.Uさんご紹介のバッチは もしかしたら手に入らなくも無いかもです!?そういうものもあったのですね  ありがとうございます
知らないよりは 知っていた方が選択肢も広がるし 安心ですよね
線量計についても情報をありがとうございました



 



2011-06-05 Sun 00:12 | URL | ふわり #-[ 内容変更]
ふわりさん、かすてんさん、

おはようございます。
 かすてんさんの情報によると、伊達市は0.5~3μSv/hということで、また今朝の新聞では、福島市は1.31μSv/hになっていました。これらは、放射線源を使っている職場だったら、何らかの出入管理をするかしないかの境界に近いレベルです。私の個人的な「相場」感覚とよく言われている注意では、

5μSv/hを超える場所は要注意で、
・入って仕事をするのはよいが、無駄な時間は過ごさない。滞在時間を意識しながら滞在する。
・そこでは、できるだけ、飲食はしない。地面や床、建物の屋根や壁にできるだけ触れない。その辺じゅうレベルが高い時は、食事はできるだけ、清潔な部屋でとる。
・ホコリなどがつく作業をしたら、あとで、早めに手洗い、うがい、洗濯などをする。

このへんが普通に気をつけられるところだと思います。
2011-06-05 Sun 07:33 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
ふわりさん

>S.Uさんご紹介のバッチは もしかしたら手に入らなくも無いかもです!?

病院にお勤めでしたよね?
それならば、放射線を扱う・被曝する職員の方がおられるという事になりますね。
病院のどなたかにご相談されてみられたら入手可能だと思いますよ。
ただ、ちょっと後ろめたいでしょうが、これ位はかわいいもんですので。
2011-06-05 Sun 12:21 | URL | 中井 健二 #7w5mtEUg[ 内容変更]
かすてんさん みなさん こんばんは
S.Uさん
日常生活の中の具体的なアドバイスはとてもわかりやすくて参考になります
私は 伊達市でも北の方なのでそこでは低めだと思いますが 外食したり買いものに行くのは福島市内が多いです
ちゃんと意識していたいと思います ありがとうございました
中井さん
はい そうなんです でも先生は お母さん方の 放射線が不安だという相談を「大丈夫!」と言いきってしまっています そこまで何を根拠に?と思う時があるのですが・・・
そういう姿勢なので ちょっといいずらいですが 話はしてみようと思います ご心配ありがとうございました
2011-06-05 Sun 23:20 | URL | ふわり #-[ 内容変更]
ふわりさん

 たくさん書いた割にはふわりさんの状況に即した回答になっていなかったかもしれません。

 「知らないよりは 知っていた方が選択肢も広がるし 安心ですよね 」その通りだと思います。暗闇の中で当てにならない情報を待つよりも、自分で判断できる事はより良い対策、安心に繋がります。

 お母さん方の 放射線が不安だという相談を「大丈夫!」と言いきってしまう先生、「安心を与えているのであって、安全を保証している訳ではありません」と宣う福島県放射線健康リスク管理アドバイザー・長崎大学教授山下俊一の共犯にならなければ良いですが。

S.Uさん
 放射線管理区域ならば飲食をしないなどの対策がとれるのですけどね。普通の生活地域が管理区域状態になってしまったので、長居無用、飲食禁止は無理ですね。
2011-06-06 Mon 01:03 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
かすてんさん、
>長崎大学教授山下俊一の共犯
>長居無用、飲食禁止は無理

 そうなんですよね。現状では、普通に落ち着いて生活をするためには、それぞれに「基準を緩和」して妥協を図るしかないと思います。要注意の境界を0.5~10μSv/hのどこに置くか、それを時と場所と場合にゆだねてしまうのは、国の甘い基準に屈服するみたいな気がしてくやしいです。「ご自分で判断してください」、と言われても「そんないいかげんな」ということになりますよね。放射線防護を研究してきた人達が「そんないいかげんな」と言われないように設置した基準が守れないのが現状ですから、「いいかげんだ」と言われても仕方ありません。

 そういうときこそ、安心のためには、国や自治体の具体的な行動が問われるのだと思います。個人に「安心を与える」のは精神科医やカウンセラーにお願いして、行政には厳格な対策を提言するのがリスク管理アドバイザーじゃないでしょうか。行政に安心を与えてどうすんですかね。
2011-06-06 Mon 06:08 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
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