2007年、33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名。その後の変化でただいま星空は休眠状態。郷土史、草刈り、読書、ドローンの記事が多くなっています。
沈黙の春?
2011-05-27 Fri 00:00
今年の春は、ウグイスとホトトギスのさえずりがほとんど聞こえて来ない。全体的に庭の虫は少なくアゲハチョウも小さい。沈黙の春?

・海水注入「中断しなかった」、東電が訂正
・福島第1原発:注水「中断なかった」…所長判断で 東電
 IAEAの調査団が来日しているので、この際だから言っておこうと。それにしても、原発事故について国民は一貫して蚊帳の外に置かれているが、東電・政府も結局詳細は把握できない事が明るみに出た。
・班目委員長“私は何だったのか”
 ………

110526.jpg・「自然エネルギーを20%に拡大」、菅首相がOECDで演説
 「エネルギー消費を無制限に増やすことが適切か自問する必要がある」と言った一方で、経産省の筋書き通り「原発について「地震・津波が頻発する世界一厳しい環境下で『世界最高レベルの原子力安全』の実現を目指す」」のであれば二枚舌もいいところだ。

・7年前のコスト削減目標焼き直し 太陽光発電の計画
 思いつきの演説内容なので資料が間に合わず急いで経産省に出させたら7年前のものだったってことか。経産省もこの間まともに仕事をしていなかったことがまる分かり。

・YouTube:核なしでエネルギー問題をどう解決するか 深尾正之(1/7~7/7)
 講演:100分、質疑:33分。

・IAEA要請終了で、放射性物質拡散予測を中止
 この政府は異常な部分が多いが、国民の税金で作りながらIAEAのためにしか公開しないというのもまさに異常。

別窓 | 大震災・原発・社会 | コメント:8 | トラックバック:0
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この記事のコメント
>「自然エネルギーを20%に拡大」
 菅さんだけは意外と本気で、他の輩はあとで「20%はとても困難だから、やはり原発しかない」という結論に導く予定で、合意が得られているのだと分析します。

[追記]
 今日の夕刊を読んでちょっと気になったことがあったので、この場をお借りして、久しぶりに放射線についてコメントをさせていただきたいと思います。

 それは、現在、公表されている各地の放射線が、しばしば空気中の放射線を測っているということです。地面に近いところで測ると高い値が出て聞こえが悪いので、高いところで測るように要請をしているところもあるそうです。

 これはとんでもない間違いです。現在、放射性物質は、主要な部分が地面に落ちていて、それが放射線を出しています。ですから、放射線濃度を測るならば、地上50cmくらいのところで下向きに検出器を向けて測定しないといけません。そうでないと歩行中の人が腹部に被曝する量がわかりません。セシウムからのベータ線は空気中を何メートルか進むと向きが変わったり吸収されて減ってしまいます。現在は空気中には放射性物質はそんなに舞っていません。空気中の放射線濃度を測っても、鳥に教えてやるしか役に立ちません。

 福島県の学校で、教室の窓を開けた状態と閉めた状態で測って大きな違いはなかったそうです。野外の空気中を舞っていないことを意味します。地面から出る放射線も、本当は窓ガラスである程度吸収されますが、大きくは減らないです。
2011-05-27 Fri 07:49 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
測定地点の高さについては、かなり高い所で計っている場合があるとどこかで読みました。職場の友達もKEKのデータはチェックしている人が多く、あれはどのくらいの高さなのだろうかと聞かれました。東大通り沿いの換気された小屋の一般的なテーブルの高さじゃないかなととりあえず答えておきました(写真もありますね。50cmよりは高そう)。

>窓を開けた状態と閉めた状態で測って大きな違いはなかった
 窓を閉めて室内で計っているのは主に教室の壁や床に付着した線源からのものと考えればよいのでしょうか?

実は私もポケット線量計を購入しました。少々高くてもアロカのが欲しかったのですが、納入が秋と言われしかたなくすぐに買える中国製にしました。DP802iというパッチもんのようなやつです。
自宅室内でも庭でも職場でもほぼ0.11μSv/h前後です。車で周辺を走っている途中でたまに0.18μSv/h程になる場所もあります。
自宅の周辺の地面の上に置いても変動はありません。これはほぼ飽和してしまっているからでしょうか。
2011-05-27 Fri 22:09 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
>東大通り沿いの換気された小屋の一般的なテーブルの高さ
 私は中に入ったことはないのですが、そんな感じですね。屋内なので、外よりは多少低め(2割とか3割引くらい?)に出ているのではないかと思いますが、窓や壁の薄いところから入ってくるのではないでしょうか。
 KEKのへんは東に山があるので東風が遮断され、、つくば市南部より線量は小さいと言われています。

>窓を閉めて室内で計っているのは主に教室の壁や床に付着した
 教室の掃除は行き届いているでしょうから、これも野外の地面からの放射線が窓や壁の薄いところから入ってくるんだと思います。福島だったら、鉄筋校舎のほうが少ないと思います。平時はコンリートのほうが良く放射線を出します。

>ポケット線量計を購入
 いい物を買われましたね。
 だいたいこのへんは、0.1~0.2μSv/hくらいですか。土の地面の近辺は高いと思いますが、広い地面が一様の面積強度だと、平板コンデンサの原理で高さや場所による違いは小さくなるでしょうね。平時は、たとえば、コンクリートの屋内で0.10μSv/h、野外で0.05μSv/hくらいですが、今は屋内も屋外もどこでもほぼ同じとなっているのではないでしょうか。広~い駐車場とか体育館なら少ないかも。

 測定器でうまく測れるかわかりませんが、遮蔽するとベータ線とガンマ線が区別できるかもしれません。1MeV弱のベータ線は、アルミ板なら1枚(2~3mm程度)、空気なら3メートルくらいで止まると言われていますが、ガンマ線を止めるには、その10倍くらいの厚さが必要です。
2011-05-27 Fri 23:21 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
>野外の地面からの放射線が窓や壁の薄いところから入ってくるんだと思います。

 そうですか、外界の地面からの放射と考えられると言う事ですね。我が家は掃除が行き届いていないので、屋外と平衡状態かもしれません。

>広い地面が一様の面積強度だと、平板コンデンサの原理で高さや場所による違いは小さくなるでしょうね。

 高さによる寄与があまり無いとすると、そのように考えられるのですね。コンデンサの空間内はどこでも電場が一様になるって奴ですね。昔、学生の頃(高校生の頃?)計算したような気がします。

>遮蔽するとベータ線とガンマ線が区別できるかもしれません.

 セシウム137はβ線を出してバリウム137mになって、バリウム137mはすぐにγ線を出してバリウム137になるということですから、土壌にセシウムが落ちるとβ線とγ線が出ることになるわけですね。アルミ箔を何層か重ねて3mm厚くらいにして線量計を覆って多少なりとも変化があるか試してみようと思います。
2011-05-28 Sat 00:43 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
>アルミ箔を何層か重ねて3mm厚
 1MeV程度のベータ線は平時にはその辺に散らばっているものではないので、屋外と屋内で比較していただくとありがたいです。セシウム137からの最大エネルギー1.2MeVに対応するアルミ中の最大飛程は約2mm、ストロンチウム90は2.3MeVで約4mmです。
 鉄や鉛などの比重の重い金属を使うと、制動輻射を出したりガンマ線まで吸収したりするので、よろしくないそうです。

 別の方法として磁場を使う方法あるかもしれません。計算上は、1000ガウス程度以上の磁場をベータ線源の近くに置くと、磁力線の垂直方向には飛びにくくなるはずですが、こういう実験はあまり見たことがないので、霧箱か何かでいずれやってみたいと思っています。
2011-05-28 Sat 08:39 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
>アルミ箔を何層か重ねて3mm厚

3~4mm厚のアルミシールドを12μmのアルミホイルで作ろうと思ったら333重にせねばなりませんので無理でした。アルミケースがあればと探しますがなかなか無いです。MacBookProがアルミのモノコックボディなんですが流用は無理です。適当なものが見つかったら試してみます。

それにしても、宮城80.3m、栃木20m、東京19.8mなどモニタリングポストの測定高の統一されていないのにはあきれます。栃木県環境保全課は「設置の際、文科省から『地表から放射性物質の影響を受けない高さの目安として10メートルが推奨される』と聞いたので現在の場所にした」というが「なぜ20メートルかと問われると、特に根拠があるわけではない」と言っているそうです。文科省の指導は何なのでしょうね。人への影響を調べる目的ではなかったことはこれではっきりしました。
2011-05-28 Sat 13:32 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
>文科省の指導...人への影響を調べる目的ではなかった

 空気中の成分が大きかった最初の頃はそれが大きな変化の傾向を見るのに適していたのかもしれません。

 しかし、公園や運動場で遊ぶ子どもの姿を思い浮かべると、せめて1m以下でないとだめなことはどんなに想像力がない人でもわかりそうなものです。文部科学省の動きはつねに後手後手に回っていて、住民に心配をかけるばかりですね。

 国による測定で近く是正されるものと思いますが、どうせ手を打つなら、人が心配する以前に早めに有言実行してくれれば、「さすがは日本の文部科学省」と、まるっきり反応も信用も違うと思うのですが、...文科省の批判などしたくはありませんが、...タメ息が出ます。
2011-05-28 Sat 14:50 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
>空気中の成分が大きかった最初の頃はそれが大きな変化の傾向を見るのに適していたのかもしれません。

 まさか人体に影響が及ぶこんな事故が起こるとは思ってもいない人たちが考えていたことは、チェルノブイリから流れて来た物質が日本上空をふわ~っと通り過ぎるイメージだったのでしょうね。

 ホットスポットが出来る様な汚染が現実となっているのですから、自分たちの主導で観測方法を改善するなどの動きがあれば多少なりとも信頼を回復できたのに、今回も逸しましたね。
2011-05-28 Sat 15:28 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
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