33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名、200mm、65mmの望遠鏡と双眼鏡で星空を楽しんでいます!
はっさく(八朔)
2010-04-06 Tue 00:00
1004051.jpg鈴木壽壽子さんの『星のふるさと』の中にテンボオドシのことを書いた「八朔の星」という話がある。それとは何の関係もないのだが、年明けから春の初めにかけて出回るはっさく(八朔)が好きだ。果汁の量は控えめで手がネタネタにならず、果肉はしっかりして崩れず、味に関しては、甘み・酸味・苦みがほどよく調和している。また、旬がはっきりしていて季節感を味わえるのも良い。年によって多少前後するが、年明け頃から出始め、暖かくなると味が落ち、5月に入ったら終いになる。

最近では、自分で選べばそんなに大外れ無く買えるようになっている。たいした情報でもないが、私の好きなはっさくの選び方をご紹介する。

  (1)肌のつやつやしたもの(艶なくぶつぶつ感のあるものはだめ)
  (2)色はなるべく黄色みのあるもの(オレンジ色はだめ)
  (3)中玉が無難。小玉は酸味強く、大玉は皮厚く乾涸びていることも
  (4)和歌山県産は外れが少ないかも(他産地の物は少なすぎて分からない)
  (5)ネット売りの場合、重なった部分に痛みがないか注意

すでに4月なので例年ならばピークを過ぎているが、今年は出始めが遅かったので今月いっぱいは大丈夫かもと期待も残している。そうは言っても、そろそろ味のぼけたものや乾涸びたものに当たる確率が高くなる時期だ。乾涸びたものに当たってしまった時は、今年のはっさくの食べ終いとなる。
買ってしまったらあとは外れでも食べなくてはならないが、皮を剥いている途中ですでに当たり外れはほぼ予想がつく。

1004052.jpg表の皮(フラベド)が薄いこと。剥いたときの厚さは5mmくらいが理想。乾燥が適度に進行し、果実に味が凝集していることの指標。艶なくぶつぶつ感のあるものは、往々にして皮が厚く、果実が乾涸びている確率も高いように感じる。

1004053.jpg房に残った海綿状の皮(アルベド)がまとまってはがせること。これも適度な乾燥の指標。もう、ここまで来たら当たりを確信して良い。

1004054.jpgこういうはっさくに当たると、房を剥くのも楽しい作業。

1004055.jpgで、カップに詰めてお弁当用のデザートに。

4月6日3:34(PTD)、日本時間の19:34に小惑星による2.56等星のうしかい座ζ星食がある。3月24日のふたご座の5.7等星HIP34267の星食を見損なったリベンジを、と思ったらロサンジェルス付近でのお話だった。
 →Asteroid To Hide Bright Star(Sky & Telescope 2010.03.30)
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この記事のコメント
かすてん様、おはようございます。
リベンジになるかもしれない小惑星による明るい恒星の掩蔽予報としては、5月12日未明に5.0等星(CU Vir)の(7476)Ogilsbieによる掩蔽の予報が出ています。本州中緯度はすべて可能性範囲です。
CU Virは変光星ですが、変更範囲は狭いようです。
2010-04-06 Tue 07:58 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
2.56等星に比べると5.0等星の星食はちょっと寂しいですが、3月24日の5.7等星に比べると十分リベンジの価値がありますね。
5月12日はさすがにまだ梅雨の走りよりも前でしょうから見られる可能性もありそうです。
http://blog-imgs-43-origin.fc2.com/k/a/s/kasuten/1003262.jpg
2010-04-06 Tue 21:55 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
かすてん様、ところでどうでもいいような話ですが、昨日(4/6)の朝日新聞の朝刊の連載「しつもん!ドラえもん」(94 こよみ編)の答えは「八朔」でした。 私はそうとう驚きましたが、これは偶然の一致ですよね。
2010-04-07 Wed 07:52 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
S.Uさんのところで、右と左から八朔が衝突したのは偶然です。季節もの故でしょう。

このS.Uさんからのコメで、私のところではドラえもんが衝突です。今朝5:35からNHK教育テレビで『こだわり人物伝』「藤子・F・不二雄 ふしぎ大百科(第1回)」をやっていました。
http://cgi4.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2010-04-07&ch=31&eid=23767
2010-04-07 Wed 08:10 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
HGさんから、はっさくについてすばらし過ぎるコメをいただいた。

ーーーここからHGさんのコメーーー
実は僕は「はっさく好き」で社内で有名です。(笑
毎年、この時期になると、昼休みに「はっさくの匂い」を撒き散らして季節感を強引に廻りに振りまいています。
家では段ボール箱で2つ、内地から注文して取り寄せています。100個くらい食べていると思います。
一日で3個食べることもあるし。

僕は丸ごと会社に持ってきて、剥いて食べています。
オレンジやネーブルは甘すぎてダメです。
ポンカンもちょっと甘いかな?
ブンタンは少し別物ですね。
はっさくの代替としてグレープフルーツにすることもあります。
20才くらいの時にはっさく好きになったので、かなり長いことそうですね。
ーーーここまでHGさんのコメーーー

>家では段ボール箱で2つ、内地から注文して取り寄せています。

段ボール箱で取り寄せとのことですが、きっと信頼できるところから長年購入されているのでしょうね。届いた一箱全部が基準以下では泣けちゃいますからね(頂き物でそういう物が届き、残念な思いをしたことが度々ありました)。

そういうわけでまとめ買いよりもその都度自分で選ぶ方が確実だと感じますが、北海道道央ではあまり店頭には並ばないのでしょうか。

>オレンジやネーブルは甘すぎてダメです。
>ポンカンもちょっと甘いかな?
>ブンタンは少し別物ですね。

同感です。私もべとべとして、ただただ甘いのは苦手です。昔、広島-愛媛間の瀬戸内海へ遊びに行ったときに食べた、ぼんたんやぶんたん系の様々な大振りなみかんはとてもおいしかったです。はっさくよりも果肉がぽろぽろした感じですが、甘み、酸味、苦みのバランスは絶妙でした。ただし、皮がむちゃくちゃ厚くて直径20cmあっても中実は10cm程度ですね。

酸味とか苦みは最近の味覚の主流からはオミットされる傾向で、はっさくも時代遅れの味となり、そのうち栽培されなくなるのかもと不安を感じることがあります。堅さ、酸味のはっきりした国光という林檎が大好きでしたが、現に、今では幻の林檎になってしまいました。少なくともここに二人のはっさく野郎がいるわけで、ぜひぜひこの先も生き延びて欲しい味です。
2010-04-08 Thu 21:17 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
絶滅危惧種
かすてんさん

そうなんですよー。
僕も少し心配してます。
「はっさく」って、いまいちメジャーになりきれないので、いつか淘汰されて「いよかん」だけになってしまうんじゃないか?と。

北海道でも「はっさく」はスーパーにもコンビニ(北海道土着の「セイコマート」というコンビニに多いです。)にも並びますよ。
マイナーなのは確かですが。

ネーブルとかオレンジのほうが数が多いですね。逆に「いよかん」は少し飽きられているかもしれません。

実は、僕は小さい頃から柑橘系は大好物で、
超酸っぱい夏みかんは大好きでした。
それから比べると、はっさくは、全然楽勝で、
苦くなければなんでもOKです。
えり好みはないです。
ただ、スーパーだと「はっさく」は高いですね。
大量に仕入れているのはコスト対策の面もあります。

はっさくは剥きやすくてその点でも楽勝です。
昔の夏みかんは皮が硬く指が痛くなりましたから、それから比べると天国です。

はっさくが市場に現れてから30年以上経つと思いますが、
まだ存続しているから当面はいいのかな?とは思います。(笑
2010-04-09 Fri 12:54 | URL | HG@会社 #ZBwv4ZW2[ 内容変更]
Re: 絶滅危惧種
HGさん

> 「はっさく」って、いまいちメジャーになりきれないので、いつか淘汰されて「いよかん」だけになってしまうんじゃないか?と。

いまいちメジャーになりきれないその訳は、聞くも涙、語るも涙のはっさく物語がありました。よく生き延びてくれたものです。
http://www.city.onomichi.hiroshima.jp/kanko/map/i_tokusan/hassaku.html

> 北海道でも「はっさく」はスーパーにもコンビニ(北海道土着の「セイコマート」というコンビニに多いです。)にも並びますよ。

並びますか。

> 超酸っぱい夏みかんは大好きでした。

あまりに強烈な酸味は市場では好意的でないですね。さすがに私も夏みかんはだめです。甘夏くらいならなんとか。

> 苦くなければなんでもOKです。

苦いの苦手ですか。ゴーヤはだめ?

> ただ、スーパーだと「はっさく」は高いですね。
> 大量に仕入れているのはコスト対策の面もあります。

はっさくは高級品ですね。それで箱買いですか。外れたら大変でしょう?

> はっさくは剥きやすくてその点でも楽勝です。
> 昔の夏みかんは皮が硬く指が痛くなりましたから、それから比べると天国です。

はっさくは本当に剥きやすいです。写真に写っている緑のピヨチャンを使うと楽々。無いときには包丁の手元の刃の角を使います。

> はっさくが市場に現れてから30年以上経つと思いますが、
> まだ存続しているから当面はいいのかな?とは思います。(笑

まだ30年くらいですか?それは HGさんが食べ始めた時期というだけでは。
2010-04-09 Fri 19:23 | URL | かすてん #-[ 内容変更]
>いまいちメジャーになりきれないその訳は、聞くも涙、語るも涙のはっさく物語がありました。よく生き延びてくれたものです。

これは知らなかったです。
勉強になりました。

>並びますか。

数は少ないですが、今のところは確実に。

>あまりに強烈な酸味は市場では好意的でないですね。さすがに私も夏みかんはだめです。甘夏くらいならなんとか。

顔をしかめるくらいの酸っぱいのでも平気です。
スダチとかでもそのまま食べちゃいます。

>苦いの苦手ですか。ゴーヤはだめ?

稀に苦いのがあって苦手です。

>はっさくは高級品ですね。それで箱買いですか。外れたら大変でしょう?

ここ数年は、「大当たり!!!!」です。
そこよりおいしいはっさくは最近ないんじゃないかと思います。
どこから買っているかは知らないのですが、母親がずっと前から買っています。
母親はサンフルーツとかが好きですね。
それもそこから買っています。

>まだ30年くらいですか?それは HGさんが食べ始めた時期というだけでは。

そうです。
北海道地区ではそんなものですね。
あるところにはあったと思いますが、普通のスーパーにはそれ以前は並んでいなかったと思います。

歴史を読んで江戸時代から存続しているとしたら、
当分は大丈夫かもしれませんね。
しかも病気に強い?
少し安心しました。
2010-04-09 Fri 19:55 | URL | HG@会社 #ZBwv4ZW2[ 内容変更]
>そこよりおいしいはっさくは最近ないんじゃないかと思います。
 来年頼もうかなぁ。こっそり教えてください。

>まだ30年くらい
 多分、内地よりも時期的に遅かったのではないでしょうか。東京にいた私は子供の頃から食べていた様な気がします(大好物にはなっていなかったですが)。
2010-04-09 Fri 21:13 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
かすてんさん

こんにちは
うちでいつも頼んでいるのは、苫小牧の問屋です。
その問屋は毎年調達先と交渉して注文をするので、
毎年仕入れ先が変わるようですね。
はっさくは、やはり流通が潤沢ではなく、
「希望の数量、大きさが確保できない」場合が多いようです。
実際、年により味も大きさも違うんです。

たまたま去年と今年は同じだったようで、Lサイズの玉が揃いました。
年によっては、LLとMの組み合わせしか揃わない場合もありました。
今年の仕入れ先が分かったらまた書きます。
個人販売しているところかどうかも含めて。
2010-04-12 Mon 12:35 | URL | HG@会社 #ZBwv4ZW2[ 内容変更]
HGさん

あ、内地からではないのですか。私は産地から直送で頼んでいるのだと思いました。
でも、毎年よい物を提供してくれるというのはありがたいですね。
2010-04-12 Mon 18:05 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
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