2010-03-03 Wed 00:12
![]() ![]() ■どんな仕組み:周波数のわずかに異なる二つの高周波発信器の共鳴を利用した楽器。それだけではただ唸っているだけだが、片方の周波数は固定、もう片方の周波数は可変にすることで、唸りを微妙に変化させて音階を作れるようになっている。その周波数を可変にするバリアブルコンデンサーが演奏者の体とアンテナとの距離というわけだ。テルミンは触れずに演奏する珍しい楽器ではあるが、人体そのものが楽器の中に組み込まれているとも言える。 ![]() ■市販されている製品:(1)最もポピュラーなスタンダード機はMOOG社EtherwaveTheremin(国内価格本体約6万円、他にアンプ、コード、スタンドなどが必要;右上) (2)テルミン演奏の第一人者竹内正美氏のマンダリンエレクトロン社が製造販売しているかわいいマトリョーシカ型テルミン=マトリョミン(約44016円;右中) ![]() (4)『大人の科学製品版 テルミンPremium』(9975円)、この製品だけは実物を知らないが、評価記事を読む限りではお勧めできる。お小遣いに余裕があるなら、テルミンminiではなく音量コントロールのできる2本アンテナ型テルミンPremiumを購入して、より本格的に演奏を楽しまれるのが良いかと思う。 [参考書]『テルミン エーテル音楽と20世紀ロシアを生きた男』 竹内正実著 岳陽舎 2000年 2100円 『テルミン 不思議な電子楽器の誕生』 尾子洋一郎 ユーラシア・ブックレットNo.83 東洋書店 2005年 630円 [教則本]『テルミンを弾く』 竹内正美 岳陽舎 2002年 5500円 マトリョミン教則DVD「マトリョミン演奏の手引」 マンダリンエレクトロン 2006年 2100円 『テルミン学習帳』 佐藤沙恵 ASCII 2008年 2580円 |
「場の量子論的楽器」ということなので捨て置けず、とりあえず大人の科学のminiのほうを発注しました。私のところに来たものは、残念ながら高尚な楽器とはならず、ガラクタ科学玩具収集の一部に分類されてしまうことでしょう。
気の毒なことに、ソビエトの優秀な科学者や芸術家には、権力者の浮沈の巻き添えを食ってしまった人が多いのですが、テルミンさんもその一人なのでしょう。でも愛らしい楽器に名を残すことが出来たのは良かったと思います。
2010-03-03 Wed 21:07 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
「場の量子論的楽器」、S.Uさんの琴線にびびびんと響いたみたいで、我ながら巧い名称を思いついたものです。
それにしても、名手たちの演奏、実に見事です。miniでここまでできるのかと驚嘆しました。
2010-03-04 Thu 00:25 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
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