33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名、200mm、65mmの望遠鏡と双眼鏡で星空を楽しんでいます!
科学列車
2010-02-22 Mon 00:35
0811272.jpg『星戀』を読んでいると、野尻抱影の十月「山の端の星」の中に次の様な文章があった。

 ところで、私は或る年の秋、科學列車の天文講師として久しぶりで入峡した。

この随筆の主題は甲州の空の色に関してで、科学列車については何も書かれていないため想像するしか無いが、おそらく列車に乗り合い科学講話を聞きながら目的地へ向かい、現地でフィールドワークを体験するといったツアー企画だったのではないかと思われる。

ネット上にはこういう事をすでに調べていてくれる人がいるのがありがたい。「空高くハイキング 自然科学列車 -70年前のJTB ツアー」は、まさにこの科学列車のことだ。講師陣の豪華さ、9月下旬に八ヶ岳山ろく美しの森付近で自炊のテント生活2泊という強行軍、なかなか興味深い内容だ。
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この記事のコメント
科学列車
かすてんさん、こんばんは
抱影翁の「科学列車と星」、懐かしいですね。
美しの森での月明下の南アルプスや夏の星座の描写がとても魅力的な文章です。お陰で後になって、清里から赤岳まで夜行登山をするハメに......

機会がありましtら、一読されることをお勧めします。

※原文は戦前の「星」の中にありますが、編集された著作「星座遍歴」や「山で見た星」などにも再録されています。
2010-03-17 Wed 21:20 | URL | 星盗人 #-[ 内容変更]
星盗人さん、こんばんは。

>清里から赤岳まで夜行登山

何年も前の事なのでしょうね。今振り返ると夢の様な旅だったのではないかと、想像しています。

今調べてみましたら、県立図書館にありそうです。明日、さっそく地元の図書室にリクエストしてみます。清里への旅を私も追体験したくなりました。

2010-03-17 Wed 21:55 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
もう○十年も前の体力も時間もありあまっている時分のことですね。たしかに夢のような話ですね。

赤岳頂上に近づくにつれて、背中のオリオンもどんどん高くなり、薄明も始まって.......

あと、「星座遍歴」は誤りで、「星座歳時記」でした。失礼しました。
2010-03-18 Thu 02:20 | URL | 星盗人 #-[ 内容変更]
星盗人さん

 夜行登山って真っ暗闇を歩くのだと思いますが、知った道でないと怖いでしょうね。

 「星座遍歴」は県内に1冊ありますが禁帯でした。「山で見た星」は県立から借りられるかもしれません。問い合わせてみます。
2010-03-18 Thu 09:09 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
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