2007年、33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名。その後の変化でただいま星空は休眠状態。郷土史、草刈り、読書、ドローンの記事が多くなっています。
小さな火星が見せてくれたもの
2010-03-30 Tue 00:24
火星の視直径も10″を切り、もう小望遠鏡の観望対象ではなくなった。遠ざかってゆく火星を見送りながら、もう一度鈴木壽壽子さんの文章を思い出す。

 口径六センチの小さな望遠鏡が、この夏私に見せてくれたものは、小さなオレンジ色の火星の世界。南極冠とサバ人の湾と、大シュルチスとヘラス大陸。でも、たったそれだけだったろうか。
 直径六センチの小さなレンズが、力一ぱい私の心に投影していたのは、銀色の月をつれて、真暗な真空に浮かんで自転する地球の、小さな星である姿と、かけがえのないすばらしさではなかったのだろうか。視野の火星が遠く小さくなってゆくにつれて、青と白とに輝いた地球の姿が、次第に大きく心の中に浮かび上がってくる。息づくように渦巻いている雲を透して、日本の島々が、私たちの街が・・・。
[鈴木壽壽子『星のふるさと』「ほんとうの大きさ」より]

mars1003291.jpg今夜の観測:20時半、8日ぶりに星が見えたが、雨上がりの水蒸気を含んだ空と月明かりで夜空は真っ白、足下は既に雨が凍り始めてつるつる。ε Aur3.7等、T Mon6.5等、U Mon6.4等。23時過ぎ、火星を見る。小さくなった。なんとなく黒い帯状の模様が感じられるのみ。これが今期の見納めと思い、ちょっとだけ火星に向かって手を振った。
別窓 | 『星のふるさと』 | コメント:2 | トラックバック:0
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この記事のコメント
かすてん様、おはようございます。
粒子加速器関係のお知らせを書かせてください。

欧州の世界最大の加速器LHCの本格的な物理実験のための最初の7TeVでの衝突が本日午後以降はじめられ、web中継がなされるようです。

http://press.web.cern.ch/press/lhc-first-physics/

もちろん世界最高エネルギーの更新ですし、当面の設定エネルギーです。ブラックホールが出来ることはまずないでしょうが、新現象が起こる可能性に期待しております。
2010-03-30 Tue 07:18 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
S.Uさん、お知らせをありがとうござます。

 ヨーロッパ夏時間はUTC+2なので、8時半ということは日本時間では15時半からということですね。[朝書いた時刻は間違っていたので訂正しました]

 いきなり新現象が見つかるかもしれませんね。わくわく。
2010-03-30 Tue 08:51 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
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