2007年、33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名。その後の変化でただいま星空は休眠状態。郷土史、草刈り、読書、ドローンの記事が多くなっています。
北尾浩一さんのこと
2010-02-05 Fri 00:10
100125.jpgここ最近、気になっている人がいる。昨年末の記事で短く触れた天文民俗学の北尾浩一さん。多数の著書の他、東亜天文学会『天界』2010年1月号までに「天文民俗学試論」を141回連載されている。これほどの膨大なデータを採集する為にはどれだけ精力的なフィールドワークをされて来たのだろうか、想像の域を超えている。

東亜天文学会民俗課ホームページ「天文民俗学試論(1)」の「はじめに」から冒頭の一部を抜粋する。これはホームページだけでなく著書すべてに貫かれている北尾民俗学の視点と言える。

「星と暮らした人びとの言葉の力はものすごい。そこには、自然認識の力、生きる力、的確な判断力…と、私たちが失ってしまったすばらしいものがいっぱいある。だからこそ、星の伝承を、今では役に立たないもの、非科学的なものとして捉えるのではなく、あるいは、ふるさと的なもの、ロマンを感じさせてくれるものとして捉える段階にとどまるのではなく、21世紀、人間の生き方を考えるときに大きな示唆となるものとして捉えていきたい。」

今夜の観測:あとで曇られると癪だから、帰宅してすぐ変光星だけ見ておく。ε Aur3.6等、ο Cet5.1等、R Lep7.2等、RX Lep5.4等、T Mon6.4等、U Mon6.2等、α Ori0.6等。火星は懲りずに寝過ごし覚悟の早朝観望だな。

mars1002051.jpg[追記]4時起き成功。気温-4℃。まずは、観測台の上の霜掻きから。シーイングまずまず。火星像はまぁまぁ安定している。大シルチスが中央にど~んと見える。そのうちに電池切れのためTG-HDモーターが追尾しなくなり、火星は西を目指して視野を足早に駆け抜けようとする。その後、土星をちらっと見たが、像が安定していて北赤道縞がすっきり見えていた。帰りがけに夏の変光星をいくつか。AF Cyg7.3等、P Cyg4.9等、χ Cyg6.8等、β Lyr3.7等。
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この記事のコメント
北尾浩一さんには昨年末の世界天文年グランドフィナーレでお目にかかりました。
SKY WATCHER誌に星の和名の連載を持たれていて、地味なコーナーなのですが、毎回読んでいましたのを思い出しました。
2010-02-12 Fri 21:13 | URL | ふくだ #A9c/FAZI[ 内容変更]
ふくださん、こんばんは。
 北尾さんにお会いになられたのですか。何かお話をされましたか。
 私も近いうちにお会いする時間を作らなければと思っています。そのときにはふくださんもぜひご同行ください。
2010-02-12 Fri 21:24 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
当日は北尾さんと海部さんの対談があったのですが、そのあと手持ちの北尾さんの本を持っていって、厚かましくもサインを頂いて参りました(^_^)
小中学生の頃に読んだ記事を書かれた方にお会いするのは、感慨がありました。
2010-02-13 Sat 22:30 | URL | ふくだ #A9c/FAZI[ 内容変更]
>小中学生の頃に読んだ記事を書かれた方にお会いするのは、感慨がありました

そのように書かれると、ずいぶん高齢の方のように感じてしまいますが、私とさほど離れておらず、50代もまだ半ばのはず。まぁ、若い頃からこの分野での第一人者として研究を続けて来られた事の証でしょう。時間に余裕が無いようなので早くお会いしたいと思っています。
2010-02-13 Sat 22:45 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
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