2007年、33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名。その後の変化でただいま星空は休眠状態。郷土史、草刈り、読書、ドローンの記事が多くなっています。
『星のふるさと』 -帯-
2010-01-06 Wed 00:43
鈴木壽壽子さんのお知り合いを四日市にお訪ねしたときに見せていただいた『星のふるさと』には、古本で手に入れた私の本からはすでに失われていた帯が残っていた。図書館で閲覧されるときにも見る機会がないかもしれず、ちょっと貴重かもしれないのでご紹介。

091216.jpg

遠い昔から、人が星と語り合って来た心
豊かなならわしは、失われてしまうのだ
ろうかーー。煙霧に消え、光の海に沈む
星を惜しみつつ、「星よ帰れ!」とうたう。


mars1001051.jpg今夜の観測:風強し、火星踊る。ο Cet4.4等、P Cyg4.9等、χ Cyg5.7等、R Lep7.9等、RX Lep6.0等、T Mon6.4等、U Mon6.1等、W Ori6.0等、α Ori0.6等。昨夜のRX Lep6.7等は見間違い。
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この記事のコメント
おぉ、『星のふるさと』の帯。これは見たことがありません。
いや、出版当時に本屋で立ち読みして見たはずですが、ぜんぜん記憶にありません。
「遠い昔から、人が星と語り合って来た心豊かなならわし」が存在するという考えは偉大であると思います。その痕跡が現在明瞭に残っているわけではないのですが、「必ずやあったに違いない」という確信がすべての出発点になると思います。

 私も昨夜、火星を見ました。火星が二重に見えたり、一挙に全体がボケたりして(筒内乱流のせいか)20cmで見ても極冠しか見えませんでした。夏から秋に起こる大接近は、もっと条件がいいですよ。
2010-01-06 Wed 21:13 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
S.Uさんもこの帯はご存知ありませんでしたか。

>「遠い昔から、人が星と語り合って来た心豊かなならわし」が存在するという考えは偉大であると思います。その痕跡が現在明瞭に残っているわけではないのですが、「必ずやあったに違いない」という確信がすべての出発点になると思います。

 ようやく人らしくなってきた太古の時代から、「星と語り合って来なかったはずがない」との確信を持ちますよね。そしてそういう行動が人の能力を高める要素の一つだったと思えます。こういうことは北尾浩一さんも書かれています。

真冬の火星接近は小さい上に見にくいですね。夏に起こる6年後、8年後(大接近)、10年後を本当に楽しみに感じています。
2010-01-06 Wed 22:36 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
>そういう行動が人の能力を高める要素の一つだったと思えます。こういうことは北尾浩一さんも書かれています。

北尾さんがそういうことを書かれていますか。よろしければ、どこに(あるいはどういう文脈で)書かれているか教えていただけませんでしょうか。

 私は、日本民俗学の創始者の柳田国男のことを思い出しました。柳田の研究は、日本の庶民の間に伝わる風習や思考のパターンなどには必ず深い意味があり、それは昔の人の体験や思索に裏打ちされている、という確信から出発したと聞いております。

 でも、この帯のような表現は初めて見ました。いろいろな含蓄があるように思います。
2010-01-07 Thu 07:52 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
年末以降北尾さんの本を買い集めています。年内に届いていた『天文民俗学序説』にそんな部分がありましたし、『天界』にここまで140回連載されている「天文民俗学試論」(1)の冒頭にも書かれています。
http://www2a.biglobe.ne.jp/~kitao/oaaminzoku.htm

「自然認識の力、生きる力、的確な判断力…と、私たちが失ってしまったすばらしいものがいっぱいある。」

さらに私はそれに続く、「星の伝承を、今では役に立たないもの、非科学的なものとして捉えるのではなく、あるいは、ふるさと的なもの、ロマンを感じさせてくれるものとして捉える段階にとどまるのではなく、21世紀、人間の生き方を考えるときに大きな示唆となるものとして捉えていきたい。」の部分に心を揺さぶられるものがありました。

その他の本も少しずつ届き始めました。それぞれの本には重なる部分がかなりありますが、北尾さんが21世紀の人たちへ伝え残したい事が響きます。
2010-01-07 Thu 09:34 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
ありがとうございます。北尾さんのおっしゃっていることがよくわかりました。

 私たちが、星の伝承や、あるいはそれに関わる他の事物に触れる時も、また、天文学や民俗学の先達の書いた物を読む時も、それを未来の人間社会を切り開くためという視点で捉える必要がある、ということですね。心がけたいと思います。鈴木壽壽子さんのこの著書にふさわしい結論に結びつけられてうれしく思います。
2010-01-07 Thu 18:43 | URL | S.U #MQFp2i1U[ 内容変更]
人と星の関わり方の点でお二人には共通点する部分があるのが興味深いです。
2010-01-08 Fri 08:00 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
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