2009-08-31 Mon 00:15
![]() 森口奈緒美 花風社 2004年 1890円 自閉症に関する認識が今より遥かに遅れていた森口さんの小中高校時代、とても知的に高いが故に障害によって引き起こされる行動とは周囲に理解されず、性格の問題として処理され、異端に対する周囲からの激しいいじめに晒され続ける。変な転校生だという自覚から「変校生」と自分を呼んでいたある日、本当に「変光星」という星があることを知った彼女はしばらく変光星観測をしていたという。壮絶な子ども時代の回想の中に知的なセンスが光る不思議なユーモアが見え隠れする。 自閉症の人が周囲をどのように認識してどのように行動するのか、森口さんのこの著書が出版されたおかげで医療や社会での知識や認識が進歩したという画期となった書(初版は飛鳥新社から1996年発行)。 森口さんは著作その他の活動を通じて自閉症についての啓蒙のトップランナー的存在だが、「自分は救われない」感を持ち続けているのがなんとも救われない話だと感じた。 →自閉症納言のホームページ(森口奈緒美さんのページ) |
この本、知ってはいたのですが、読む機会がありませんでした。本当に、変光星を見られていたこともあったのですね。
2009-08-31 Mon 11:35 | URL | meineko #-[ 内容変更]
変光星を観測していたとか、変な転校生で変校生だなんてユーモアは微笑ましいエピソードなのですが、多くの部分はコミュニケーションの食い違いによるトラブルやいじめの思い出がほとんどで、読むのが辛くなります。それでなくてもマイノリティーに厳しいこの国ですから、目に見えない障害を持つ人の生き難さについてこれでもかというくらいに書き込んであります。
この著者は言葉についての感覚が鋭く、その部分は本当に面白いのですが、、、。
2009-08-31 Mon 20:31 | URL | かすてん #MLEHLkZk[ 内容変更]
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