
航空法の特定飛行の承認も得て、土地管理者の許可も得て、第三者の入ってこない環境も得て、さあいよいよ思いっきり飛ばせるぞと思ったのは甘かった。現実の飛行には現実的な危険があった。好奇心旺盛なカラスが現れたのだ。彼らに文句は言えないし、接触事故はお互いに不幸なので絶対に避けたい。この時は100mほど遠くまで飛ばしていたのでとにかく下降して帰還させた。幸いニアミスはなかったのでよかったのだが、この判断は正しかったのだろうか。
後日、ベテランパイロットも参加しているYouTubeライブの中で、「カラスはアタックしてくることがあるのか」と「接近した場合の対処法」について質問してみた。基本大丈夫らしいのだが、私の使っているMiniシリーズの様な小型機は襲われる可能性があること、そしてMiniに限らずトンビは本気で襲ってくるから近くに来たら直ちに帰還するのが賢明だということだった。また、鳥は水平飛行から急に上昇できないので、ドローンを急上昇させて逃げるのもいいらしい。これは巣から物理的に離れることでカラスの攻撃を交わす意味もあるそうだ。