33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名、200mm、65mmの望遠鏡と双眼鏡で星空を楽しんでいます!
『常総中世史研究』最新刊
2023-05-21 Sun 00:00
2305131.jpg『常総中世史研究 第11号』 茨城大学中世史研究会 2023年

 大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で一躍存在感を増した八田知家と彼に誅殺された阿野全成についての高橋修先生の講演録「八田知家と阿野全成事件」は、ここ数年の間に精力的に発表されて精度が高まっている常陸国における八田氏および宇都宮氏に関する活動についてわかりやすく総括し解説されている。齋藤夏希氏の「中世浄土教における了誉聖冏の教義統一と鎮西義白旗派の展開」は昨年の学部卒業論文を手直ししたと書かれているが、学部論文のレベルを越えた超大作と感じる。間宮正光氏の「発掘された行方郡南部の城館と嶋崎氏」は、発掘調査後に破壊された城館の記録も含まれ、発掘調査の仕事をされている著者ならではの内容になっている。その他に、清水亮・田中大喜・菱沼一憲・山縣創明・須貝慎吾「ふみの森もてぎ監修・高橋修編『戦う茂木一族』の成果と課題」、地方史研究協議会『海洋・内海・河川の地域史』についての岡野翔大氏による書評、水戸市立博物館編『那珂川ヒストリー』の新刊紹介など今年号も力作揃いだ。
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