2007年、33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名。その後の変化でただいま星空は休眠状態。郷土史、草刈り、読書、ドローンの記事が多くなっています。
第4次産業革命と農業
2023-05-31 Wed 00:00
なぜ農家がAIを開発するのかは、元祖語れる農家の久松達央さんとノウカノタネのつるちゃんによる、語れる農家のセッション2回目。第4次産業革命の中で農家はどうなっていくかをズバズバとメスを入れていく。自分はAIについて詳しくないから聞き手に回ると言う久松さんだが、農業の本質を掴んでいるので二人の話はよく噛み合って、聞いていてわかりやすくエキサイティングだ。

YouTube:ゲスト久松達央「農家はもっと減っていい」の本質
YouTube:なぜ農家がAIを開発するのか

語れる農家の先駆者による未来への挑発
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草刈り始め
2023-05-30 Tue 00:00
4月29日の「中世探しはまず刈払機探しから」で、バッテリ式草刈機を選ぶために草刈り動画を見始めた話を書いた。草刈り動画は見始めるとやめられなくなるのは、早送りでみるみる刈れていく爽快感に中毒性があるからかもしれない。動画を見たり、マキタの営業所で相談したり、我が家の草刈りマスターのヨメさんに聞いたりしながら、5月の一ヶ月間を選定に費やした。きれいな草むらだけでなく山林の篠薮にも対応できるパワーが欲しかったので、バッテリの保ちが良くない弱点はあるが、エンジン式30mLクラスの機種に的を絞った。バッテリについては予備バッテリで解決できるので、バッテリは長時間保つがパワーがない機種を選ぶという選択肢は消した。小型乗用車にも積みやすいスプリット式も考えたが、より重くより高額になるのでそれも消した。最終的に選んだのはマキタのMUR007。

2305271.jpgさっそく出勤前に家の周囲を刈ってみたビフォーアンドアフターが右の写真。低速でカーブミラーのところまでの約60mを行って帰って来て40分。バッテリは半分残っているので、思っていたのの1.5倍くらいは作業できた感じがする。今後、篠竹用チップソー、ナイロンブレードなども試してみたい。できればシュレッダーブレードも使いたいが、30mLクラスでは厳しいのか使えるのか調べてからにしよう。バッテリ式なので自家用車に積んで現場近くまで行けるので機動力のある草刈りができそうだ。次の冬には、いよいよ7年越しで藪の中の探し物を見つけられそうな気がしてきた。
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それは書かれることの無い永遠の青春物語
2023-05-29 Mon 00:00
この前、学生時代の家賃領収証が出てきたのをきっかけに、アパートや最寄駅やその街で知り合った人たちのことを久しぶりに思い出した。

かなり前に思いついたのだが、ある日、天から我が身に小説を書く能力が奇跡の様に降臨したときに書かれるオムニバス小説『鶴が丘の快人たち』のこと。大阪天王寺駅からJR阪和線に乗って三つ目の駅、鶴が丘。この界隈に出没する大胆不敵、いや、大胆素敵で、魅力溢れる愛すべき快人たちとの出会いとどんちゃん騒ぎと別れの青春物語。

1976年春、この駅に「僕」が降り立った時、この物語は始まる。

主な登場人物:
月光苑のおっちゃんとおばちゃん
天つるのマスターとおばちゃん
沼田さん 仏文院生から大学教授へ
奥野さん 小説家志望の怪しげな塾講師
ナベさん 髭のダイコー産業社長
和田さん ダイコー産業で働く山男
アルフィーのマスター 女とノミ競馬で店を失う
有福一家とHighway Star
エドミのママ
鶴が丘温泉の美人姉妹
牧野酒店 駅前の立ち飲み屋
小川写真店
名前忘れた貸本屋
小林歯科
森恒夫の下宿
夜の庚申街道を直走る
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コウモリが各種ウイルスを抱えているわけ
2023-05-28 Sun 00:00
2305111.jpg『コウモリはウイルスを抱いて空を翔ぶ
       ー生き物たちのネオ免疫学ー』
               新田剛著 2023年 2860円

 本書は生物学や免疫学の本だ。コウモリや他の生物がどのようにウイルスと共存しているのか、免疫系の仕組みや進化について解説している。コウモリが多くのウイルスを保有し感染症にかかりにくいのは、飛ぶ能力を身につけるために手放したあるものと関係があるという。またウイルスを保有しながら健康を維持できるのかについて詳しく探求されている。コロナ一つに一喜一憂する社会への警鐘になるだろう。さらに、コウモリの免疫学的特性や研究の進展に焦点を当て、新たな治療法や予防策の可能性についても議論されている。タイトルは緩めだが、内容は免疫学にどっぷりだ。
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勇気の形
2023-05-27 Sat 00:00
2211093.jpg『裸で泳ぐ』 伊藤詩織著 岩波書店 1600円 2022年

 伊藤詩織さんは性犯罪の被害者であることを告白し社会に問題を提起した。その勇気に感銘を受けると同時に彼女が直面した苦しみとその原因を温存しようとする日本社会のあり方に愕然とする。性犯罪の根本的な問題解決や社会的な改革は待ったなしだ。

2305101.jpg『声をあげて』 五ノ井里奈著 小学館 2023年 1650円

 これまでの五ノ井里奈さんの勇気ある行動と発言に力を得た人や今は死ぬのをやめようと思った人は大勢いると思う。それは、性暴力によってもたらされる被害者の心の内だけではなく、前を向いて生きる姿をストレートに表現しているからだろう。『声をあげて』の一番の意味は「声を上げて」だと思うが、まだ声を出せないでいる人へ向けて「声を届けてあげて」という意味にも感じられる。
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第4次産業革命の真っ只中で古典的なAIを思い出す
2023-05-26 Fri 00:00
AIがスーパーコンピューターの中だけで動作していた牧歌的な時代は過去のものとなり、庶民がChatGPTの面白さに目を奪われている間にも、AIの実態は遥か先へ進んでいる。ノウカノタネのつるちゃんの言葉を借りれば、AIの進化は指数関数的だからまだまだと思っても、追いつかれた次の瞬間にはもう手の届かないほど遠くへ行ってしまっているものだと。

2305151.jpgAIに良いイメージがないのは、1964年頃の子供時代に見た『鉄人28号』の考えるロボットロビーのエピソードによる刷り込みが強烈だからだと思う。その最終回「ロビーの最期」がYouTubeにあった。このエピソードではロビーの企みは早々に潰され牧歌的に終わるが、現在のAIはロビーの轍は踏まないだろう。
[画像は「ロビーの最期」のスクリーンショット]

 →YouTube:鉄人28号 第26話 ロビーの最期
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古墳の未来を担う力
2023-05-25 Thu 00:00
3年ほど前に、茨城県の古墳についてのミニ講演会を聞きに行った。講師先生はいわゆる研究者ではない方で、私がアマチュアとしてお城の話をする機会があるのと同様に、講師先生は古墳のアマチュアとして講演会をされてきている方らしかった。だからという接続詞は不要だが、話のところどころで?と首を傾げたくなる説明があった。それも聞き流すとして、ちょっとねぇと感じたのは、海洋型古墳の話をしながらそのとき国指定史跡になったばかりの大洗の磯浜古墳群について一言も言及しなかったのにはガッカリで、情報のアップデートができていないのだろうなと感じた。さらにまとめのときに、歴史の集まりは年配者ばかりで盛り上がらないという感想も述べられていた。いやいやいやいや、古墳業界こそ若いエネルギーに満ち溢れているではないか。情弱と言っては失礼だが、どこを見ていらっしゃるのか、これはトドメの1発だった。

2305214.jpgそんなことを思い出したのは、最近こんな本が出たという記事を読んだからだ。[写真は記事内の写真]
 →著者は中学1年生 古墳愛あふれるガイドブック「岡山100名墳」を出版

『岡山100名墳』はにお@駆け出し古墳めぐりすと著 自費出版 2200円

そして3年前の古墳王子くんの以下の作品の感性、ユーモアもすばらしいと感じた。

2305213.jpg『My Soul -埋葬-』 古墳王子制作

おまけにこのときにリプをつけてくれているのが3年後に『岡山100名墳』を出版することになるはにおくんだったんだ。今気づいた。
[写真はツイートの画像をトリミングした]

忙しい若い世代は、講演会や歴史散策会へ参加している暇に行きたい遺跡や若い集まりへ直行しているのかもしれない。それで接点がなく、講師先生が言うように相変わらず歴史の集まりは年配者ばかりになっているのかもしれないな。
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「国書刊行会創業50周年記念フェア」開催中
2023-05-24 Wed 00:00
2305221.jpeg「国書刊行会創業50周年記念フェア」のことを以前書いたことがあるが、研究学園のイーアスつくばへ映画を見に行ったときの空き時間に珍しく入ったリアル書店ACADEMIAでは現在も開催中だった。カウンター前の目立つ場所の柱2面に本が並べられていたのでぐるっと見ていくと、おお!ありました『改訂版 図説 茨城の城郭』。
[写真は許可を得て撮らせていただきました]

 →ここに選ばれる光栄 最大でも159冊の狭き門
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猪も出るわいな
2023-05-23 Tue 00:00
2305212.jpg最近ヨメさんが毎日せっせと籠に摘んでいるアントシアニンの塊の様な色と果汁を持つこの実。鳥の糞で運ばれてきたと思われる。ヨメさんが、近くでこどもを引率して自然観察をしていた保育園の若い先生に「これ桑の実だよ。童謡「赤とんぼ」の2番の歌詞にあるでしょ」と言ってもキョトンとしていたそうだ。今の様に甘いものがなかった頃には、この甘酸っぱい実は道端の美味しいおやつだったことが想像される。そう考えれば、猪が現れるのも無理はないのかもしれない。
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とうとう現れたか
2023-05-22 Mon 00:00
2105211_2023052113113672f.jpg帰宅すると、ヨメさんが隣の奥さんと話をしている。近くに猪のウンコが落ちているという。見に行くと、乾燥しているのとまだ新鮮なのと同じ場所に落としている。前者は1週間ほど前、後者は1日前くらいのものだろう。同じ場所にするのは縄張りを主張しているからかもしれない。旦那さんは数日前に体長1メートルほどある猪が道を横切るのを目撃したとも言っている。これから周辺の畑に作物が実り始める季節になるので、目撃機会も増えそうだ。役場に届ければ何か対策を講じてくれるのだろうか。第一種低層住居専用地域なので住居環境を守るための対策のプライオリティは高いと思うのだが。
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『常総中世史研究』最新刊
2023-05-21 Sun 00:00
2305131.jpg『常総中世史研究 第11号』 茨城大学中世史研究会 2023年

 大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で一躍存在感を増した八田知家と彼に誅殺された阿野全成についての高橋修先生の講演録「八田知家と阿野全成事件」は、ここ数年の間に精力的に発表されて精度が高まっている常陸国における八田氏および宇都宮氏に関する活動についてわかりやすく総括し解説されている。齋藤夏希氏の「中世浄土教における了誉聖冏の教義統一と鎮西義白旗派の展開」は昨年の学部卒業論文を手直ししたと書かれているが、学部論文のレベルを越えた超大作と感じる。間宮正光氏の「発掘された行方郡南部の城館と嶋崎氏」は、発掘調査後に破壊された城館の記録も含まれ、発掘調査の仕事をされている著者ならではの内容になっている。その他に、清水亮・田中大喜・菱沼一憲・山縣創明・須貝慎吾「ふみの森もてぎ監修・高橋修編『戦う茂木一族』の成果と課題」、地方史研究協議会『海洋・内海・河川の地域史』についての岡野翔大氏による書評、水戸市立博物館編『那珂川ヒストリー』の新刊紹介など今年号も力作揃いだ。
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6畳一間の広々とした空間
2023-05-20 Sat 00:00
2305181.jpg机の引き出しからこんなものが出てきた。1976年4月から1981年3月までの学生時代のアパート家賃領収証5年分。6畳一間で流しと押入れ付きで1ヶ月9千円。浪人時代からTVは不要になっていたので、机代わりの電気炬燵と本棚の他には何にも無い部屋から一人暮らしは始まった気がする。物はなくてもそこは自由な空間だった。
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ミサイルが飛ぶ時、日本政府に悪巧みあり
2023-05-19 Fri 00:00
2301111.jpeg『北朝鮮のミサイルはなぜ日本に落ちないのか』
         秋嶋亮著 白馬社 2018年 1700円

 ミサイルに動揺しないのは今や公然だからで、政府の悪巧みにも動揺しないのは日本人が羊の群れだからか。

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麦秋の霞ヶ浦南岸
2023-05-18 Thu 00:00
2305171.jpg水が張られた田んぼの隣は実った麦畑。
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推しの漫画家 古山フウさんの最新作
2023-05-17 Wed 00:00
2305132.jpg合同漫画誌 夜明け前』 古山フウ、メグマイルランド著
                   2023年 1000円

 古山フウさんの漫画はこれまでに何回か紹介したことがある。
  →注目の漫画作家古山フウさんの第4作目

 先日開催されたコミティア144へ出品された本書には、久しぶりのフウさんの新作「プレグナンシー夢十夜」が収録されている。タイトルからすると妊娠中の体験を漫画にしたものと思われる。出産前後に遭遇したとんでもない体験はすでに漫画になってTwitterに連載されているが(→「#出産レポ」)、ご本人にとってはたいへんな出来事も、申し訳ないが読者としては笑わずにはいられない内容だ。今回の最新作は妊娠2ヶ月ころのお話ということで、これまた不思議な体験の不思議な物語だった。
 メグマイルランドさんの漫画は初めて読んだ。「シヌマデノシンボウ」というタイトルも強烈だが、漫画の内容も強烈だ。
 多くの人が体験していてもわずかな時間で記憶が遠のき、写真にも動画にも記録できない様なイメージや心象を形あるものにできるのは、古山フウさんたちのような感性豊かな漫画家の腕の見せ所だなぁと改めて感心する。
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氏とか家とか 現代的な思い込みでは中世を理解できそうにない
2023-05-16 Tue 00:00
2204055.jpeg『中世の家と性』 高橋秀樹著 山川出版社 2004年 800円

 氏とか姓とか一門とか家とか名字とか、近世・近代に作られたイメージを元になんとなくわかった気になっているだけかもしれないので、整理を兼ねて読んでみた。日本史リブレットのシリーズなので95ページとコンパクトで、構成は(1)氏と家、(2)結婚と居住、(3)家の継承と相続、(4)家内のジェンダー、(5)さまざまな性からなっている。初読の時はすぐに挫折したのだが、冒頭で北条政子が例として登場するので、『史伝 北条政子』や『鎌倉北条氏の女性ネットワーク』などを読んだこともあり、もう一度挑戦してみたところ初回と打って変わって読み進みやすい印象に変わっていた。ただ、氏や家の概念を明瞭に区別して理解するのは難しいと感じ、宿題として残ってしまったことも確かだ。
 (4)、(5)では、ジェンダーがどのように絵巻物に描かれているかを多くの例を紹介していて、本書の大きな魅力だと感じる。
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和食が日本食である必然
2023-05-15 Mon 00:00
2304271.jpg『「美食地質学」入門』 巽好幸著 光文社新書
                     2023年 860円

 和食とその素材が日本列島で生まれた必然を、地質の成り立ちから説明している。取り上げられているもの:出汁、豆腐、醤油、蕎麦、江戸東京野菜、うどん、瀬戸内海の魚介、江戸前魚介、いちご煮・真牡蠣、山梨ワイン、サバ・ビワマス・ハマグリ、カニ、ホタルイカ・岩牡蠣、しじみ、アユ、日本酒。

 →巽好幸氏のTwitter

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ターボ癌=急速転移癌 原発巣よりも転移巣での進行が速い訳
2023-05-14 Sun 00:00
・JPSika先生:ターボ癌の病態
 本来は免疫の守護者であったはずの制御性T細胞(Treg)だが、地球上に無いウリジン置換型のmRNAワクチンによって撹乱されて、癌を受け入れる環境作りをするようになってしまい、転移巣での進行に拍車をかけているようだ。正義の味方が一転悪の手先になってしまったようなものだ。一方の原発巣では、それ以前から起きていた炎症の過程でTregが機能しているので、mRNAワクチン後も進行のスピードアップは起こりにくいらしい。
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高所?とはいわないだろうが、、、
2023-05-13 Sat 00:00
2305081.jpg2週間ほど前から自宅の温度管理システムが不調で、連休中にも関わらず工務店とボイラーメーカーに見てもらい調整をしてもらえた。ところが、問題はそこだけではなかった様で、不具合は引き続き残っている。連休明け早々、温度センサーが働いているかの確認に来てくれるとのことだったが、わざわざそのためだけに遠くから来てもらうのも申し訳ないので、自分で確認することにした。と言っても梁よりも高いところでの作業なので、ヨメさんに任せるしかないのだが。

[追記]さらに後日、工務店さんがもしや!と気づいたところを調べたら、、、結局、我が家での温度設定方法が間違っていたのが原因だった。
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本格的なウイルス本
2023-05-12 Fri 00:00
2304291.jpg『なぜ私たちは存在するのか ウイルスがつなぐ生物の世界』
         宮沢孝幸著 PHP新書 2023年 1000円

 これは本格的なウイルスの本なので、内容は難しい。気合を入れて読まないと押し返されてしまう。気力があるならば、山内一也先生の『ウイルスの意味論』と合わせて読むのが良さそうだ。
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1年前に出版されていたら
2023-05-11 Thu 00:00
2304223.jpg『鎌倉北条氏の女性ネットワーク』 田辺旬・野口華世編著
                小径社 2023年 2000円

 昨年のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では、政子他、妹阿波局、時政正妻の牧の方、比企尼などさまざまな中世の女性像が提示されているのがとても興味深かった。道普請するむさ苦しい侍として登場した八田知家だが、頼朝との付き合いはおそらく他の御家人とは比べ物にならないほど長く深いはずで、ドラマにこそ登場しないがそこには知家の姉であり頼朝の乳母の一人寒河尼の存在が透けて見えていた。
 ドラマの放映中に本書が出ていたらよりリアルタイムに楽しめたはずだし、(自分が心配する立場では無いが)本の売り上げにも追い風になっていただろうと思ってこのタイトルをつけたのが、1年前に同じテーマの本(以下のリンク)がすでに出ていたことを本書を購入してから知った。なんで目に留まらなかったのだろう。本書を読み終わって気が向いたらあちらも読んでみようかと思う。
 本書が取り上げているのは、有名な北条政子とその妹たち:足利義兼妻、阿波局、畠山重忠妻、宇都宮頼綱妻、北条執権九代の妻たち:牧の方、姫の前、伊賀の方、矢部禅尼、松下禅尼、北条経時妻、葛西殿、堀内殿、覚海円成、北条高時妻妾、摂家将軍の妻たち:竹御所、檜皮姫、そして、足利尊氏妻赤橋登子の以上18人と大勢。執筆陣は若手揃いというところにも期待できる。

 気になる女性はたくさんいるが、まずは、北条泰時正妻矢部禅尼から読んでみたい。矢部禅尼は、『鎌倉殿の13人』では初という名で福地桃子さんが演じた。三浦義村の娘らしく、物に動じないがふんわり包容力もあるという演出だった。ドラマでは仲睦まじかったが、現実には長男時氏を産んだ後すぐに離縁している。しかし、その後も北条氏とは良好な関係だった様だ。そのこともあって宝治合戦で三浦一族が滅亡した後に、彼女の子が三浦介を継承していくことになる。
 宇都宮頼綱は、北条義時に幕府転覆の嫌疑を掛けられ危機一髪の窮地に陥るが、その妻の母牧の方や大叔母寒河尼のネットワークに救われたとされる。出家して妻と共に京都へ移り、藤原定家の子為家の舅となり歌壇でも活躍する。牧の方、頼家妻、為家妻は仲が良く、しっかり自己主張もする中世の女性らしい三代だったようだ。かつて悪女として語られてきた牧の方だが、『鎌倉殿の13人』では策略を巡らしながらも陰湿ではなく描かれ、新しい牧の方像が提示されたのは良かったと感じる。
 さて、次は誰を読もうか。

 →『鎌倉北条氏の女性たち』 今井雅晴著 教育評論社 2022年 1760円
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夏モードへ切り替わり
2023-05-10 Wed 00:00
2305091.jpg今夜の観測:β Lyr3.7等。観測星も冬から夏モードへ切り替え。
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近現代の茨城を概観
2023-05-09 Tue 00:00
2304224.jpg『いばらき歴史紀行』 文・井坂幸雄 絵・奥川洋治
               茨城新聞社 2022年 700円

 2022年1月から9月に茨城新聞に連載された紀行文をまとめたもの。
 2020年秋に、常陸太田城の発掘調査に伴う現地説明会があったが、その場所は日本たばこ産業の工場跡地だったが、本書の「水府たばこと常陸秋そば 〜赤土町で生まれた茨城の逸品」を読んで、常陸太田は江戸時代初期にたばこ栽培が始まった産地で、その中心にあるたばこ工場だったことを初めて知った。
別窓 | 城郭・郷土史 | コメント:0
日本政府は永遠に嘘をつきつづけるしかない
2023-05-08 Mon 00:00
2305071.jpg・JPSika先生:政府マスコミの嘘の本質
 あちこちで流布しているこのグラフを見ても、日本だけおかしいのはなぜだと気づけない、疑問を感じない、そんな国民が大多数を占めてしまっては、永遠に嘘は暴けまい。
別窓 | コロナ事件 | コメント:8
4月の晴天日数
2023-05-07 Sun 00:00
____07年08年09年10年11年12年13年14年15年16年
すごい空 0夜 0夜 0夜 0夜 0夜 0夜 0夜 0夜 0夜 0夜
3等星級 8夜 8夜 5夜 0夜 7夜 4夜10夜11夜 6夜 7夜
1等星級 4夜 2夜12夜 9夜 6夜 7夜 0夜 6夜 2夜 4夜
____17年18年19年20年21年22年23年
すごい空 0夜 0夜 0夜 0夜 0夜 0夜 0夜
3等星級10夜 8夜 6夜10夜12夜 7夜 5夜
1等星級 3夜 3夜 4夜 2夜 6夜 4夜 8夜
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忍性と良観
2023-05-06 Sat 00:00
2304222.jpg『忍性の真実』 理崎啓著 哲山堂 2018年 1500円

 師叡尊をして「慈悲に過ぎる」と言わしめた忍性、三村山極楽寺(現在のつくば市小田)に足掛け10年止住し、布教活動を行った律宗の高僧といわれる。一方で、鎌倉においては日蓮を追い落とすため幕府に取り入った世俗まみれの僧良観と語られることもある。
 戒律を重んじる律宗の高僧ということで厳格な人物像を想像していたが、意外にもアバウトな部分もあるらしい。つまり、結界というのはその内部では厳格に戒律を守る、でもねその外では、、、ということなのだろうか?
 忍性の人となりにそれほど興味があるわけではないが、忍性本人あるいは関係者は県南の中世史に大きく関わっていることは確かなので、何かヒントを得られないかと目を通した。忍性を知るには師匠・叡尊、そして生涯の敵・日蓮を知れということで、本書は叡尊と日蓮が見た忍性という視点で書かれている様に感じられた。
別窓 | 城郭・郷土史 | コメント:0
まともに患者を診られる臨床医は気づいているのだろう けど黙っているのか
2023-05-05 Fri 00:00
・JPSika先生:mRNAワクチンは間質性肺炎が危ない
 40年の医師経験の中で数例しか診たことが無い疾病に、2021年以降の数年で何例にも当たったというだけで十分異常事態だと言える。JPSika先生ほどでないにしても、まともに患者を診られる臨床医ならばすでに気づいているのだろう(けど黙っているのか)。

 mRNAワクチンを打った後に間質性肺炎を発症した症例は、JPSika先生の症例報告論文解説としてたくさん取り上げてくれている。再掲しておく。
 →マッチポンプで笑いが止まらないでしょうね 大手製薬会社
 →JPSikaDoctorの症例報告論文解説からポイントをメモ(その1)
 →JPSikaDoctorの症例報告論文解説からポイントをメモ(その2)
 →JPSikaDoctorの症例報告論文解説からポイントをメモ(その3)
 →JPSikaDoctorの症例報告論文解説からポイントをメモ(その4)
別窓 | コロナ事件 | コメント:4
オリオン沈んだかこと座はまだかいな
2023-05-04 Thu 00:00
2305031.jpgオリオン座が早い時刻にすでに西へ低くなる季節になり、手抜き観測の身には変光星端境期になっている。それでも夜半近くまで待ては、こと座が高く上がってくれるはずだ。
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今年の新刊は後日に、今日は昨年の
2023-05-03 Wed 00:00
2305021.jpg『大洗の本 第3号』 大洗博覧会2022実行委員会
                 2022年 1000円

 『大洗の本』は、毎年5月のGWに大洗で開催される大洗博覧会に合わせて刊行されているが、今年の大洗博覧会2023は5月2日と3日に大洗町磯浜の古川酒造店を会場に開催されることになっている。その直前に、水戸の茨城県立歴史館で開催中の『鹿島と香取 II期』を見に行った際に、博覧会関係者の知人に電話で聞いたところ、最新刊『大洗の本 第4号』は博覧会会場で販売を開始する予定だと知らされた。開催日には行くことができないので、昨年買いそびれた『大洗の本 第3号』だけでも買おうと大洗の江口又新堂さんまで行き、4号は後日郵送で送ってもらうことにした。ついでにめんたいパークで明太子を買って帰宅した。
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潮来から佐原
2023-05-02 Tue 00:00
2305011.jpeg例年、5月半ばを過ぎて、潮来あやめまつりの声が聞こえてからそれでは行ってみようかと出かけることが多かったが、あやめの季節は4月いっぱいなので、当然あやめまつりにあやめなしなわけで、かきつばたとはなしょうぶのなんちゃってあやめまつりばかり見ていた。今回は藤棚が満開と聞いて、いつもよりも早くあやめの最後の季節に来ることができた。萎れかけも目立つがなんとかあやめを見ることができた。

2305012.jpegだいこんを干してあるのではなく藤棚。藤も終わりかけなので、連休いっぱいがぎりぎりかもしれない。

2305013.jpegJR潮来駅。1990年の潮来トライアスロンで知り合った亜細亜大学学生の大脇くんとバイクを畳みながら余裕こいておしゃべりしていて電車に乗り遅れそうになった懐かしい場所。

2305016.jpeg佐原川の駅。佐原に住んでいた友人は2011年の大震災の時は、この近くの河口までトイレの水を石油タンクに汲みに来ていたと言っていたな。

2305015.jpeg佐原の伊能忠敬旧宅近く、ジャージャー橋の前。この写真に写る人は少ないが、佐原は大いに賑わっている印象を受けた。
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