2007年、33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名。その後の変化でただいま星空は休眠状態。郷土史、草刈り、読書、ドローンの記事が多くなっています。
ジビエ生食の危険性を認識しない情報拡散は迷惑だし危険
2023-03-21 Tue 00:00
カラス肉の生食を紹介した東京新聞のコラム記事を批判的に紹介したJCASTニュースを転載したYAHOO!JAPANニュースをしもありすマンTHE WORLDさんがツイッターで紹介していたのを見て、全記事を辿ってみた。

しもありすマンTHE WORLDさんのツイート
YAHOO!JAPANニュース:JCASTニュース:カラス肉の刺身を「究極のジビエ」と紹介 東京新聞コラムが物議...厚労省も注意喚起「非常に危険」
東京新聞:<突撃イバラキ>カラス肉の生食文化 究極のジビエに挑戦
NEWSつくば:《土着通信部》34 これからが旬の味覚の寒烏

食肉検査を通過して流通している食肉だってちょっと不安を感じる生食だが、ジビエを生食するのは無防備過ぎやしないか。東京新聞のコラムの中では、カラス料理研究家・塚原直樹氏の著書から「生食は絶対にやめましょう」と引用しながらも、そうは言っても、カラスの刺し身は想像以上に魅力的だったとし、問題の所在に気づいていない様子。それは、心配だったおなかの具合は翌日まで何ともなかったとか、この貴重な食文化がゲテモノ扱いされたまま先細ってしまうのはあまりにも惜しいなどと書いていることから想像するに、E型肝炎ウイルス、病原性大腸菌O157などの腸管出血性大腸菌や寄生虫などの想定できるさまざまな感染症の危険性については認識していないらしい。カラス食をゲテモノとは思わないが、生食はロシアンルーレットであるという認識がないことが問題だと感じる。食習慣に起因する風土病がある一方で、遺伝的に病気に強い人たちが生き残っている場合もある。その地域に限定された食文化である内は大きな問題を起こさなくても、無自覚な情報がネットに乗って一気に拡散された先で何が起こるかは未知の領域だ。こういう取材をっきかけにかえって先細りにならないとも限らない。残すべき貴重な食文化と考えるのであれば、その存在を危険に晒すことがないような配慮が必要なのではないだろうか。
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