
『薬害コロナワクチン後遺症』 鳥集徹著 ブックマン社
2023年 1400円
本書の巻末のおわりにで、薬害というものの本質について薬害研究の第一人者片山洌彦氏の著書から「医薬品の有害性関する情報を、加害者側が(故意にせよ過失にせよ)軽視・無視した結果として社会的に引き起こされる健康被害」であると引用し、それを受けて「コロナワクチンの後遺症も、まさにこの薬害の定義にぴったりと当てはまる」としている。でも、私には「加害者側は有害性情報を軽視・無視した」どころではなく、むしろ「その有害性を知っているが故に接種を推進・強行した」と見た方がいろいろなことの辻褄が合い、納得しやすいように思える。その意味で、薬害レベルで止まる事件ではないと思われる。