2007年、33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名。その後の変化でただいま星空は休眠状態。郷土史、草刈り、読書、ドローンの記事が多くなっています。
幸せの未来は田舎の未来の中にあるのかもしれない
2023-02-28 Tue 00:00
2302231.jpeg『耕す女(ひと)』 NPO田舎のヒロインズ著
          株式会社インプレスR&D 2019年 2310円

Spotifyポッドキャストの「ベジフル大百科 The CROPS」season3最終回第72巻「ネクストファーマー」回のゲストEriさんの話がすばらしく、田舎の未来というか、幸せの未来はこういうところにあるのだろうなと気付かせてくれる内容だった。本書はそのEriさんが理事長を務めるNPO田舎のヒロインズのメンバーらのエッセイ集といった構成の本。1994年に「田舎のヒロインわくわくネットワーク」ができ、その後初代メンバーが還暦を迎えた2014年に、大きく組織を刷新して、役員も40歳以下の現役若手女性農家にしたそうだ。男社会だといつまでもしがみつきたがる人がいそうなものだが、女性組織は潔いのかもしれない。
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オオヒシクイにとっても寒の戻りだったか
2023-02-27 Mon 00:00
2月19日の暖かさに誘われて20日には0羽になって北帰かと思われた稲波干拓地のオオヒシクイだったが、戻る事もあるので数日の観察は継続すると書かれていた観察員の予測通り、翌日に5羽、翌々日に22羽、数日後には25羽と増え、今日は26羽まで戻ってきている。この先28日〜3月1日と暖かくなるのでまた動きがあるだろう。

 →稲敷雁の郷友の会ホームページ
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濃霧
2023-02-26 Sun 00:00
2302252.jpgもくもくと霧が湧き上がって来る中を走り始めたのだが、国道へ出た途端にあっという間に晴れてしまった。
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茨城県ではっさくを楽しむにはECしかないのか?
2023-02-25 Sat 00:00
2302241.jpeg今年ははっさくが品薄なのだろうか。2月の中旬にはスーパーの店頭から消え始めた。例年ならば3月いっぱいはなんとか手に入るのだからあまりに早すぎる。エネルギーを使って産地から購入するのは本意ではないが、こんな時には使ってみようと思う。

2302242.jpeg届いたはっさくをさっそく食べてみた。表面ははっさくらしくきめ細かく、皮も厚すぎず剥きやすく、水気も適度でべちゃべちゃせずに房も剥きやすく、味はまさにはっさくの命の甘味・酸味・苦味の三拍子が揃って美味しかった。今年は茨城県でははっさくが品薄のようだが、この箱でもうしばらく楽しめそうだ。
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自分からは消すに消せない
2023-02-24 Fri 00:00
2302193.jpg『鎌倉殿の13人』公式ページ消滅の2月7日18時直前に気づいて、泰時の妻初役の福地桃子さんのインタビュー動画を名残惜しく見た。その後も再読み込みをしていないので、2週間経ったいまも再生できている。こうなると自分からは消すに消せなくなるものだ。うっかり消すか、フリーズして再起動の必要に迫られるまではこのままにしておこう。

と、この記事を出す直前に、まさにうっかりブラウザを終了してしまった。まぁ、2週間もおまけで見られたのだからよかったよかった、、、。
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夕方の西空に三日月と金星と木星が集合
2023-02-23 Thu 00:00
2302221.jpg夕方の西空で、三日月と金星と木星が集合していた。スマホ手持ちなのでブレブレだが、地球照が映っているので良しとする。
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やっぱり戻ってきた
2023-02-22 Wed 00:00
今日は予報通り冷たい強風が吹き荒ぶ寒い日だったが、飛び出したオオヒシクイにとってもちょっと寒かったのだろうか、5羽が戻ったようだ。
 →早朝に5羽が戻る
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北へ帰ろう
2023-02-21 Tue 00:00
昨日今日と暖かいと思っていたら、稲波干拓地のオオヒシクイも全羽北帰したらしいと書かれていた。
 →全数北帰か

2302201.jpgとはいえ、三寒四温の時期なので明日はまた寒くなるらしいので、オオヒシクイも引き返してくるかもしれない。
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出版社の姿勢
2023-02-20 Mon 00:00
2302071.jpg『座敷唄集成』 井澤壽治編 東洋書院 2016年 2700円

京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター提供の104曲のMP3音源を収録したCDが特別付録として添付されている。それについて以下のようなメモが入っていた。「104曲をCD1枚に収めるためMP3にせざるを得なかったが、対応していない音響機器では再生できない場合があります。ご不便をおかけしたお客様には一般音響機器対応のCD3枚を無料で送ります。ご自宅でも変換はできますがご入用の方はご連絡ください。」良い意味で伝統的な商売をしている出版社なのだろう。本文は読み始める前にそのような感想を持った。
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三寒四温の始まりか
2023-02-19 Sun 00:10
2302181.jpeg明日は曇りだけど春の陽気らしい。明後日は曇りだけど寒いらしい。
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ここはどこ?
2023-02-18 Sat 00:00
2302171.jpegいつも車の屋根にコンデジを置いて写すことが多いが、今夜は霜が付いていた。明日の朝も氷点下か。
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スペードのエース
2023-02-17 Fri 00:00
入稿直前・直後のドタバタが良い方向で解決を見た。
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なかなかしぶといベテルギウス
2023-02-16 Thu 00:00
2302151.jpg今夜の観測:α Ori0.3等。
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今年は2つになりましたと
2023-02-15 Wed 00:00
2302141.jpeg星のチョコレートを買った後に武将のも見つけたので今年は2つになりましたと届けてくれた。いつもご馳走様です。
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雨天
2023-02-14 Tue 00:00
2302131.jpegさすがに雨の夜には星は見えぬか。
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県の城館調査で自分が関われる部分はほぼ終了
2023-02-13 Mon 00:00
この5年間やってきた茨城県の中世城館跡の総合調査の校正原稿を事務局へ送付し終わった。まだ若干のやりとりはあるだろうけど、大方は終わって、いまはいろいろな意味でぐったり。県の大規模調査ではあったが、やってみて、我々の城郭研究会オリジナルの出版物には今後も存在意義があることを再認識できた5年間だった。
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皆曇の星空
2023-02-12 Sun 00:00
2302111.jpeg皆曇に見えても写真には何かしら写るものだ。
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大学はなにをやっているんだ!?
2023-02-11 Sat 00:00
・【完全版】厚労省に対する訴訟記者会見
2023年2月2日、福島雅典京都大学名誉教授が東京地方裁判所に情報開示請求の訴訟を起こした。以下は、その後に行われた記者会見の動画だが、この中で、福島先生は「いったい大学はなにをやっているんだ!?」という怒りの問いを発っしていた。大学がそういわれる存在に成り下がり、社会は混乱の極みに陥っている。こんな本がちょうどあった。

2211094.jpg『「私物化」される国公立大学』 駒込武編 岩波ブックレット
                      2022年 660円

本書を手に取って、目次を見るだけで精一杯の気分になってしまった。本文を読むというのは壊れてしまった日本を確認する作業に等しいようで、それを考えるとあまりに気が重くて先へ進むことができないでいる。
各章のタイトルは以下だ。
 第1章 大学が「私物化」されるとはどういうことかー下関市立大学
 第2章 自由の風が止むときー京都大学
 第3章 政治に従属する大学へー筑波大学
 第4章 歯止めなき介入、変貌する大学ー大分大学
 第5章 放逐される総長ー北海道大学
 第6章 教育界に逆行する教員養成「改革」ー福岡教育大学
 第7章 権威主義化する大学「経営」イデオロギーー東京大学

下記の動画の中にも、大学はなにをやっているんだ!?に関連しそうな部分があった。

・論文解説 Multiple probabilistic analyses suggest non-natural origin of SARS-CoV-2 Omicron variant
 この論文は、オミクロン変異株は明らかに自然起源ではない(研究室で作られた)ことが示唆されるという内容だが、掛谷英紀先生は、動画の最後の方で、学者、特に、生命科学分野の学者を厳しく糾弾している。その部分をメモしておく。「ウイルス学者たちの活動を止めることがパンデミックを終わらせること、とにかくウイルス学者たちの活動を徹底監視し、危険な研究をやらせない、悪意のある研究をやらせないこと。生命科学者はみんな悪魔だということを前提に、性悪説に立って管理をすること。みなさんも学者に対して変な幻想を描くのはやめてください、碌でもない人間の集合です。みなさん政治家とか官僚とかマスコミに関してはそういう人たちだというのが社会的に認知されてきていると思うのですが、学者も一緒ですから。エリート層って同じような学校で同じような進学校のカルチャーの中で育ってきているので、今言った人たちの中で学者が一番悪いと思います。なぜかというと、専門性の壁があるので、嘘を言ってもバレない、誤魔化せるのです。難しい話なので嘘をついてもバレにくい、他の職業に比べるとね。それに味を占めて平気で嘘をつくようになる、というのが学者の特性なので、とにかく学者は悪魔だと思って社会で監視する。学問の自由とかそういう時代は終わりました。学者の自由にさせたら人類を滅ぼしますよ。なので、もう学問の自治、大学の自治、そういう時代は終わりです。社会で学者を監視する、そういう仕組みを作っていくことが、それがないと学者によって人類は滅ぼされます。お願いしたいのは、学者に対して厳しい目を向けていただきたいということ。学者が自立して内部で改革することは一切できません。コロナが研究所起源の可能性が高いということは、一定の生命科学の知識のある人たちはみんなわかっていたはずですよ。それをみんな黙っていたのですよ。多分、それがわかると自分の研究がしにくくなる、規制が強まるから。とにかく、何百万人、何千万人死んでも、自分の研究さえできれば良いという、そういう価値観を持っている人たちですからね。彼らは絶対に監視しなくてはいけません」
 学問の自由や大学の自治の時代は終わったといわれて、それは基本的人権にも関わることなので、ちょっと待ってくれと言いたいが、企業の御用学者だけでなく、大学の学者も、この3年の間に目立ったアクションを起こさなかったのだから、もう答えは出ていると言わざるを得ないのか。大学はなにをやっているんだ!?と問うても、もう手遅れか。
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1月の晴天記録
2023-02-10 Fri 00:00
____07年08年09年10年11年12年13年14年15年16年
すごい空  ー 0夜 0夜 0夜 0夜 0夜 0夜 0夜 0夜 0夜
3等星級  ー15夜18夜23夜19夜20夜24夜16夜19夜16夜
1等星級  ー 6夜 1夜 4夜 5夜 2夜 1夜 2夜 2夜 3夜
____17年18年19年20年21年22年23年
すごい空 0夜 0夜 0夜 0夜 0夜 0夜 0夜
3等星級27夜23夜24夜15夜13夜17夜18夜
1等星級 1夜 2夜 1夜 0夜 1夜 2夜 1夜
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ZTF彗星(C/2022 E3)を見る機会はあと何度?
2023-02-09 Thu 00:00
今夜の観測:α Ori0.3等。月明かりで空が真っ白のため、ZTF彗星(C/2022 E3)は無理。この後、2月11日に火星、15日にアルデバランに近づくので見つけやすいが、月明かりと天気の崩れがあるので見る機会は少なそうだ。
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薬害レベルに止まれる事件なのだろうか
2023-02-08 Wed 00:00
2301301.jpg『薬害コロナワクチン後遺症』 鳥集徹著 ブックマン社
                    2023年 1400円

本書の巻末のおわりにで、薬害というものの本質について薬害研究の第一人者片山洌彦氏の著書から「医薬品の有害性関する情報を、加害者側が(故意にせよ過失にせよ)軽視・無視した結果として社会的に引き起こされる健康被害」であると引用し、それを受けて「コロナワクチンの後遺症も、まさにこの薬害の定義にぴったりと当てはまる」としている。でも、私には「加害者側は有害性情報を軽視・無視した」どころではなく、むしろ「その有害性を知っているが故に接種を推進・強行した」と見た方がいろいろなことの辻褄が合い、納得しやすいように思える。その意味で、薬害レベルで止まる事件ではないと思われる。
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汚染され、多様性のなくなった日本の地力が養える人口は何人か?
2023-02-07 Tue 00:00
2302011.jpeg『そのとき、日本は何人養える?』 篠原信著 家の光協会
                    2022年 1500円

鈴木宣弘氏の『世界で最初に飢えるのは日本』を貸してくれた知人が、次に本書を持ってきた。時間が空いた時に読んでみたが、日本が自給自足で養える人口は3000万人だという。鎖国していた江戸時代に人口3000万人で頭打ちになったのは、それが日本の国土が養える限界だったからだという。その数字の根拠はともかくとして、江戸時代に比べて国土の多様性は破壊され、汚染され、地力は失われ、人間の体格は大きくなり、免疫力は低下してしまっているので、同じだけの人口を養えるとは思えないのだが。
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月明かりでZTF彗星(C/2022 E3)見えず
2023-02-06 Mon 00:00
今夜の観測:α Ori0.3等。昨夜に続き透明度が悪い上に、月明かりが酷く、カペラに接近して見つけやすいはずのZTF彗星(C/2022 E3)でも見えなかった。
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カペラに近づくZTF彗星(C/2022 E3)が見つけやすい
2023-02-05 Sun 00:00
今夜の観測:透明度が悪く、α Ori0.4等と暗く見えた。ZTF彗星(C/2022 E3)はカペラに近づきつつあり見つけやすいはずだがまったく手がかりなし。明日、明後日はカペラにきわめて近づくのでさらに見つけやすいはずだ。

2302041.jpeg

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mRNAワクチン病のまとめ
2023-02-04 Sat 00:00
・JPSikaDoctor:コロナ以外の病気が増えている理由
 mRNAワクチンがなぜ後遺障害を起こすのか、体の中でなにが起こっているのかを4分21秒という短い時間にぎゅっと凝縮して説明してくれている。要約すると以下のようなことになる。さらに詳しい症例については末尾のリンクから辿っていただけると思う。

 免疫異常
   ブレーキ:ウリジン修飾mRNAによる免疫抑制
       コロナそのものの感染拡大
       コロナ以外の感染症、急速進行癌
   アクセル:LNP脂質アジュバントによる過剰免疫反応
       全身炎(サイトカインストーム)
       自己免疫疾患(細胞破壊による自己感作)
 血管炎
   スパイク蛋白単独、抗原抗体複合体ー補体

 免疫異常の原因は、ブレーキとアクセルをベタ踏みしていることにある。抗原となるスパイク蛋白を沢山作らせるために、ウリジン修飾mRNAによって自然免疫にブレーキをかけている。それによって免疫がカッツリ抑えられて、接種国のみで感染爆発が起こり、大人の溶連菌感染症(陰性なんだけど喉真っ赤っか、検査もせずにインフルだと思っていたら治らないし腎不全を起こす危険あり)、急速進行癌なども増加する。抗体を作らせるためのLNP脂質でできたアジュバントは、普通考えられるものの10倍くらい強いので過剰免疫反応が起きる。熱が下がらないのはサイトカインストームが起きているからで、その全身炎でそのまま死んでしまったり、ちょっと経ってからT細胞性やマクロファージ性に自己免疫疾患が起きる。血管炎は、くも膜下出血、解離性動脈瘤、脳血栓、心筋梗塞などを起こす。スパイク蛋白単独でも血管炎を起こすし、抗原抗体複合体ー補体がひっかって糸球体腎炎なども多いと思われる。そうした場合クレアチニンがどんどん上がってしまうので透析必要になるが、老人などではもういいですということになって超過死亡も増える。
 これだけ丁寧にわかりやすくまとめられてしまうと、「根本的な理由が分からない」と言う医者はバカかあるいはその筋の者だということになりそうだ。


JPSikaDoctorの症例報告論文解説のポイントをメモした過去回リスト:
 ポイントメモ(その1)
 ポイントメモ(その2)
 ポイントメモ(その3)
 ポイントメモ(その4)
 ポイントメモ(その5)
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奉社、奉射、歩射、ブシャ、ビシャ、オビシャ、オピシャ、、、
2023-02-03 Fri 00:00
2301271.jpeg26年前にこの稲敷地域に越してきて初めて耳にし体験したことはたくさんあるが、「奉社(ぶしゃ)」もその一つだ。自分が住み始めた地区の奉社は、コンパクトなお社である奉社神様[右写真]の前で執り行う集落の正月行事だった。当屋が前年から預かっていた奉社神様を会場へ持参し、前年の報告と本年の取り決め、その他懸案事項について全戸出席で話し合う。最後に当屋は低頭する参加者の頭上を榊で清めながらひと回りし、本年の当屋へ奉社神様を送り渡して終了する(もしかすると、送り渡しの後に話し合いだったかもしれない)。その後、直会として新年会・宴会が始まるという流れだった。自分が来る以前は当屋の家で奉社が行われていたので、裏方で食事や宴会の準備をする当屋と同じ班の女性方(女衆)はたいへんだったと聞かされた。その後、自分が参加した時点では会場は地域の集落センターへ移っていたが、食事と宴会はセンターの調理室を使って女性方が準備していたのでやはりたいへんだったと思う(自分を含めて男どもはその頃には酔っ払っているだけだったのでorz)。さらにその後、食事は仕出しになり、高齢者の顔ぶれも1年又1年と寂しくなり、宴会も(片付けられないからさっさと帰れも含めて)手短にと簡素化されて行った。こうした民俗行事は、地域の人口減や高齢化によって、時代と共に簡略化される傾向にあるが、この地区でも5年前に奉社仕舞いをして正月の寄合全部が消滅した。

2301251.jpg『茨城史林』第46号 2022/6に掲載された、近江礼子さんの論文「茨城県南・県西の正月行事「オビシャ」ー年の初めのトウヤ引継ぎの祭ー」を読んだ機会に、オビシャに関する比較的新しい以下の資料も併せて目を通してみた。近江論文には茨城県内の多くの奉社および類似行事が記録されていて、今後調査を積み上げていく際の基礎データになると思われる。

『オビシャ文書の世界』水谷類・渡部圭一編 岩田書院 2018年 3800円
 いわゆる村方文書はいまでいう公式文書だが、それとは異なり仲間内の記録である奉社日記は、近世の村の成立や祭祀を紐解ける文書群で、この近隣でも17世紀初頭のものなど貴重なものが次々と見つかり出しているらしい。編者のお一人渡部圭一氏の論考「近世「村の鎮守」祭祀の成立 ーオビシャ文書からの挑戦ー」のはじめにの中でオビシャの傾向を「年頭に行われる村の鎮守祭祀の一環で、南関東に広く分布し、儀礼的には歩射や饗応を中心とする点、組織的にはしばしば当屋祭祀のかたちをとっている点、そして史料的には近世前期にさかのぼる引き継ぎ文書をともなう点」と整理していて、これはそのままオビシャとはおよそこういうものというまとめになると思う。
 この本の中で、星天の会の知人の集落が取材されていて驚いたが、確かに彼のところは古い集落だったと思い出した。

『企画展図録 オビシャはつづくよ400年』 千葉県立関宿城博物館 2019年
 『オビシャ文書の世界』は文書にポイントを絞っている研究書だが、こちらは展示会図録なのでカラー写真も多くて、内容的にもオビシャ全体についていろいろな側面からよく調査、整理されている。

奉社は、早いところでは1600年頃から何百年間も地域に根付いて当たり前のように続いてきた行事だが、今後もこれまで同様に維持していけるのかはなかなか難しい社会状況の中にあると感じる。奉社に限らず身の回りに古い行事が残っている幸運な方は、いま記録しておけば必ずや貴重な資料になると思われる。残念ながら地元の奉社は無くなってしまったが、一時期でもこの行事の空間へ入れたことは貴重な体験だったといま改めて感じている。地元以外では、2003年1月に龍ケ崎市貝原塚の歩射を見学させていただく機会があった。ところが、どういうわけかこれら3著には登場しない。この20年の間に消滅してしまったのだろうか不安になる。来月の会議で近江先生にお会いできるのでお尋ねしたいと思っている。
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繰り返し接種すると役に立たない抗体へ切り変わっていくらしい
2023-02-02 Thu 00:00
・JPSikaDoctor:サイエンスのIgG4論文
 新型コロナmRNAワクチン接種を繰り返すと役に立たない抗体へ切り変わっていくよというドイツの論文を紹介している。Scienceの2023年1月27日号に掲載された論文だが、もとは以下のScienceImmunology2022年12月22日に掲載された論文と同じもののように見受けられる。

Class switch toward noninflammatory, spike-specific IgG4 antibodies after repeated SARS-CoV-2 mRNA vaccination(2022年12月22日)
 さらに過去へ遡ると、2022年8月14日に当ブログで紹介した、宮澤大輔医師ネットの記事に載っていた以下の論文、
Class switch towards non-inflammatory IgG isotypes after repeated SARS-CoV-2 mRNA vaccination(2022年7月5日)
の続報ということになりそうだ。
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2月の星空予習
2023-02-01 Wed 00:00
★2月中 C/2022 E3(ZTF)が、きりん座→ぎょしゃ座→おうし座を移動。
★15日 金星と木星が8分01秒まで大接近。
★ 下旬 夕方の西天で金星と木星が接近。
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| 霞ヶ浦天体観測隊 |

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