
千葉市立郷土博物館で開催されている特別展『我、関東の将軍にならん』を見てきた。古河公方家の足利政氏、高基、義明の三つ巴の内紛と小弓公方足利義明の独立、そしてそれに巻き込まれざるを得ない関東の諸勢力との間に展開されるまさにぐちゃぐちゃの闘争史は、これまであまり知られていない領域だと思う。それだけにこの展示会が今後の関東戦国史研究へ投げかける意義は大きいと感じられた。それら諸勢力の動きと関係を少しでも理解しておけば展示内容を理解しやすいかとは思うが、この圧巻の展示会を理解するにはやはり専門家の解説が必要だろうと思う。図録もすばらしいので早く行かれることをお勧めしたい。
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「我、関東の将軍にならん―小弓公方足利義明と戦国期の千葉氏―」博物館を出て、生実城と小弓城へも足を伸ばしてきた。