2007年、33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名。その後の変化でただいま星空は休眠状態。郷土史、草刈り、読書、ドローンの記事が多くなっています。
ローレンツ力には右手も左手もない
2022-08-26 Fri 00:00
この前、『宇宙の秘密を解き明かす24のスゴい数式』を読みながら、ローレンツ力の学習ではフレミングの左だ右だの法則をいまだに覚えさせられているのだろうかということを書いた。その最後に予告した都立豊多摩高校の物理の授業で教わった右手で引っ叩くだけの法則を書いておく。

物理の北山宗昌先生はフレミングの左手だの右手だのという法則を使わなかった。教科書や参考書に出ているのを知っていたので、最初はあれ?と思ったのだが、先生のおかげで無駄な暗記から解放され、物理嫌いにならずに済んだ意味は大きかったと思う。

使うのは親指を開いた右手のみ。覚えるのは、磁場の方向に指4本、電流(電荷)の方向に親指→引っ叩く方向に力が働く、これだけ。強いて言うなら左手の法則に相当するが、わざわざ書くこともない。右手の法則は覚える必要はなく、同じく磁場の方向に指4本、導体(電荷)が動く方向に親指→引っ叩く方向に電流(電荷)となり、磁場の方向と電荷の方向とローレンツ力の方向の関係は同じこと。

フレミングの左手だの右手だのを法則と言うくらいならば、それらが統合されてよりエレガントになったこれこそ北山の法則と呼ぶに相応しいと思うのだが。
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