2022-07-07 Thu 00:00
![]() 『鎌倉殿の13人』は半分が終了したところで頼朝が死んだ。これまで以上に御家人間がザワつき始めたようだ。ここまでいいお父ちゃんキャラだった時政もそのままいけるわけではなさそうだ。 ここふた月ほど原稿書きのため史料集に目を通すことはあっても、本を読む時間がほとんど無かった。その間に、一旦は低くなりかけていた積読の山が再び高さを増してしまった。そこへ予約しておいた本書が届いた。山本みなみ氏の『史伝 北条政子』が届いた時は、積読山を飛び越えて読んでしまったが、山本氏の師匠による本書も同様になった。 序章で研究史の紹介がされる。これまで耳にしてきた歴史解釈がいつ頃誰によって提示されたものなのかを知るのは、ここから先の理解に大変役に立つ。いま、地元の数十の城館それぞれについて短い解説文を書こうとしているが、ただでさえ史料が少なく、通史として参考にしたい自治体史も、根拠となる史料を示して記述しているもは数が少なく、出典がないということは噂レベルの話とほとんど変わらないことになってしまう。というわけで、研究史や出典の重要さを感じることの多い中で本書を読み始めたので、こうあるべきだよなと思った次第。本書全般、記述が細部に亘りそれでいて広範囲なので、さらっと読める本ではないが、鎌倉幕府成立時期の世情がかっちりと知ることができそうだ。 |
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