2007年、33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名。その後の変化でただいま星空は休眠状態。郷土史、草刈り、読書、ドローンの記事が多くなっています。
おすすめの義時本
2022-02-03 Thu 00:00
2201141.jpeg3週間ほど前の記事で紹介した、山本みなみ著『史伝 北条義時』だが、多くの義時本の中から1冊を選ぶとして、最初に本書を手にできたのはおそらく幸運だったのだろう。どこでそう感じたかと言えば、根拠となる史料を挙げて踏み込んだ記述をしてあり、一般向けの概説本でありながら高い満足感を得られたからだ。記述の流れは、研究史の紹介→現時点での理解→新史料紹介→新たな解釈という手順を取っているのも論理的で好感を持った。これまでに耳にしていた内容は、これこれの研究成果の積み重ねで成り立っていたのかと理解できたし、さらに本書で紹介される新史料によって補足されたり新たな解釈の提案がされることもあり、知的な楽しさを味わうことができた。最終章で改めて同時代から近代までの義時評価の変遷を史料を挙げて流れを追って記述されていたが、これまで一般書ではあまり見たことがない構成ではないだろうか。

強いて希望を付け加えるならば、義時あるいは北条氏を中心にした系図(あるいは相関図)、および略年表などが掲載されていれば、本書だけでなく他書を読むときにも本書を手に取る機会が増えてより参考書としての使い勝手が高まったのではないかと感じた。それはともかくとして、とにかくとても良い本でおすすめの一冊だ。
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