2007年、33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名。その後の変化でただいま星空は休眠状態。郷土史、草刈り、読書、ドローンの記事が多くなっています。
清少納言推しの日本語できない外国人とセイとの対話
2021-10-05 Tue 00:00
2109251.jpeg『清少納言を求めて、フィンランドから京都へ』
   ミア・カンキマキ著 末延弘子訳 草思社 2021年 2000円

 NHK「高橋源一郎の飛ぶ教室」9月10日放送のヒミツの本棚のコーナーで紹介されていた。その内容が面白かったので早速注文したらドドーンと500ページの本が届いた。読み始めたら面白くて、『荘園』は一旦お預け。まぁ、世界最古の清少納言や紫式部たちの宮廷女流文学誕生を支えたサロンも荘園の上りで運営されていたのだからちっとも無関係ではない。
 清少納言推しとはいえ日本語のできないフィンランド人ミアさんが、セイ(清少納言)について500ページも何を書くことがあったのだろうか。日本へ来てなにをどう研究できたのだろうか。それを知りたいと思いながら読み始めたのだが、本書はミアさんが、セイの生きた京都の空気を吸いながら、セイも見たはずの景色を見ながら、セイも行った古刹を訪ねながら、セイに語りかけながら、自分自身のことを綴っていく中でより深くセイを理解して、日本人が知ってるつもりで知らなかった清少納言の気持ちを通訳してくれる、そんな本になっている。そして、セイを求めて京都の街を歩き回るミアさんの足跡を地図で辿っていく内に、京都歩きの案内をしてもらっているような気分にもなってきた。

 →文字起こし:【飛ぶ教室】千年の時と国境とことばを超えて
 →音声:ヒミツの本棚【 清少納言を 求めて・フィンランドから京都へ 】
 →著者WEBPage:Mia Kankimäki

 高橋源一郎も言っていたが、本書を読んだら『枕草子』を読んでみたくなる。ところが、なんということだろうか青空文庫では『枕草子』はいまだに公開されていない。与謝野晶子の『源氏物語』は完了しているというのに。仕方がないので岩波文庫の『枕草子』を本棚の奥から探し出してみたが、少し読んだだけで虫眼鏡が必要だと言うことを自覚した。岩波書店のホームページに在庫僅少のフラグが立っているワイド版岩波文庫の『枕草子』を買っておくことにした。
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