
三味線はオープンチューニングなので自分の歌い易い高さに合わせれば良いのだが、練習曲の楽譜などは基本的には4本で書かれることが多い。本調子ならば低い方から、
4本 C、F、C
である。演奏だけであればこれで良いのだが、歌を付けるとなると近頃は高い声を出すのが苦しくなった。無理して歌うと喉を痛めるので時節柄よろしくない。それで、最近は、3本とか1本で練習してきた。三線も同じように下げたのだが、糸のテンションが下がり過ぎると弾きにくいため3本相当のB、E、Bが限界だった。
3本 B、E、B
1本 A、D、A
1本に下げても、曲の途中でオクターブ下げまたオクターブ上げるといったかっこの良くない歌い方をせざるを得ない場合も多い。今年の課題曲はそんな歌い方で練習してきたのでなんだかやる気が上がってこなかった。
今日は、ダメ元でもう2本分下げてみた。
G、C、G
これは高い方では11本という超高音の調弦になるが、1本よりも低い側では何本と呼べば良いのだろうか。マイナス2本だろうか?
呼び方はともかく、この調弦で歌ってみたところ、課題曲だけでなく、これまで苦しかった「磯節」「黒田節」「武田節」なども歌えるではないか!再び練習する気が出てきそうだ。
後日、件の調弦は「下の11本」と呼ばれることを教えてもらった。