
『もう通勤電車で下痢にならない!』 松生恒夫著
祥伝社 2019年 1400円
子どもの頃からお腹が弱く、これから外出というタイミングで、そして特にバスや電車に乗った途端にお腹が痛くなった。次の駅で降りれば良いようなものだが、経験を積むとおよそ我慢可能な時間の長さがわかってくる。通学や通勤の時は一駅でも先へ進みたいなどと欲を出してえらい目にあったりする。ここ30年ほど電車生活ではないので実感が薄れたが、自分の頃は国鉄民営化に抗議する順法闘争の時代だったので、信号機を遵守して運行するのでラッシュ時ののろのろ運転で度々線路上で一時停止していた。中野駅から新宿駅の間は距離が長くあそこで止まると冷や汗ものだった。最近の事はほとんど知らないが、JRも私鉄も頻繁に人身事故で止まっているのを耳にする。お腹が弱い人は同じような冷や汗を流している事と思う。本書を50年前に読んでいたらあの頃の悲痛な体験が解消されていたかと考えると、、、あまり効果はなかったのではないかという感想を持った。