
『
増補改訂新版 日本中世史入門
論文を書こう』
秋山哲雄・田中大喜・野口華世編 勉誠出版 2021年 3800円
論文を書こうなどというわけではないのだが、報告書や調査ノートみたいなものを出す機会も出てきたので、この分野の基本的な作法くらいは知っておいた方がよかろうということで購入したのだが、600頁近い厚さの本が届いた。最初の8%の分量が論文の書き方編的な内容で、残り92%が日本中世史各分野における研究史の具体的な整理論考という構成になっている。入門と論文書きが同居できるレベルの読者というのは歴史学の学生を想定しているのかもしれない。