2007年、33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名。その後の変化でただいま星空は休眠状態。郷土史、草刈り、読書、ドローンの記事が多くなっています。
古墳研究の一つの到達点なのだろう
2021-02-26 Fri 00:00
2012261.jpg『前方後円墳とはなにか』 広瀬和雄著 中公叢書
                 2019年 2600円

昨年末の12月13日に大洗で開催された磯浜古墳群 国史跡指定記念シンポジウム『磯浜古墳群へ続く道』で基調講演をされた、広瀬和雄氏の著書。講演の動画が聞き応えあったので2019年に出た本書にも手が出た。語りたいことがたくさんあるといった講演だったが、本書もそうで、そのことが構成からひしひしと伝わってくる。表紙をめくり扉をめくると「はじめに」が6ページ、目次の後に「本書の概要」が5ページ、中扉をめくると「序章」が15ページ、そこからが漸く本文で、本文のあとに「おわりに」が4ページ、「あとがき」が2ページとなっている。
自分の様な古墳入門者がいきなり読むには470ページを超えるこの本は歯応えあり過ぎだった。ただ、最初に著者も書いているが、多くの事例研究から演繹的に解を導きたいという執筆意図のため分厚くなっている様なので、各項目から事例部分を適当に飛ばし読みしても全体のストーリーはなんとか追える。
3世紀中頃から7世紀初めまでの350年間に全国で5200基作られた前方後円墳は、奈良盆地から河内にかけての大和川流域を中心として徐々に全国へ波及しわけではなく、出現も終焉も一気呵成だった。そして、一貫して「共通性」と「階層性」を見せるためのモニュメントとして、350年間これといった進化もなく作られ続け、そして作られなくなった、と言うことの様だ。

 →大洗町の磯浜古墳群 古墳・郷土史研究の最先端が見えてくる
 →YouTube:【磯浜古墳群へ続く道】
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