2007年、33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名。その後の変化でただいま星空は休眠状態。郷土史、草刈り、読書、ドローンの記事が多くなっています。
酷暑の下野南部で城めぐり
2020-09-09 Wed 00:00
今年の夏は遠出はやめて、県境をちょっと跨いだ近場、小山をベースに周辺を回ってみた。歴史時代としては、平将門の乱、小田氏の祖・八田氏本願の地?、応仁の乱よりも早い日本の戦国時代幕開けとなった享徳の乱、享徳の乱終息への潮目になった長尾景春の乱、名族小山氏滅亡へ向かう小山義政の乱、滅亡を決定づけた小山若犬丸の乱、忍藩下級武士尾崎石城の日常めぐりと、平安時代末から江戸時代末までのよくばりな旅になった。尾崎石城の日常めぐりは先日書いたので、ここでは、サイクリングにぴったりな小山駅周辺の小山氏城館群めぐりを紹介したい。主な城館位置は以下の地図。
[電子国土Webの地形図に一部加筆]
小山周辺地図

20090110.jpg中久喜城 暑くなる前に数キロ一気に行ってしまおうということで、朝飯前の5時40分に小山駅東口を出発し約3kmを自転車で往復した。核心部分は水戸線によって分断され、主郭は城山踏切を渡った南側にある。しかし、この時期にはとても入れる状態ではない。畑作業をしに来た方から城を見に来たのかと声をかけられ、しばらく立ち話でかつてのお城の様子を伺う。

朝飯後に自転車で出発。今日は午前中に小山駅周辺の城館群を回って暑くなる前には宿へ戻ってくる計画。

20090111.jpg神鳥谷曲輪 ひととのや-くるわと読む。小山義政の屋敷説あり。JR線の東側に約100mの土塁の残欠。

2009031.jpg西側には平場が残る。

20090112.jpg鷲城 鷲神社と周辺の土塁を見る。運動公園側にも見所はあったのかもしれないが、暑いので次へ向かう。

長福城 村社八幡神社北側のやはた公園に城址碑、二中グランド西側に土塁があるらしいが見落とした。

小山評定の場所 これも今回はスルー。

20090113.jpg祇園城 小山氏の本城と言われる祇園城は、主要部分は城山公園としてダイナミックな遺構がよく残されているので街中の城址としては申し分無い状態。なのに、曲輪などを示す案内板はステかんで作ってあって驚いた。鷲城、祇園城、中久喜城は小山氏城跡として29年前(中久喜城は19年前)に国指定史跡に指定されているが、それにしてはいずれの城址もお粗末な整備状況と言わざるを得なかった。このままでは国指定史跡が泣いちゃうでしょうよ。現代小山のアイデンティティは小山氏ではなく徳川氏なのだろう。
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