
つくば美術館で始まった『鎮魂と不屈の沖縄 大城弘明 与那覇大智 写真と絵画二人展』へ行ってきた。これは、
沖縄民謡のコンサートと美術展「南風の伝言」の中の美術展企画だ。かなりの点数の写真が展示されていたが、その中で心に留まったのは、立派な亀甲墓の前に一族が集まり先祖供養をしている写真だった。それはたいそう立派な墓で、米軍の砲撃で壊れた片側は戦後に修復したものだという。その写真を眺めながら、この人らのそばで原発事故が起きたらと考えてしまった。ここへ戻る事、近づくことが許されなくなったとしたら、この人らのアイデンティティはどこへ行くのだろうか。原発事故よりも戦争はまだマシなどと言うつもりはないし、先祖代々の土地がいまだに米軍に奪われたままの人がいるという現実もそのままだ。沖縄の亀甲墓の前で祈る人らの写真に、福島の人らの姿が重なって見えてきた。そういうと、この日の会場には、報道写真家の石川文洋氏も来られていた。
沖縄民謡のコンサートと美術展「南風の伝言」 →
鎮魂と不屈の沖縄 大城弘明 与那覇大智 写真と絵画二人展 9月3日から16日
つくば美術館
入場無料
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南風の伝言2019 大工哲弘の沖縄・島唄コンサート 9月14日
つくばカピオ
前売りチケット予約受付中