2007年、33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名。その後の変化でただいま星空は休眠状態。郷土史、草刈り、読書、ドローンの記事が多くなっています。
動かない時計と遅れる時計
2018-10-31 Wed 00:00
コメント欄に、曇りや雨の多い日本では、天気予報は全部曇りマークにしておいた方が当たり確率は高くなるかもしれないと書いたとき、子どものころに読んだ多胡輝『頭の体操』の問題を思い出した。ある商人が古道具屋に正確な時計を買いに来て、まったく動かない時計と一日に1歩分遅れる時計を比べて動かない時計を買って行ったが、その理由は?という問題だったかと思う。答えは、日に1分遅れる時計は60日経たないと正確な時刻を示さないが、動かない時計は少なくとも日に2回は正確な時刻を指すからというものだったと思う。小学生心にも、おかしいなぁと思ったことを思い出すことがある。動いているのだから、少なくとも止まっているよりは情報量が多いわけだし、(この出題からではこれ以上はわからないが)どのような動きをしているかを観察すれば正確な時刻を予測することもできるはず、それでも法則性を見つけ出せないならば、その時に時計を壊せばいいと小学生の頭の中におぼろげではあるがそういう考えが浮かんでいた(もちろんこんな言葉は持っていなかったが)。さて、初めの話に戻ると、全部曇りの天気予報は当たりやすいかもしれないが、見ていてちっとも楽しくないという欠点がありそうだ。
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すごい晴天予報
2018-10-30 Tue 00:00
1810292.jpg
どこまで実現するか。
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今年の課題曲の練習開始
2018-10-29 Mon 00:00
1810262.jpg今年も12月恒例の豊田勇造ライブが近づいてきた。つまり、三味線特訓の季節が始まる。
10月15日 候補3曲が届く。3曲とも初めて。大工哲弘2曲、ネーネーズ1曲。
     楽譜(工工四)がすぐに手に入るネーネーズの曲に決定。タイムリーだし。
10月16日 AメロCメロは比較的平凡、サビは意外性があるので神経回路を育てる。
10月17日 うろ覚えなので、工工四を見ながら通しで弾いてみる。まだ歌えない。
10月18日 サビを集中的に練習。AメロとCメロは少し歌えるかも。
10月19日 サビが気持ち自然になってきたか。1番の歌詞で弾き歌い練習。
10月20日 音源からウチナーグチだけトリムして無限ループで聞き続ける。
10月21日 ウチナーグチ、もう忘れとる。これといって進捗なし。
10月22日 歌詞を書いて覚えよう。今夜の正解行数は16/23。及第とは言えんな。
10月23日 書いて覚える二日目。ウチナーグチ2箇所間違え。正解行数22/23。
10月24日 三味線での勘所を確認。
10月25日 間奏の譜とタイミングの確認。
10月26日 三線の曲を三味線で映えるように演奏するにはどうしたものか、思案。
10月27日 風邪で進捗なし。
10月28日 休みの日の昼間、忍び駒でなく普通の駒で弾いてみた。いいかも。
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アップデート途中の不具合 MacBookAir
2018-10-28 Sun 00:00
1810272.jpg観測小屋の自動導入用TheSkyXはMacBookAirに入れてあるが、ここ長らく使っていないので久しぶりに起動したらバッテリー切れ。充電しながら最近のアップデートを確認して、実行したらインストール途中で動かなくなってしまった。再インストールを実行したら「インストールの準備中にエラーがおきました。このアプリケーションをもう一度実行してください。」の有名なエラーメッセージが出た。ターミナルで時刻(date MMDDHHMMYYYY)を設定し直せば直るという定番の解決法も通用せず、結局全消去する羽目に。このMacBookAirはTheSkyXと若干の天文ソフトしか入れていないので、TheSkyXの入れ直しと若干のカスタマイズは必要だが、全消去になってもあまり心臓は痛まずに済む。パソコンは軽いに限るが、日常使っているものはなかなかそうもいかないが。
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熱風蘇らす俚謡 力不足
2018-10-27 Sat 00:00
1810261.jpg地元のイベントで俚謡を募集していたので投稿してみたら、残念賞の参加賞が届いた。

 猛暑の熱は宇宙へ及び燃える火星の大接近

「猛暑」「熱」「燃える」「火星」と、今年の夏の熱風が蘇るような一句を目指したが力不足だった。
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痒いところに手が届かない、、、
2018-10-26 Fri 00:00
1810251.jpg・Hubble moves closer to normal science operations
 姿勢制御が不調だったハッブル宇宙望遠鏡がまもなく正常観測へ戻れそうだとのこと。はやぶさ初号機での冗長回路をソフトウェア的に繋ぎ替えて全滅したイオンエンジンを復活させたことなど、ウルトラ技で復帰できた事例はいくつかあるにせよ、やはり宇宙へ打ち上げてしまったものは、いざとなってもそこまで行けないものばかり。火星の大砂塵に巻き込まれたオポチュニティ、ソーラーパネルの砂を払ってあげられたならばなぁ、、、。[写真はNASA提供]
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高さ108mの「人工の滝」
2018-10-25 Thu 00:00
1810241.jpg・中国の高層ビルに現れた高さ108mの「人工の滝」を科学してみた
 単位時間あたりどれだけの量の水を落としているかとか、空気抵抗による落下速度など、いくつか仮定しないとならないが、いまは考えるのが面倒なのでこの話題を紹介するだけだが、きっとS.Uさんかみゃおさんがすぐに計算してくれるのではないかと密かに思っている。
[画像はGooglemapで見つけた滝のあるビル。26°39'13.3"N,106°37'17.0"E]
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三鷹光器がNHK『探検バクモン』に登場
2018-10-24 Wed 00:00
1810231.pngNHKの『探検バクモン』で三鷹光器が紹介されていた。本放送は10月17日に終わってしまったが、再放送が本日10月24日4時02分〜4時30分、っていまごろお知らせしてもみんな寝てるわな。

過去に書いた三鷹光器についての記事を再掲;
 →三鷹光器 自律分散型イノベーション企業
 →三鷹光器株式会社
 →亡くなられた三鷹光器会長中村義一さんのインタビュー記事(2006)
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鯨の背を散歩する
2018-10-23 Tue 00:00
1810164.jpg先日の休みに常陸太田へ行ってきた。所属する研究会が展示会を共同主催して、自分も若干資料を提供したので会場の様子を見に行ってきた。会場の常陸太田市郷土資料館(梅津会館)は、昭和11年(1936)に地元出身の実業家梅津福次郎氏の寄附によって建てられ、役場、市役所として使われてきた。国登録有形文化財。[右写真]
1810211.jpg梅津福次郎氏は函館で食料品や酒類を扱う梅津商店を経営していた。函館大火で度々焼け出されたが、1934年の大火後に建てた店舗建物は今も十字街に残っていて、リノベーションされてブティックとして使われている。それを知っていたので、この夏、函館へ行った時に写真を撮ってきた。[左写真]
1810161.jpg展示会を見て周辺の史跡を回った後、帰り際に街中アート「鯨ヶ丘の小さな声」を一つ一つ読みながら、梅津会館などのある旧市街鯨ヶ丘を一回り散歩して、じょうづるさんの缶バッチをゲットしてきた。[右写真]
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みな七つの歳を重ねて水星到着の日を迎える
2018-10-22 Mon 00:00
1810202.png国際水星探査計画BepiColomboは、2018年10月20日10時45分28秒(JST)、フランス領ギアナのギアナ宇宙センターからの打ち上げに成功した。今後、地球1回、金星2回、水星6回の計9回のスイングバイを成功させて、7年後の2025年12月5日に水星周回軌道へ投入する計画だそうだ。わたしゃそのころいくつになっておるんだ。
[画像はJAXA:水星磁気圏探査機「みお」(MMO)プロジェクトサイトの動画スクリーンショット]

 →JAXA:水星磁気圏探査機「みお」(MMO)プロジェクトサイト
 →JAXA:水星磁気圏探査機「みお」(MMO)特設サイト
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秋の色
2018-10-21 Sun 00:00
1810201.jpgようやく秋らしい気温と湿度と空の色になった気がする。この秋初めてかも。そして樹々も色づき始める。
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ゴジラ座誕生!
2018-10-20 Sat 00:00
1810191.jpg・NASAの“ガンマ線天体”研究チームが、日本の怪獣史上初めて「ゴジラ」を“星座”に認定!
 ガンマ線天体を結んで描かれる星座にゴジラが選ばれるとはいいセンスだ。今回選ばれた22星座の中でももっとも的確に感じる。その他、日本に関係するものとしては「富士山」が入っている。[写真はNASA提供]

 このニュースを見て、NHK夏休み子ども科学電話相談ファンのみなさんはきっと、からあげ座を作りたいつぐみちゃんのことを思い出したに違いない。
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ウィルタネン彗星 最接近まで2ヶ月
2018-10-19 Fri 00:00
・ほんのり光房:ウィルタネン彗星最接近まで二ヶ月!
・星が好きな人のための新着情報:46P/ウィルタネン彗星
 天文人口をはるかに超える人々の視線を浴びると明るくなる前に溶けてしまいそうなので、マスコミに見つかりませんように。
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車の屋根から見える空
2018-10-18 Thu 00:00
1810171.jpg床に入ってから、明日のネタをアップしていないことに気づいた。空を見上げても薄雲が全天を覆っていて見えるのは明るい星だけ。でも、車の屋根にコンデジを置いて10秒写せば星はこんなに増える。アンドロメダ座、カシオペア座、ペルセウス座、ペガスス座なども見え隠れしている。中央はアンドロメダ銀河か?
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はやぶさ2 接近調査
2018-10-17 Wed 00:00
1810151.jpg10月末に予定されていたはやぶさ2のタッチダウンは来年1月以降に延期になったが、日本時間の15日夜に高度約22.3mまでの接近調査が行われた。
 →TD1-R1-A運用スケジュール
 →AstroArts:「はやぶさ2」リュウグウ着陸は来年に延期
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放射能汚染問題などをスルーできるのか世界湖沼会議
2018-10-16 Tue 00:00
1810152.jpg・「水位管理は不自然」 つくば 霞ケ浦のアサザ消滅でシンポ
 霞ヶ浦では23年ぶり2回目の世界湖沼会議が15日から始まった。この間に福島第1原発事故での放射性降下物の湖底蓄積があり、また、直前には霞ヶ浦のアサザの完全消滅というニュースも流れたが、湖沼会議ではそういう不都合な話題は扱われないらしい。

 →第17回世界湖沼会議 いばらき霞ヶ浦2018
 →NEWSつくば:世界湖沼会議2018開幕 つくば国際会議場
 →YouTube:私たちの世界湖沼会議
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三味線の稽古哲学にも通じるところはあるか?
2018-10-15 Mon 00:00
1806141.jpg『世阿弥の稽古哲学』 西平直箸 東京大学出版会 3200円 2009年

 三味線の稽古哲学にも通じるところはあるかもと思って読み始めたが、撃沈。
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ネタ切れ休み
2018-10-14 Sun 08:02
昨夜はお城のプレゼン資料作りに夢中になっていて、ブログのネタ切れに気づかず寝てしまった。この週末に仕入れておかないと。
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天井の使い道
2018-10-13 Sat 09:33
1810082.jpg土浦の古民家カフェ「城藤茶店」でねぶたの大きな鳳凰(星崎雪之さん作)が天井いっぱいに展示されている。表が明るい時には白く見える鳳凰だが、暗くなるに連れてグラヂエイションが映えてくる。展示期間は明日まで。
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雨男と雨女が声をかけたためか観望会連戦連敗
2018-10-12 Fri 00:00
ヨメさんの知り合いが星を見に行きたいということだったので、同好会の知人が関わっている観望会に参加させてもらう約束を取った途端に、先月、今月と曇天中止になってしまった。夏に会った時に「最近開催率が高いんだ」と喜んでいただけに、雨男と雨女が声をかけてしまったみたいでなんとも申し訳ない。
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9月の晴天日数
2018-10-11 Thu 00:00
____07年08年09年10年11年12年13年14年15年16年
すごい空 0夜 0夜 0夜 1夜 0夜 0夜 1夜 0夜 0夜 1夜
3等星級 9夜 6夜 4夜 3夜 9夜 7夜 4夜 4夜 4夜 1夜
1等星級 4夜 3夜 9夜 7夜11夜 9夜12夜 7夜 5夜 3夜
____17年18年
すごい空 0夜 0夜
3等星級 6夜 4夜
1等星級 6夜 4夜
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「新潮45」とか「夏時間」など
2018-10-10 Wed 00:00
久しぶりに内田樹氏のブログをまとめ読みしたのでご紹介。「新潮45」とか「夏時間」など。
・言論の自由について
・ある編集者への手紙
・編集者への手紙(その2)
・夏時間について
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量子コンピューターを借りられる!?
2018-10-09 Tue 00:00
・無料で2000量子ビットの量子コンピューターをクラウドで貸し出す「Leap」をD-Waveがスタート
 一人が毎月1分間借りられるということは、1ヶ月間に43,200人に貸し出されるってことか。

・チョコフレーク、生産終了へ 「スマホと相性が悪く…」
 スマホに駆逐された物や文化は数あるが、チョコフレークも、ってか?単に売り上げ不振による生産終了の口実、というか話題作りにしか見えんが。
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地図に名前のない山だったのか 宝篋山
2018-10-08 Mon 00:00
・「宝篋山」地図表記を 筑波山地域ジオパーク推進協、国土地理院に申請へ
 県南で軽登山のメッカといえば八溝山系の南端部分に存在する筑波山が有名だが、さらに南側にある宝筐山こそが八溝山系最南端の山と言えるかもしれない。1810051.jpg標高877m(登山口からの比高607m)の筑波山登山はちょっとしんどいと感じる時には、標高461mの宝篋山に登ることにする。筑波山も宝篋山もそれぞれ多彩なルート選択ができる素敵な山なのだ。と、自分は昔からこの山を宝筐山と呼んできたが、なんと正式な名称が無かったらしい。頂上には鎌倉時代の作で関東最古(1260年代)と考えられる宝篋印塔が建っている。麓にあった極楽寺に1252年から10年間滞在した忍性は1262年に鎌倉極楽寺へ移るが、時期的にこの宝篋印塔が忍性によって建立されたというのは十分に考えられる。このような謂れと絡む宝篋山の愛称なので、境界両側の自治体には、表記が難しいとかいちゃもんは付けずに、ぜひこの名称で統一してもらいたいものだ。
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ゴキブリ団子に抱きつくアイネ・キュッヘンシャーベ
2018-10-07 Sun 00:00
1810063.jpg我が家は比較的ゴキーラの出現は少なく、ここ数年ほとんど出会わなかったのだが、久しぶりに3.5cm級のゴキーラが床を歩いているのを発見。すでにゴキブリ団子を食べているのだろうか、動きが緩慢。しばらく様子を見ていたら押し入れに入ったので、ヨメさんがゴキブリ団子を隙間近くに置いてみた。しばらくすると奥から出てきて、ゴキブリ団子に抱きついて食べているようだった。それはいいのだが、これでは布団を出せないし、出せてもゴキーラの横で寝なくてはならない。それではおちおち眠っていられない。どうしたものか。

以上はまえおきで、ゴキブリといえば、雑誌の下に隠れたゴキブリと対峙しながら婚約者についての話をする母娘を描くiaku横山拓也氏の演劇『あたしら葉桜』が秀逸。ゴキブリと声に出すのも嫌な二人は、ゴキブリにアイネ・キュッヘンシャーベの別名をつけて婚約者とドイツ転勤について話を続ける、、、。

[追記]我が家のアイネ・キュッヘンシャーベは翌日もまたどこからともなく現れて、床の上をのろのろと歩いている。すばしこく動かないからか気持ち悪さはあまり無い。それでも監視し続けるのも面倒くさいのでいよいよ箒で掃き出して退散いただいた。
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ハイディンガーのブラシを見る
2018-10-06 Sat 00:00
偏光板マジックに関連して、後日講師先生から、人間の目にも偏光の向きを識別できる能力がある例として「ハイディンガーのブラシ」という現象の紹介があった。偏光フィルター1枚を通して窓の磨りガラスなどを見るとフィルターの縦横が比較的簡単に識別可能だということだ。身の回りに磨りガラスが無いのでこれはまだ試せていない。
1810032.jpgもう一つが、白い液晶パネル画面を見ると視野の中央に図の様な淡い模様が見えるらしい。自分は当初見えなかったが、以下の様にすることで見え易くなってきた。[図はWikiより]
(1)液晶のバックライトを目一杯明るくする
(2)50cm程度の距離で液晶画面を見る。
(3)頭をゆっくり左右に傾げる。
(4)視野の中央に、右図よりも橙色掛かった淡い亜鈴状の形が見えてくる。
(5)頭の傾きによって水平ではなく傾きを持って見える。
(6)講師先生は青色部分の方が強く見えるそうだが、私には青色はほとんど見えない。個人差がありそうだ。

まあ、見えたからといってどうということもないのだが、このブログの読者諸氏であれば、自分にも昆虫的性能が備わっていると分かってちょっと嬉しくなる方も多いことと思う。

[参考サイト]
 →ヒトにも偏光検知能があった! 君はハイディンガーのブラシを見たか?
 →人間の秘められた視覚“ハイディンガーのブラシ”を知る
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可航半円と危険半円
2018-10-05 Fri 00:00
1810031.png今年はどれがどれだったかをなかなか覚えていられないくらい大きな災害が立て続けに起こっている。忘れないようにとまとめたのもつい先日のことだ。
 →この夏の大災害を生き延び(2018/9/18)
茨城はここまで大きな被害を免れているが、それも偶然の幸いなのだと思っている。9月30日から10月1日にかけて本州を串刺しに通過した台風24号だが、自宅周辺地域では甚大とは言えないまでも停電や吹き返しの暴風を受ける被害は生じた。[写真は気象庁の気象衛星のページより]
台風はその西側と東側では影響に大きな差がある。船の人は「台風の左側を可航半円、右側を危険半円」というらしい。そのことをugemさんがわかりやすく説明してくれていたのでぜひお読みいただき、次の台風の時に参考にしていただきたい。
 →ugem通信:台風
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偏光板マジック
2018-10-04 Thu 00:00
この前、理科好きかどうかはともかく、小学4年生から77歳までの理系文系まぜこぜの老若男女の友人知人16人が集まるなんちゃってサイエンスカフェに参加した。昔も今も、世の中にはわけのわからないことに一所懸命となって世界を進めている人たちがいるんだなということに気づかせてもらえるお話会だった。会の最後には誰でもできる偏光板を使った不思議実験も用意されていた。

(1)2枚の偏光板を90度ずらして重ねれば、光は通らず真っ黒。
(2)その2枚の間に偏光板を斜めに入れると光が通って向こう側が見える。2枚を通れないものが3枚を通れるのはどう考えてもおかしいが、なぜか?
1810023.jpg

自分の解釈は、1枚目を通った後の光(赤)にもスリット方向以外の色々な角度の要素が残っていて、2枚目を斜めにすることでその角度の波が選択され(マゼンダ)、それには3枚目のスリット方向の要素も含まれている(青)ので通ることができる、みたいなことを思いついた。ちょっとインチキくさいが。
1810025.png

この他にも偏光板でいろいろ遊んでみた。
(1)液晶パネルは偏光していることが分かる。
(2)(3)先ほどの偏光板を液晶パネルの前にかざしてみると、角度によって見え方のパターンが複雑に変わる。
1810024.jpg
(4)太陽近くの空は偏光していないが、太陽から離れた空からの光は偏光している。最も偏光が強いのは太陽から90度離れた辺り。
1810022.jpg
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受賞直後しか流れないノーベル賞受賞者の正論
2018-10-03 Wed 00:00
・NHK:ノーベル賞 本庶佑さん 記者会見の要旨
 その中でも特に印象に残った言葉を抜き出してみた。
・簡単に信じない。それから、よくマスコミの人は、ネイチャー、サイエンスに出ているからどうだ、という話をするが、僕はいつもネイチャー、サイエンスに出ているものの9割はうそで、10年たったら、残って1割だと思っています。
・生命科学は、ほとんど何も分かってないところで、デザインを組むこと自身が非常に難しい。その中で応用だけやると、大きな問題が生じると私は思っています。つまり、何が正しいのか。何が重要なのかわからないところで、『この山に向かってみんなで攻めよう』ということはナンセンスで、多くの人にできるだけ、たくさんの山を踏破して、そこに何があるかをまず理解したうえで、どの山が本当に重要な山か、ということを調べる。まだそういう段階だと思います。
・1億円を1億人にばらまくと全てむだになりますが、1億円を1人の人にあげるのではなくて、せめて10人にやって、10くらいの可能性を追求した方が、1つに賭けるよりは、ライフサイエンスというのは非常に期待を持てると思います。もっともっと、たくさんの人にチャンスを与えるべきだと思います。特に若い人に
・教科書に書いてあることを信じない。常に疑いを持って、本当はどうなってるんだ、という心を大切にする。
・賞というはそれぞれの団体とか、それぞれが独自の価値基準で決められることなので、長いとか待ちに待ったとか、そういうことは僕自身はあまり感じていません。
・今回の研究に関して製薬企業は全く貢献していません。それはもう非常にはっきりしています。企業側は特許に関して、ライセンスを受けているわけですから、それに関して十分なリターンを大学に入れてもらいたいと思っています。

今回のノーベル賞は、本庶佑先生の上げられた業績が高く評価された素晴らしい受賞だと思うが、受賞直後のインタビューでのコメントはさらに評価を高める要素が満載だった。毎回ノーベル賞受賞者のインタビューを聞いて思うのは、ノーベル賞を受賞した瞬間はマスコミも視聴率稼ぎで取り上げるが、政府も企業も聞きたくない、耳の痛い、世間に流して欲しくない正論なので、まもなくマスコミの忖度によってフェイドアウトになるというパターンが横行していること。
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台風24号の夜
2018-10-02 Tue 00:00
真夜中の1時頃だったか、雨と風の音で目が覚めた。ネットで台風の様子を確認しようと思ったら停電している。風に煽られる屋根の音に眠ることもできず、そして台風の位置もわからずに時を過ごす。3時前にようやく停電が解消。すでに台風の中心はかなり北へ通り過ぎていたが、吹き返しの風は凄まじく室内にいても怖いと感じる。屋根の振動音は不気味な重低音に響く。玄関のチャイムがピンポーンと鳴った。お隣か近所の誰かが来たのかと思って出たのだが、そんな様子はなく、停電が解消した時に勝手に鳴ったみたいだ。風の強さは尋常で無く、ここに何かが飛んできたら、これは大怪我するし下手すれば死ぬだろうと、命の危険すら感じるほどだった。ここまでの暴風を体験したの初めてのことだった。

1810011.jpg朝、西の空高く青空の中に白い月が静かに浮かんでいた。

今夜の観測:β Lyr3.3等。
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