2007年、33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名。その後の変化でただいま星空は休眠状態。郷土史、草刈り、読書、ドローンの記事が多くなっています。
筑波山系踏破のみごとな記録
2018-08-15 Wed 00:00
ある休みの日の朝、その数日前に思いがけず知人から譲っていただいた『筑波山系の山路を辿る』というA4版126頁オールカラーの2014年に自費出版された冊子のページをめくっていた。実はこの冊子については2年前から気になっていて1冊購入したいと思っていたのだが、著者に連絡する手がかりがなく諦めかけていたものだった。本書は、10年間で筑波山と周辺の山々に800回以上登り、今では使われなくなっている数え切れないほどの登山道を探し歩いて、手描きのイラストと文章で記録したものだ。1807032.jpg頁を1枚1枚めくるたびに思わず唸り声が出てしまい、隣にいるヨメさんに笑われるのだが、これを唸らずに読める人がいるだろうか。右図は表筑波の山路のルート図だが、筑波山171回の調査成果が盛り込まれているので、ちょっとやそっとでは解読できない情報量だ。手紙に感想を書きかけたのだが、まどろっこしいので直接お会いしようと思い、奥付にある連絡先へお電話した。いきなりの電話にもかかわらず、『筑波山系の山路を辿る』は無くなったが2017年に作った2冊目の『筑波山系から歴史を辿る』はわずかに残っているのでいらっしゃい、お話しをしましょうと言っていただけたので、厚かましくもさっそくお宅へ伺った。

1807031.jpgお宅へ着くと、早速冊子制作の経緯を熱く語ってくださった。定年後から筑波山歩きを始め、最初はテーマを設定せずにとにかく目の前にある道や石や道標や社などを記録することだけに専念したとのことだ。たまたま家族の勧めで冊子にしたが、出版することはまったく考えていなかったという。最初の冊子が完成して、そこに記録された膨大なデータの中から興味を持ったテーマに関連するものを取り上げてさらに調査を進めた成果が2冊目の冊子になったという。ここでは内容を紹介しきれないのが残念だが、とにかく78歳のそのオタクぶりは見事。
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