
自分の幼い頃のアルバムはいまも実家に置いたままだ。両親の様子を見に行った折によく天袋から下ろしては思い出話をしたものだが、二人ともいなくなってしまい実家へ行く機会が急に無くなった。今のところ弟が住んでいるのでそのまま置いてあるが、将来は廃棄することになるのだろう。子供でもいれば受け継いでくれるかもしれないが、そうでもなければ配偶者以外に託す相手もいない。こうして、父母私と引き継いだ大正末から昭和の風景もやがて廃棄物となって失われる。
名もない一家の写真の中にも、当人ではなく背景の風景などに資料的価値がある物も若干は含まれるかもしれないのだが、、、。
[写真左側は母方の祖父母、右側は父方の祖父母]