2018-01-18 Thu 00:00
![]() 2017年 1800円 この初著書が売れ行き絶好調の変形菌エヴァンジェリスト増井真那くん、2010年にNHK Eテレの「カラフル」という番組「変形菌は ぼくの友だち」に登場した9歳の変形菌少年を見た時、この子のキラキラした芽を摘まない日本であってほしいと思ったものだ。そんな心配を他所に、少年は高校1年生になり、今や立派な研究者となり、昨年は私の母校でも特別講演を行ったそうだ。その真那くんが友達である変形菌を紹介してくれる本がこれ。「カラフル」で初めて見た時の目の輝きはますます冴えているみたいだ。変形菌との出会いの頃のことを「今にして思うと、両親が生きものについて詳しくなかったのはラッキーでした。」と書いている。旺盛な好奇心は親を飛び越えて外の世界と直結していったということのようだ。真那くんのすごいところは、幼い時から好奇心や興味に加えて科学する心を持っていたようで、5歳の時にTVで変形菌に出会って間もなくから、捜索、採集、飼育、観察、実験、記録を始め、先生方の指導を得ながら疑問を自分で解決する作業を続けてきている。この先変形菌と人間社会をどのように取り持ってくれるのかがとても楽しみだ。ここで改めて、この少年の芽を摘まない日本であってほしいと思わずにいられない。 →Twitter:世界は変形菌でいっぱいだ |
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