2017-12-26 Tue 00:00
![]() この秋、道南十二館についてもう一度勉強しようと思い、「新羅之記録」の現代語訳があることを知り購入した。それを出版していたのが無明舎出版で、秋田市に本社がある地方出版社だ。本に挟まれていたA6版に畳まれた出版案内をA2版へ広げて眺めながら、地方出版社ならではのタイトルの面白さを楽しんだ。私の手元にあるものは時期が違うがHPにある最新図書目録を見てもらえば、どんな出版社なのかおおよそ見当がつくのではないだろうか。無明舎出版プロフィールを読むとなかなかユニークな出版社であることがわかる。「新入社員を一切採らず、年々、年をとるばかりのローカル、ロートル、時代遅れの会社」と書かれているが、このまま一代限りでフェードアウトしていく方針なのだろうか。個性的な会社故に仕方がないのかもしれないが、もったいないとも感じる。 私の身近で馴染みのある地方出版社といえば、地元土浦市(現在は牛久市)にある筑波書林や千葉県流山市の崙書房などがある。出版社、博物館、新聞社があることはその町の文化的な格を示しているというのが私の持論だが、その中でも出版社の存在は大きいと感じている。筑波書林(Wiki)を読むと創業者菊田俊男氏の熱意と業績の程がわかる。そして、崙書房のピンチを救ったのも筑波書林の母体である茨城図書だったらしい。その崙書房のHPを見たら、無明舎出版へのリンクが貼られていて、つまり私の身近な地方出版社は円環を成していることになる。なるほど。 |
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