33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名、200mm、65mmの望遠鏡と双眼鏡で星空を楽しんでいます!
少女の月と星納め
2016-12-31 Sat 23:59
1612311.jpg45P/本田・ムルコス・パジュサコバ彗星が6等台まで明るくなっているらしい。細く長い尾の写真が写されている。大晦日の夕方、約5ヶ月ぶりに観測小屋のルーフを開けて、5cmと10cmの双眼鏡で探してみたが、薄明が終わる前に林にかかってしまい見つけることはできなかった。でも、美しい夕空に、細く綺麗な月と金星が見えたので、良い星納めになった。

 大晦日 少女の月と星納め
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かすてん版 2016年天文イベント
2016-12-31 Sat 00:00
1601271.jpg 1月27日 遅れ馳せながらC/2013 US10(Catallina)撮影
 4月27日 今季火星初スケッチ
 5月 5日 久しぶりの自宅観望会
 6月 2日 久々の超級快夜到来
 7月10日 土浦で観望会
 8月 4日 親戚のチビ太くんが夏休み天体観測ホームステイ(〜8日)
    5日 今期最後の火星スケッチ
    6日 土浦で観望会
 9月 3日 佐渡の天の川
11月14日 雨のスーパームーンお月見会
   20日 「科学と音楽の響宴」
12月31日 8月5日以来、約5ヶ月ぶりにルーフを開ける。
       薄明の中で45P/本田・ムルコス・パジュサコバ彗星は見えなかった。

昨年から来年にかけては星見にあまりエネルギーを注げないが、観望会は思った以上にやれたように感じる。
2017年も低空飛行を予定していますが、よろしくお願い致します。
みなさま、良いお年をお迎えください。
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星句 2016年
2016-12-30 Fri 00:00
2016年
1月
1601012.jpg 年越しを笑い明かして目覚めれば青空の中に浮かぶ月かな

国本武春のDVD『どか〜ん! 武春劇場 tour2007』を見て大笑いしながら年越しし、目覚めた時にはすでに空は明るくなって白い月が西空に浮かんでいた。(01月01日)

 美少女の季節を過ぎし 夜半の月

数日前までの細く美しい姿から豹変、満月には数日早いが明るさは十分。(01月20日)

2月
 古城址の土塁に佇むダースベイダー

土浦市内の永井城跡を歩いていたら、こんなひとに出会った。土塁の上でお地蔵さんと並んで人びとを守ってくれているんだろう、古城趾のダース・ベイダー。(02月02日)

3月
 我が寒き駄句にも春陽 焔印

陶芸家の焔雄さんがかすてんの遊印を作ってくださった。こんな洒落たデザインの印ができてしまうと、しょうもない俳句でも量産してポンポン押さないともったいないな。(03月18日)

8月
 星めぐり 八月尽の歳還

玉青さんがブログで「八月尽」を取り上げていたのでさっそく頂戴した。八月尽は私の誕生日。(08月31日)

9月
 佐渡に来て 今宵は頭上の天の川

佐渡では両津港近くで裏庭が加茂湖に面している宿に泊まった。明治35年築の元遊郭だったという建物はなかなか良い雰囲気を醸し出していた。近くの路地から加茂湖の汀へ出ると、南西の水平線に横たうさそり座からカシオペア座まで頭上に天の川のアーチが架かっていた。天の川が佐渡に横たうと詠んだ芭蕉の句はあまりに有名だが、出雲崎からは佐渡に横たわって見えていた天の川は、佐渡では天空にアーチを架けているこの天の川だったのだ、なんてことはないのだが、加茂湖の水平線から湧き上がるあの見事な光景は忘れられないだろう。(09月03日)

 夕凪に魚跳ね遊び秋の声

仕事帰り、目を休めに霞ヶ浦の堤防に立つ。海風が涼しい。凪いだ水面に魚の跳ねた波が立つ。サギ、アオサギが岸で餌を食い、鴨はのんびり湖面を滑る。(09月10日)

 大水の記憶一筋樫垣根

鬼怒川決壊から一年。まだまだ元どおりとは言えないと思う。壁の泥も生垣の泥もほとんど消えてしまったかもしれないが、剪定する余裕の無い生垣を斜めから見れば、あの日の記憶が浸水のラインと共に蘇る。(09月11日)

12月
 大晦日 少女の月と星納め

45P/本田・ムルコス・パジュサコバ彗星は見られなかったが、美しい夕空に、細く綺麗な月と金星が見えたので、良い星納めになった。

番外
 どこかに忘れた荷物を探し道を辿れば我が自宅

昨年、四日市を再訪した時に大忘れ物をやらかしてくれた忘れの天才のヨメさんだが、荷物を受け取りに行く途中の駅で思わずできた俚謡にちょっと手を入れてこの秋の地元の俚謡コンテストへ投稿。(2015年9月29日)
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切れかけていた歴史の糸を七分三分の兼ね合いでつなぎとめる
2016-12-29 Thu 00:00
先日、土浦の方から阿見町にある宗教関連遺物の所在地について問い合わせを受けた。その方が探されていたのと同じものを偶然私のサイトに見つけたらしい。それは、11年前に郷土史の師匠から聞いた情報を紹介したページ。これまでさして意識していなかったが、この遺物は確かに宗教史や民俗などと絡んで、希少貴重な郷土史資料と感じられた。

1612281.jpg詳しい場所を師匠に尋ねたところ、40年前に町史編纂で調査したきりで、その時のメンバーはみんな死んじまって案内できるのは俺だけだろうから連れて行ってやるよ、と言ってくれた。御歳九十の師匠を案内役に藪漕ぎ開始。元畑だった場所の雑草の勢いは凄まじい上、調査道具も持っていなかったため目的の物は見つけられなかったがかなり核心に近いところまで来ているとは感じられた。

この方が私のページに気づかれるのがあと10年いや5年遅かったら、さすがの師匠も私たちを案内できる状況ではなかったはずで、そのまま永遠の謎になってしまっていたところだ。七分三分の兼ね合いで、ぎりぎり歴史をつなぐことができたのだと思う。
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年々歳々深刻さに麻痺して年を越す
2016-12-28 Wed 00:00
・国際的になった白衣を着た詐欺師;国の恥だ!

・総統閣下は原発の廃炉費用を電気料金から吸い上げるようです

・ガンが死滅する39・3℃の熱を光や音の周波数に変換出来ると奇跡が起こせる!

・内田樹:世阿弥の身体論
 今回は社会評論では無いが。
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STAP事件 最近の話題
2016-12-27 Tue 00:00
・『STAP細胞 事件の真相』について。
・石川氏が「129/GFP ES」を示した映像。

・遠藤氏の解析は、外部識者の検証報告でほぼ全否定されていた-佐藤貴彦氏の新刊より
・破綻が一層明白となった石川氏の告発―謀略的疑いが濃厚に
・理研が情報公開方針を転換!―小保方氏HPの画像・データ、『あの日』記載の実験データが裏付けられるのは時間の問題?
・研究者と出勤管理―実態は?研究日誌と矛盾することはないのか?
・改めて理研の情報公開のスタンスについて―棒グラフは「法人文書」であることは明らか
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50年前に我が家近くの玉川上水を流れた水がいまも貯留されている?
2016-12-26 Mon 00:39
NHK『ブラタモリ』#57 東京・目黒の回に登場した三田用水は玉川上水から下北沢で分水された用水。防衛装備庁の大水槽の中に三田用水の水が残っているのだという。

1612241.jpg50年前の三田用水の水が残っているってことは、それは50年前の玉川上水の水ってことで、私が10歳の時に近くの玉川上水を流れ、下北沢で三田用水へ分水された水が残っているってこと。タイムマシンのような話。

 →玉川上水の分水の沿革と概要
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難しそうに繕った易しい問題
2016-12-25 Sun 00:00
1612231.jpg・一般大学生高校時代何してたの?
 理系大学生でこの数字だとかなり心配だが、この調査対象の文系理系の比率にもよるが、一般大学生の中には高校時代からの数学嫌いもたくさん含まれるだろうからこんなものかもしれない。この問題はできるかできないかだと思うが、22分それ以上もかけて何を考えているのだろうか。わかる人にはもっとも易しい微分問題だが、わからない人はどツボの迷宮に入って行くのだろうか。ちなみに自分は問題を書き写す時間を入れて3分弱だったので、一般大学生平均は上回っているみたい。
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ケレスに水
2016-12-24 Sat 00:00
0903024.jpg・準惑星ケレスに水の氷が存在
 エウロパのときもそうだったが、H2Oの存在になぜこんなにわくわくするのだろう。
[写真は2009年3月2日、初めて撮ったケレス]
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人類進歩のワンショット
2016-12-23 Fri 00:00
1612213.jpg加湿器が気になりすぎて…
 長時間の二足直立と旺盛な好奇心は無関係でなさそう。
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「反物質」の励起状態を測定できたらしい
2016-12-22 Thu 00:00
・「反物質」測定に成功、宇宙解明に向け第一歩
・「反物質」の謎、解明へ一歩 東大など実験成功
 今日時点ではどの新聞もほとんど同じニュースを報じているだけで詳しい解説は明日以降になりそうだが、ざっと以下のような成果が出たということのようだ。
 (1)反水素原子を磁場内で保存できたこと、(2)その反水素原子にレーザー光を当ていわゆる励起状態を作ることに初めて成功したこと、(3)このときに必要な光の周波数(エネルギー)が普通の水素原子と同じであることがわかったこと、これらがこの実験の成果になるのだろう。今後は、測定精度を上げて、水素と反水素でエネルギー状態を変えるのに必要な光の周波数の僅かな違いを見つけたいということらしい。
 ところで、読売の記事にある添付図はいったい何を説明したいのか意味不明。

1612211.jpgCERNのALPHA実験の成果についての広報ページは以下[写真も]。
CERN:ALPHA observes light spectrum of antimatter for first time
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今夜はネタがない
2016-12-21 Wed 00:00
1612201.jpg職場の忘年会から戻り、曇った空を仰ぎ、ネタ切れを思う。と、しばらくしたら晴れていた。
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DVD 『最後の吉原芸者 四代目みな子姐さん』 
2016-12-20 Tue 00:00
1612191.jpg『最後の吉原芸者 四代目みな子姐さん』 3500円

現在放送中のNHKカルチャーラジオ「芸者が支えた江戸の芸」(2016年10月4日〜12月27日)講師で近世女性史研究家の安原眞琴さんが、最後の吉原芸者・4代目みな子姐さんの芸を記録したDVD。
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私の人生に『フィネガンズ・ウェイク』のための時間は残念ながらない
2016-12-19 Mon 00:00
1612161.jpg『抄訳 フィネガンズ・ウェイク』 ジェイムズ・ジョイス
     宮田恭子編訳 集英社 2004年 4000円

素粒子のクォークという名称は、クォークモデルの提唱者マレー・ゲルマンにより、ジェイムズ・ジョイスの小説『フィネガンズ・ウェイク』中のカモメの鳴き声 "Three quarks for Muster Mark" から命名されたと言われている。『フィネガンズ・ウェイク』は難解な小説らしいが、どの様なコンテクストの中でクォークが登場するのか知りたくて、お試しに抄訳本で読んでみることにしてこの本を入手したのだが、、、。

ゲルマンほどの天才であればこの小説が面白く感じられ、読み進める中でクォークの場面に出会うということもあるかもしれない。でも案外、読み進められなくてヤケクソでパッと本を開いたらたまたまそのページが現れた、というのが真相だったりして。ともかく読んで分かった事は、今の自分には「人生にこの本を読んでいる時間は残念ながらない」と言わざるをえないくらい意味不明な内容の本ということだけだ。

とは言ってみたものの、全く意味不明などというのではあまりに悔しいので、少しだけ付き合ってみることにする。年内にもう一度、これに関する報告をして終わりにしようと思う。
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布川一茶俳句大会作品集
2016-12-18 Sun 00:00
1612172.jpg先月のことになるが、布川一茶俳句大会に事前投句していたので、最終日の11月27日に会場の利根町布川の徳満寺まで見に行ってきた。客殿の廊下には数百もの俳句が並んでいて、とても読み切れなかった。

1612171.jpgありがたいことに、全句を冊子にした作品集が今日郵送で届いた。全国から投句されているのに驚いた。
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TheSkyX 彗星と小惑星の名称によるデータ取り込みが働かなくなって不便
2016-12-17 Sat 00:00
表題のようなわけで、データの更新がクリック一発でできない不便な状況になっている。
別の方法で取り込まなくてはならないので、自分の覚えのためにここに書いておく。

(1)TheSkyXのメニューバーInputからSmall Solar System Bodiesを選択
(2)By Name...ボタンをクリック
で、データが取り込まれたのが、現在以下の手順が必要になっている。

(1)MPCのMinor Planet & Comet Ephemeris Serviceのページを開く
1612162.jpg(2)必要とする彗星あるいは小惑星番号のリストを入力
 C/2013 A1
 15P
あるいは
 1
 8741
など。
(3)ラジオボタンTheSky (Software Bisque)を選択
(4)ラジオボタンReturn ephemeridesを選択
(5)Get ephemerides/HTML pageボタンをクリック
(6)elements.txtファイルがダウンロードされる
(7)TheSkyXのメニューバーInputからSmall Solar System Bodiesを選択
(8)From File...ボタンをクリック
(9)elements.txtファイルを選択
で、ようやくデータが取り込まれる
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端境期
2016-12-16 Fri 00:00
年末ネタ切れ状態なので、気に止まった記事をいくつか並べてみた。

・小中学生が“老化”!? 4割の子どもに広がる「ロコモ」
 元気な後期高齢者がこの世代を介護することになりそうだ。

・5-(-3)はなぜ5+3? 三女の涙と父が伝えたかったこと
 凡人がスルーしてしまうところに拘れるのは、それはそれで才能なのだと思う。

・中村祐輔:どうしようもない日本!?

・元裁判官が赤裸々に暴露「この国の司法では良心を貫くと挫折する」 いびつな日本の権力構造
 『絶望の裁判所』などのノンフィクションでは限界があるから小説にしたというが、あの『絶望の裁判所』でインパクトを感じない国民には小説だろうがアニメだろうがダメなんだと思う。

・世界各国の水道水に恐怖のフッ素添加。どうなる日本!?

・悲しくたって~それでも人は生きていく!

・「1人あたり」は最低な日本経済の悲しい現実
別窓 | 大震災・原発・社会 | コメント:0
一瞬で終了
2016-12-15 Thu 00:00
1612141.jpg2016年のふたご座流星群観望は一瞬にして終了。来年は月は遠くにありそうだし、大仕事からも解放されているはずだし、ゆっくり眺められると思う。
別窓 | 観測日記 | コメント:0
ふたご座流星群は雨
2016-12-14 Wed 00:00
1612131.pngペルセウス座流星群とふたご座流星群は見る気あるんだがどちらも皆曇とか雨。もっとも、この日だけは見ますよと言ったって、うまいことは晴れるはずはない。
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世の中 ああわからない
2016-12-13 Tue 00:00
先々週末は豊田勇造ライブ、先週末は友達の絵画展の打ち上げ、今週は職場その他の忘年会3連発、今週末は同好会のカラオケ忘年会、週明けには職場の別の忘年会、、、となかなかハードな年の暮れになっている。

それはそうと、世の中馬鹿者天国と言うか、ニュースなど聞くのも愚かしいほどわけのわからないことになっているが、そんな世相を歌った曲を勇造ライブの前座で演奏した。添田唖蝉坊のいわゆる壮士演歌の中から、明治時代に作られた「ああわからない」という曲。今作ったと言われたらそうですかと思ってしまうほど現在を表している部分が多い。尤も、歌詞の新鮮さに驚くよりも、この100年間進歩のなかった日本に唖然とするべきなのだろうが。

1612111.jpgメンバー全員が顔を合わすのは年に1回勇造ライブの時だけで、音合わせも直前の1回で、音合わせに遅れたボーカルも入って全員で演奏したのは本番のみ。1回だけという適度の緊張感と練習の賜物か、プレッシャーに弱いはずのかすてんも無難にまとめることができた(最初から最後までメロディー弾いている三味線担当)。
 →ああわからない(MP3ファイル)
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マンション内での住民同士あいさつ禁止合意について
2016-12-12 Mon 00:00
先日マンション内での住民同士あいさつ禁止合意についての話題を取り上げた(→11月27日記事)が、それについての別の新聞記事があった。

・「知らない人にあいさつ」って危険なの?
別窓 | 大震災・原発・社会 | コメント:0
天文ブログだということを忘れてしまいそうなくらい久々の観測
2016-12-11 Sun 00:00
11月3日以来久々の観測。

8日夜の観測:防寒着を羽織って玄関を出たら皆曇。
9日夜の観測:RX Lep6.4等。U Monは低空すぎて柄杓型も確認できずに断念。
10日夜の観測:防寒着を羽織って玄関を出たら皆曇。
別窓 | 観測日記 | コメント:0
大槻先生は勝てるか?
2016-12-10 Sat 00:00
・トランプ米次期大統領「介入政策と別れを告げる」
 戦争屋に暗殺されなければいいのだが。

・安保徹先生
 不審死?

・大槻義彦:ご注意!24日テレ朝『たけしの超常現象特番』ヤラセか
別窓 | 大震災・原発・社会 | コメント:2
10年と言えばひと昔
2016-12-09 Fri 00:00
・1%の人のための社会、大多数は安い給料と高い税金に苦しみながらも、愚かで、政治に無関心で、テレビに操られ…
 10年前であれば日テレでもこんな脚本を採用できたのか。10年と言えばひと昔前、この間に日本は別の国に改造されたと言って良いほど変わったってことか。

・大槻義彦:とんでもない原子力研究所

・非正規で、1億円貯金できますか。「99%は早く死ね」。そんな日本を、1%の安倍晋三は作りました。
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陽子の寿命が10^30年でも10^30個を見ていれば1年に1個程度は崩壊?
2016-12-08 Thu 00:00
11月20日の午後、つくばノバホールで開催された『科学と音楽の響宴2016』へ行ってきた。科学に関する講演は昨年ノーベル物理学賞を受賞された梶田隆章さんのニュートリノ実験に関するお話。音楽は相澤政宏さんのフルートと大堀晴津子さんのピアノ演奏で、フルートの興味深いエピソードを交えての楽しい演奏会だった。梶田さんの話は深遠な物理学の講義ではなく、予想外の実験結果を徹底的に調べることで、ミスによる結果ではないことを確信し、新発見への突破口を見つけた過程を難しい話は抜きにわかりやすく語ってくれた。

1611211.jpgその中で、カミオカンデはもともとは大統一理論の予言する陽子崩壊を測定する目的に作られたという話があった。陽子崩壊の観測は自分が世話になっていた超高エネルギー研究室の別の先生が研究されていたので記憶に残るテーマだ。それはそうと、「陽子の寿命は10^30年と予測されていたので、10^30個の陽子を観測すれば1年に1個程度崩壊を観測できる」について休憩時間にヨメさんから疑問が提出された。
(1)寿命が10^30年ならば10^30個を見ていたところで10^30年かかるんじゃないの?
いやいや、これは平均寿命なので、数はものすごく少ないけど短時間で死ぬのもいれば、もっと寿命の長いのもいる。数はものすごく少ないけどたくさん集めれば短期間でも1個くらいは死ぬ奴が見つかるだろうと考えられる。
(2)でも、10^30個を見ていると、1年目1個死に、2年目1個死に、、、10^30年経ったら0個になるから10^30年以上の寿命はありえないんじゃないの?
いやいや、1年目1個死に、2年目1個死に、、、と減っていくと次第に10^30個より少なくなってしまうからその頃には1年に1個のペースでは死ななくなるので10^30年を越えて生き残るのも出てくる。
(3)平均寿命100年の人間を100人集めても、1年目に1人死ぬようには思えない?
いやいや人間は若い頃死ににくくて年とるにつれて死にやすくなるから素粒子とは死に方(死ぬ確率)が違う。
とまぁ、結局納得してもらえず、おかしなモヤモヤ感の残るコンサートになったらしい。
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帰り道
2016-12-07 Wed 00:00
1612061.jpg武蔵野の実家からの帰り道、快晴の東の空に次第次第に高まる地球影へ向かって外環を走ってきた。

1612062.jpg常磐道で振り返ると夕焼けをバックに富士。
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豊田勇造 LIVE in 土浦 2016
2016-12-06 Tue 00:00
1612041.jpg今年もやってきました土浦での豊田勇造ライブ。このために、練習もひと月半やったし、糸も全部張り替えたし、チューナーの電池も全部取り替えしたし、羽織も出したし、、、準備万端結果オーライ。そしてまた新しい出会いと広がりができたような。
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11月の晴天日数
2016-12-05 Mon 00:00
____07年08年09年10年11年12年13年14年15年16年
すごい空 0夜 0夜 0夜 2夜 0夜 0夜 0夜 0夜 0夜 0夜
3等星級17夜11夜 7夜 6夜 8夜11夜21夜 7夜 8夜11夜
1等星級 1夜 4夜 7夜10夜 6夜 7夜 2夜 4夜 3夜 1夜

寒くなって夜空が戻ってきた。が、風邪っぴきの身には寒さに対して臆病になってしまう。次のイベントが終わってから、、、とか言っていると、いつまで経っても星見の時は来ない。まぁ、とりあえずは12月4日、18日のイベントが終わってからか。
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駄句のホコリ叩き
2016-12-04 Sun 00:00
いつかどこかへ投稿しようとブログには書かずにいた駄句が溜まってしまったのでホコリ叩きと思い、この秋は3つの俳句イベントへ投句した。それらがすべて終わったのでようやくここに書くことができる。笑われそうなくらい昔のものもある。

1612011.jpg★写真&俳句のコラボレーション展(神立)

 秋桜に誘われたどる仏道

宝篋山ハイキング。小田休憩所の周りの秋桜に見送られ、極楽寺コースを登り、常願寺コースを下りてきた。4時間40分。このフォト俳句は、左上山頂の電波塔に気づいてもらって→宝篋山→その南麓、極楽寺跡と連想していただけると、仏道の意味が通じるという壮大な(無謀な)趣向が隠されている。(2015年10月13日)

★第17回小野小町文芸賞(土浦)

 星めぐり 八月尽の歳還

玉青さんがブログで「八月尽」を取り上げていたのでさっそく頂戴した。八月尽は私の誕生日。(2016年08月31日)

 佐渡に来て 今宵は頭上の天の川

佐渡では両津港近くで裏庭が加茂湖に面している宿に泊まった。明治35年築の元遊郭だったという建物はなかなか良い雰囲気を醸し出していた。近くの路地から加茂湖の汀へ出ると、南西の水平線に横たうさそり座からカシオペア座まで頭上に天の川のアーチが架かっていた。天の川が佐渡に横たうと詠んだ芭蕉の句はあまりに有名だが、出雲崎からは佐渡に横たわって見えていた天の川は、佐渡では天空にアーチを架けているこの天の川だったのだ、なんてことはないのだが、加茂湖の水平線から湧き上がるような見事な光景は忘れられないだろう。(2016年09月03日)

 夕凪に魚跳ね遊び秋の声

仕事帰り、目を休めに霞ヶ浦の堤防に立つ。海風が涼しい。凪いだ水面に魚の跳ねた波が立つ。サギ、アオサギが岸で餌を食い、鴨はのんびり湖面を滑る。(2016年09月10日)

 大水の記憶一筋樫垣根

鬼怒川決壊から一年。まだまだ元どおりとは言えないと思う。壁の泥も生垣の泥もほとんど消えてしまったかもしれないが、剪定する余裕の無い生垣を斜めから見れば、あの日の記憶が浸水のラインと共に蘇る。(2016年09月11日)

★布川一茶俳句会(利根町)

 秋風を身に纏いつつ初すばる

台風9号一過の爽やかな日が過ぎ透明度の良い夜がやってきた。(2010年09月09日)

 天狼も軒を離れて秋深し

隣家に隠れていたシリウスが漸く軒から離れて見えるようになって来たということは、もう秋も深まり冬の寒さを感じる季節になったということでもある。(2010年11月01日)

 東天に輝星揃いて風凍る

長らく観測小屋での観測をしていないが、MacBookAirでの制御可能の確認をして小屋を閉めると頭の上には冬の星々が勢ぞろいしていた。(2015年11月12日)
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年に一度ではないが交換
2016-12-03 Sat 00:00
1612012.jpg三味線の糸を取り替えて、撥皮も張り替える。ギターのように年に1度というわけではないが、12月初めにはやはり全部交換する。
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