2016-06-19 Sun 00:00
・内田樹:ルモンドの記事から
「自国で起きていることの「文脈」を知るために逐一海外のメディアを参照しなければならないという恥ずべき現実を日本のメディアはどれくらい実感しているのだろうか。」 最後に舛添事件の本質が書かれている。「メディアが知事問題一色に染まったために、報道された場合に政府にとって不都合ないくつかのニュースが結果的に報道されなかった。」 (1)英紙「ガーディアン」が2013年にブラック・タイディングに対してなされた130万ユーロの資金流入についてのフランス当局の捜査について報じた5月11日と同時期。日本では、このニュースは二人の人物(森喜朗元首相、JOCの委員長竹田恒和)を巻き込む可能性があった。 (2)「パナマ文書」の暴露とも同時期。日本の400の個人名と企業名がそこに言及されているというのに、日本のメディアはこれについてほとんど何も報道していない。 (3)7月10日の参院選の選挙選のスタートが丸ごと隠蔽。これはさまざまな批判、とりわけ経済政策の失敗についての批判を回避しようとしていた政府にとってはまことに好都合。 |
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