2007年、33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名。その後の変化でただいま星空は休眠状態。郷土史、草刈り、読書、ドローンの記事が多くなっています。
専門家までスーパーマーズを既成事実化
2016-06-04 Sat 00:00
NHK視点・論点「スーパーマーズ・火星が地球に最接近」というタイトルで、国立天文台教授の竝木則行さんが解説をしていた。

(1)最も近いところで地球が火星を追い抜くのは、大接近とかスーパーマーズと呼ばれています。
 天文学の専門家が「大接近のことをスーパーマーズと呼ぶ、これまでもそう呼ばれてきた」と受け取られかねないニュアンスの説明をしている点に違和感を感じた。
(2)天文学の知識がない人は十中八九今回が大接近だと思わされる説明。
 タイトル「スーパーマーズ・火星が地球に最接近」と(1)の説明をしただけで、今回は大接近ではないこと、2年後に大接近が起こることを番組のどこでも説明しなかった。番組が終わってから「今回は大接近ではないよ」とヨメさんに言ったら驚いていた。
(3)火星は、地球の半分のスピードで回っています。
 軌道速度のことだが、地球が1年で一周するのに対して火星が2年かけて一周するという話に続けてこのように言うと、スピードが半分であるのは自明のように受け取られそう。

話題作りのどうでもいい記事ならばまだしも、専門家は専門以外の人へ向けても正確な情報を提供して欲しいと思った。

1606033.jpg次回観望会のためにTeegul-100での見え方を確認してみた。こんなぶよぶよ大気ではただのオレンジボールでしかないな。
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