2015-09-24 Thu 00:00
![]() 大きい栗といえば、ヨメさんの実家のある大阪箕面も栗が有名で、「銀寄」というのを買ったことがあるがあれも大きかった。同じ丹波栗の仲間らしい。 この機会に栗の品種を見てみたが、その中でいくつか発見があった。 まずは地元の地名のつく「筑波」は全国で最も生産量が多く和栗の代表的品種だそうだ。「筑波」の名が冠されているのは農業県茨城の面目躍如といったところだ。もうひとつ、「伊吹」という早生種は「銀寄」×「豊多摩早生」の交配種とある。「豊多摩」が気になり「豊多摩早生」を調べたところ、我が母校の豊多摩高校と同じく昔の豊多摩郡の地名に由来した命名だった。豊多摩郡は早くに無くなり、豊多摩刑務所も、豊多摩病院ももはや無く、残っているのはいまや我が校以外には豊多摩陸橋だけと聞かされていたが、栗の品種名に残っていたとは知らなかった。 →豊多摩早生 さらにこの地図を見てもう一度びっくり、高校3年と浪人時代に住んでいた家から数百メートルのところに豊多摩早生のゆかりの地があったとは。近々豊多摩高校卒後40年の同期会があるが、話の流れによっては使えるネタかも。 子供の頃武蔵野はすでに市になっていたが近くの五日市街道を渡ればそこは北多摩郡田無町で、その他の三多摩も現実に機能していたこともあり、武蔵野市民ではあったが気分は北多摩郡武蔵野市だった。それに比べて豊多摩郡は早くに無くなっていたので冠名としても消えてしまったものが多いと思う。 →豊多摩郡 国木田独歩の小説などに描かれているが、明治以降も新宿や渋谷辺りはまだまだ郊外で、中野、杉並などはいまのかすみがうら市のように栗林が広がっていたのだろう。以前、小金井市内を歩いていたときに、幕府への献上栗の歴史解説板に出会ったことがある。武蔵野台地は栗の一大産地だったようだ。 丹波栗をきっかけにいろいろと話が広がった。 |
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