2007年、33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名。その後の変化でただいま星空は休眠状態。郷土史、草刈り、読書、ドローンの記事が多くなっています。
あの人たちは、あのころの日本はいったいどこへ行ってしまったのだろう
2015-06-29 Mon 00:00
この前、軍艦島アーカイブスの記事の中で表題のようなことを書いたのだが、それは、日本の近代とその終焉を象徴するあの特異な軍艦島に限ったことではなさそうだ。身近な身の回りのものでさえどうすればこれほどまでに変われたのかと人間の感覚の頼りなさを感じてしまう。私たちの日常は24時間という短い時間が隙間なく連なっているため、わずかずつ移ろいゆく風景にはどうしても鈍感になってしまうようだ。

この前、実家に戻った時に子供時代のアルバムを見返しながらも同じことを考えていた。初めてカメラを手にした8歳の私が旅行先でのあれやこれらを撮ったアルバムから2枚をご覧に入れよう。もはや古写真の仲間入りだと思う。

1505061.jpg1964年9月の外房勝浦の港近く。魚の入った網を担ぐおばさんの跡を追う弟。この広々とした未舗装(に見える)道がいい。この道は現在どうなっているのか、2004年に勝浦へ行った時の写真を見返してもここがどこなんだかさっぱりわからなかった。

1505062.jpgこれは勝浦駅前での母と弟。51年前にしてはモダンだな。

父も母も弟も健在だが、やはりあの人たちは、あのころの日本はどこへ行ってしまったのだろうかと思わないではいられない。
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