2015-05-01 Fri 00:00
・内田樹:旦那芸について
「経験的に言って、一人の「まっとうな学者」を育てるためには、五十人の「できれば学者になりたかった中途半端な知識人」が必要である。非人情な言い方に聞こえるだろうが、ほんとうだから仕方がない。」 「「自分はついにその専門家になることはできなかったが、その知識や技芸がどれほど習得に困難なものであり、どれほどの価値があるものかを身を以て知っている人々」が集団的に存在していることが一人の専門家を生かし、その専門知を深め、広め、次世代に繋げるためにはどうしても不可欠なのだということを申し上げているのである。」 ちっとも非人情とは思わないし、本当にその通りだと思う。なるほど、物理学者になれなかった自分には「まっとうな学者を育てるために必要だった中途半端な知識人」という1/50、、、いやいや、そこまでもいかない「まっとうな学者を育てるために必要だった中途半端な知識人」を育てるための1/2500といったところだろうが、それでも立派な存在理由である。これは内田氏がやっている能や謡にとどまらず、いろいろなことに通じると思う。自分のことやまわりの人たちを眺めてとても納得が出来る。 なんだか忙しくて毎月1日の恒例記事「星空予習」の5月分を作り忘れていた。 |
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