2015-03-21 Sat 00:00
![]() →「落語は一期一会の芸」/米朝さん金言集 米朝は自分が50代で死んでしまうと思っていたので、それまでにできることは全てやり尽くす勢いで密度の濃い仕事をした。だから、40代にしてすでに名人の域に達していた。いまの芸人では考えられないレベルだろう。多くの先人・先輩から聞き取り、記録し、伝え残したことも多い。枝雀や吉朝などの優れた弟子の早逝はあったが、多くの弟子を育て、加えて古典芸能を愛する多くの客を育てた。使命感のようなものに突き動かされた人生だったように見える。それにしても、好きなりゃこそだろうが。 今夜聞くものは決まっている、『地獄八景亡者戯』。この中に地獄の寄席の看板を見ながらの亡者たちのやりとりがある。「米朝という名で死んだ落語家はおりまへんが、あいつまだ生きてんのと違いますか」「よう見てみなはれ、肩のところに、近日来演と書いておまっしゃろ」「あれ、もうじき死ぬんや、あいつなぁ。何も知らんと今時分喋っているやろなあ。」近日来演がとれて、地獄の寄席はますます流行るやろうな。合掌。 →桂米朝 「地獄八景亡者戯」 |
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