33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名、200mm、65mmの望遠鏡と双眼鏡で星空を楽しんでいます!
西空に木星だけが明々と
2014-03-04 Tue 00:14
S.Uさんから今年唯一の10度未満の「平らな三日月」がきれいに見えましたよとコメントが入っていた。夕方晴れていたということで今夜はそのまま晴れが続いていることを期待(天気予報はそう言っている)。23時、そろそろ火星が隣家の屋根の向こうに上がった頃だろうかと空を確認しに出たら、西の空に木星が明々と見えるだけでその他はほぼ曇りになっていた。
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3月の星空予習
2014-03-03 Mon 00:00
★小惑星ベスタと準惑星ケレスがおとめ座で接近中
★火星は地球へ接近中 最接近日は4月14日(視直径15.2秒)
★10日 月と木星が並ぶ
★14日 水星が西方最大離角
★18日 小惑星8741Suzukisuzuko地球に最接近(17等台)
★23日 金星が西方最大離角
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PM2.5と光学現象の項 さらに続く
2014-03-02 Sun 00:00
130309kousamyao2.jpgさらに説明の続きをいただいた。右は昨日掲載した2013年3月9日の写真に約20度の線を書き足したもの。

・ちょうどオーレオールの一番淡い部分が赤くなるところ(光環だと一番内側の赤い環)に達している。ちなみに線の縦幅は太陽直径くらい。
・アバウトだが仮にオーレオールの直径が20度とすると、粒子の直径は約4.5μm。まぁ、黄砂の直径は1μm程度のも飛来するらしいので、PM2.5の範疇に黄砂もちょっと混じってることが多いでしょう。
・赤い環の区切り方ひとつで約3.5μmくらいの計算もあり得て、PM2.5だとこの写真の1.8倍くらい。
・いずれにしても、もともと一様な直径の粒子ではないので、単純な半径には収まりません、という結論。
[数値その他一部訂正]
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PM2.5と光学現象についての続き
2014-03-01 Sat 00:00
PM2.5と光学現象について昨日への追加の説明をいただいた。
ただし、氷や花粉の光環を長年見て来た経験からの個人的な感覚によるものという但し書き付き。

・氷結晶や花粉以下の粒子(通常は数10μm以下)が回折による光環を見せる程度の濃度では、恒星の明るさにほとんど影響しない。(花粉が濃い夜でも、目に見えて分かるほど暗くなったりしない。)
・霧状の水滴(数10μm以上)や、もっと大きい砂塵(ホコリ)などが太陽を霞ませるほど高い濃度の場合、恒星は目で減光が観察できるほどになる。これはうす雲がかかったり、霞で空がくすんで見える程度の状態ということ。光害の影響も顕著に出る。
・空中の水分が微小水滴より細かな水蒸気でしかない場合、夏の空のように安定した輝きに感じる。
・木星や金星並みの明るさでないと、星の光環は暗すぎて見えない。
・PM2.5が日本まで運ばれているということは、地上1-2km以上の上層がよく動いていたから届いたとも言えるので、星が瞬かない状態にはほど遠いのではないかと察する。

130309kousamyao.jpg・仮に黄砂が平均的な4μmとして、PM2.5なら黄砂によるオーレオールの倍近く光の固まりが膨らむと言うこと。
・ハレーションが起きない程度にうんと絞って太陽を撮影し、このオーレオールの直径が何度くらいかによってPM2.5の影響を判断することは可能かも知れない。PM2.5が来てるようなときは黄砂も一緒になると思うが、それぞれ粒の平均径が違うので、ある程度の判断ができそう…?それ以前に、オーレオールの直径がどこまでか微妙ですが。
[写真は著者にお借りした昨年3月9日の黄砂によるオーレオールを超広角で写したもので、太陽が赤色巨星の様に百倍くらいふくれたように見えたそうだ]

今後ますます話題にされる嫌なPM2.5だが、けっこう身近な現象を起こしていると言える。実際に観察で見分けられるかどうかはともかくとして、PM2.5を話題にする際のご参考までに。
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