
およそ30〜40μmのスギ花粉が光環を作ることは『宇宙(そら)のささやき』第12回(「茨城新聞」2013年3月30日掲載)に書かれていたが、ならば、PM2.5でも似たような光学現象が起きないだろうか。[右写真は『宇宙(そら)のささやき』第12回より]
そこで、著者にお尋ねしてみたが、以下のような理由でどうも美しいスペクトル環にはならないようだ。
・大きさがスギ花粉の1/10以下なので、単純計算では花粉光環の直径の10倍くらい
・しかし、スギ花粉と違いPM2.5は形も大きさもバラバラ
・花粉に比べ空気中の占有体積も数も小さいので、おそらくスペクトル環は見えない
・見えるとすればオーレオール(拡散した光が光源を中心にボーッとした固まりを作る)
どこかが流すPM2.5情報に頼らなくても、観測しやすい光環からPM2.5の存在が分かるかなと期待したのだが、これは無理みたいだ。