2013-10-31 Thu 00:00
ラブジョイ彗星(C/2013 R1)、リニア彗星(C/2012 X1)、エンケ彗星(2P)、アイソン彗星(C/2012 S1)とこの秋は注目彗星目白押しだが、まだまだある。
S.Uさんから紹介いただいた154P/Brewington彗星もその一つ。吉田誠一さんのページを見ると予想光度曲線を外れて増光しているようだ。これは嬉しい期待外れ。現在夜半前の西の空で見やすいところにいる。 →吉田誠一さんのページ:ブルーイントン彗星(154P) 少し先になるが、もう一つ注目しておきたいのが、PanSTARRS彗星(C/2012 K1)。これも吉田誠一さんのページを参考にすると、2014年秋に6等よりも明るくなる予報が出ている。現在はまだ暗いようだが、年明け以降写真写りも良くなって来そうなので、あまり過剰な期待をしない様に長期に渡って眺めて行きたい対象だ。 →吉田誠一さんのページ:パンスターズ彗星(C/2012 K1) |
2013-10-30 Wed 00:00
ここのところMacネタが続いているが、もう一丁。
Mac版TheSkyXProでTemma2Mの望遠鏡制御が可能になったことを受けて、これはMac天文生活革命だ!と大はしゃぎした後になんなのだが、TheSkyXProの重大な欠陥を見つけてしまった。はっきり言うと、「導入したい天体に望遠鏡が向かない場合がある」という致命的な欠陥だorz。 ![]() これは致命的な不具合なのでSB社へ状況を知らせ、幾度かやり取り。正常な導入の場合および不正確な導入の場合のログデータを送ったところ、「理由は分かった。次回のMac Daily Buildを待て。協力に感謝する。」と返信が来た。 それから3週間ちょっと経過。Mac Daily Buildの最新版Version 10.2.0 (Build 7315) が出たのでさっそくインストール。これまで導入できなかった星へも辿り着ける様になっているので修正は巧く行ったようだ。 |
2013-10-29 Tue 00:00
さて、OS X 10.9 Mavericks提供開始直後に安全策のMacBook Airで試し接続をして、USB-Serialアダプター(USA-19HS)の動作確認をしてみた(→10月26日記事)。それから数日後の台風一過の夜、MacBook AirのTheSkyXProでTemma2Mをいろいろと動かして、特に問題がなさそうなことを体感。これならば本格的移行しても大丈夫そうだ。
![]() →参考:OS X Mavericksをクリーンインストールする方法 夜になって雲が出て来たので観測はできないが、生まれ変わったMacBookProでTemma2Mが正常に動くことを確認。清々しい。 |
2013-10-28 Mon 11:05
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2013-10-27 Sun 00:00
![]() 近日点通過前によく見ておかなくては。 ・Honda Illusions イリュージョンの様に、さあいよいよのときにふわぁっと消えてしまうのか、アイソン彗星? ・Lovejoy彗星(C/2011 W3)と榎本くるみの『冒険彗星』 いやいや、太陽へ飛び込んだ後、満身創痍でも生還するラブジョイ彗星の様かも。 |
2013-10-23 Wed 00:00
14等予報だったC/2012 X1(LINEAR)がアウトバーストして8等級になっていると知っても何も出来ないが、年明けにかけてさらに増光が期待されるようなのでこれは天候の回復をのんびり待つとしよう。
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2013-10-22 Tue 00:00
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2013-10-21 Mon 00:00
ロシア・チェリャビンスク隕石の成分がイトカワのそれと酷似しているというニュースが出ていた。
→ロシア隕石:鉱物組成が「イトカワ」と酷似 岡山大解析 解析した教授は「ロシアの隕石は、イトカワからはがれて落下した可能性がある」と話しているらしい。 ![]() →特選 米朝落語 「いもりの黒焼」 |
2013-10-20 Sun 00:00
![]() ソフトバンククリエイティブ発行 1300円 2013年 『数学ガールの秘密ノート』に続く『数学ガール』派生本だが、またまたどぜうになって柳の下へ吸い寄せられてしまった。 本書は著者結城浩氏が2012年に行った2本の講演と質疑応答を素材にして、『数学ガール』の歴史、構成、派生的魅力などについて語っている。『数学ガール』本編5巻を読んですでに自分の『数学ガール』世界を持っている者にとっては今更の感があるが、新たな読者開拓のための仕掛けなのだろう。 私にとって辛かったのはコミック版『数学ガール』の紹介にけっこうなページが割かれていること。私の抱くミルカさんのイメージはコミック版のどのイメージとも違うので、はっきり言って画像はあって欲しくない。テトラちゃん、ユーリ、リサたちは許容できるがミルカさんはこれではない。唯一本編の挿絵画家たなか鮎子さんのイラストだけは受け入れるが。 『数学ガール』に関する過去記事: →『数学ガール』 →『数学ガール』 このおもしろさはなんなのだ →『数学ガール』 無限の隔たりが有限になる楽しさ →『数学ガールの秘密ノート』 |
2013-10-19 Sat 00:00
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2013-10-18 Fri 00:00
『月刊天文ガイド』10月号と11月号のT.G.FactoryIIIのテーマは「バーティノフマスク」。回折像を利用した合焦器具で、使い方は至って簡単。乱視のためそれまではピント合わせが苦手だったが、2年前から使い始め今やバーティノフマスク様様だ。
観測準備の時、望遠鏡のアライメントに使ったその星で合焦させてしまえばとても効率が良い。数秒露出で数枚を撮影すれば終わるし、シャープな解析像を見てから観測を始められて気分も爽快。 ![]() →astrojargon:Bahtinov Focusing Mask Generator Version 0.4 (Beta) ピント合わせに自信が持てないと言う方は勿論のこと、そうでない方もぜひお試しあれ、と言いたくなる優れものですぞ。 |
2013-10-16 Wed 00:00
![]() この値はどの程度のものか気になっていたのだが、TOAST Proは±7″以下(因に初代TOASTは±5″以下)だし、自動導入機になってからのEM-200の±6.9″はまずまずだろうというご意見もいただいている。 そこで、そもそもピリオディックモーションが気になるのはノータッチガイドをしたいがためなので、何秒以内ならば点像に写るかを計算してみた。 EdgeHD800x0.63の焦点距離はf=1280mm、撮像素子面での許容誤差長をy(mm)とすると、許容誤差角α(°)は α=arctan(y/f)となる。 ピリオディックモーション±6.9″(周期8分)ということは、4分で最大13.8″振れるということだから、α(°)振れる許容時間(秒)は、撮像素子面での許容誤差長を何mmとするかによって以下の様になる。 許容誤差長y(mm) 許容誤差角α(°) 許容時間(秒) 0.01 1.61 28秒 0.03 4.83 1分24秒 0.05 8.06 2分20秒 許容誤差長が0.03mm程度とすれば、1分30秒では星像が流れることは少なく、2分になると半分は流れるという実際の印象とも一致する。また、山は均一でなく平坦な部分もあるのでそのタイミングに重なると2分でも流れない場合があることとも合致している。 つまり、横着ノータッチガイドを踏襲し、かつ星像が流れない写真を歩留まりよく撮りたい場合には、露出時間は1分30秒以内に収めるしかないことになる。 これでも気になる場合には、ガイド鏡による補正あるいはオートガイドにしなくてはならないということだろう。 [参考]追尾に必要な精度と赤道儀 |
2013-10-15 Tue 00:00
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2013-10-13 Sun 00:00
・「南部博士の影響大」ノーベル賞・ヒッグス博士
・ノーベル物理学賞にヒッグス氏ら 南部陽一郎氏は大阪市大を通じてコメント。 ・どこがスゴイか 南部陽一郎 この筆者は「世界最高の南部さんには一人受賞がふさわしい」と書かれているが、私はさらに「3人受賞であれば1960年代以降5個以上受賞する権利がある」と思うのだが。 →Wiki:ノーベル物理学賞 ![]() [写真は、ただいま読んでいる途中の南部陽一郎『素粒子論の発展』の口絵] |
2013-10-12 Sat 00:00
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2013-10-11 Fri 00:00
熱カブリやパターンノイズ除去のためにダーク減算処理をしてくれる、WinでいうところのRAPに相当するソフトがMac用でも無いかいなと探してみたら、一つだけあった!
→StarStaX。 フリーソフトなのでさっそくダウンロードして試しにやってみた。 ただ、RAW画像とダークのセットがすぐに見つからなかったで、今日のところはJpg画像を使ってインチキダーク処理をしてみた。 ![]() 熱カブリ部分を含んでトリミングして、強くレベル調整してみた。 熱カブリの除去は弱いが、パターンノイズはいい具合に消されているようだ。 Jpg画像でこれだけ効果があるならば、今後はRAWで撮ってみようという気になった。 明け方晴れたので早速Lovejoy彗星やらISON彗星やらM42やらをRAWで撮影し、StarStaXで処理。と思ったら、RAWファイルは扱えないんだって。読み返したらそう書いてあった。ということで、しばらくはなんちゃってダーク処理でお茶を濁すことになる。 ![]() ![]() ![]() その他、変光星はο Cet(ミラ)5.2等、暗くなって来たがそれでもまだしばらく楽しめそうだ。最後に今秋の初カノープスを待ったのだが、林を抜けるのを待ちきれずに撤収。 |
2013-10-10 Thu 00:00
この前、流れる光跡についての考察で大気差のことを書いた。そのときはピリオディックモーションが原因でなかったが、それとは別に一度測定しておくことにした。
測定方法は例えば『天ガ』2008年02月号T.G.FactoryIIIなどいろいろなところに書かれていて、ウォームホイール歯数180、つまり周期8分のEM-200の場合は以下の様な手順になる。 (1)架台を東または西へ1°くらいずらす(大きくずらすと軌跡が長くなる) (2)赤道付近で南中前後の星へ鏡筒を向ける (3)20分(2周期以上)自動追尾撮影 (4)角度の基準星(二重星など)を撮影 ![]() |
2013-10-09 Wed 00:00
![]() 明け方もモザイク状に雲が勝っていて、その内に皆曇になってしまった。 |
2013-10-08 Tue 00:00
![]() デジカメのISO感度を高くすると暗い星まで写ると思うのは大いなる勘違いらしい。 ugemさんが星像の飽和の研究 その3でISO感度毎の極限等級を調べてくれている。ISO3200でもISO800でも同じですって!?これについて、meinekoさんがデジカメのISOで分かりやすい解説を加えてくれている。 みゃおさんからも、「レベル調整」の計算をカメラ本体で行っているのと一緒で、限界等級が変わるわけではありません。写らないものは画像化できないのです。限界等級を上げるには口径を大きくしたり、焦点距離を伸ばしたり、あとピントをシャープにするなど、光学系そのものを変えないとダメなんです、とのアドバイスをいただいた。 |
2013-10-07 Mon 00:00
![]() ところで、AstroArtsの「ネットよ今夜もありがとう」のHPの方も早く更新してよね。 |
2013-10-06 Sun 00:00
ヒッグス粒子:存在確定 物理学の標準理論完成
2012年7月4日、CERNはヒッグス粒子の存在が確実になったと発表した。そして明日2013年10月7日、『Physics Letters B』誌上でヒッグス粒子の発見が公表されるようだ。まどろこしい話だが、理論が予言するように、質量125.5GeVに加えスピン0も確認されたことでヒッグス粒子の存在が確定となり、同時に「標準理論」の完成ともなった。 10月8日にノーベル物理学賞が発表されるらしいが、さっそく「ヒッグス氏受賞に追い風」といったニュースの見出しが飛び交っている。 →Wiki:ヒッグス粒子 |
2013-10-05 Sat 00:00
_______五昨年_四昨年_三昨年_二昨年_一昨年__昨年__今年
すごい星空! 0夜 0夜 0夜 1夜 0夜 0夜 1夜 3等星が見える 9夜 6夜 4夜 3夜 9夜 7夜 4夜 1等星は見える 4夜 3夜 9夜 7夜 11夜 9夜 12夜 台風18号一過の16日夜から4ヶ月近く居座った湿った空気が一掃され、昼夜通じて連続6日間快晴が続いた。しかし、その時期は満月を挟んだ空の最も明るい時期に重なったため、本年最高の数日を心から堪能できず悲しい思いをした天文ファンも多かったと思われる。少なくとも私は悲しかった。 |
2013-10-04 Fri 00:00
新しい仲間でご紹介したsombreroさんから「MacBook Air+SkySafari Pro+EM-200Temma2」による初運転の報告が届いたのでご紹介する。
![]() 手始めにはやはり高いソフトには手が出せず、Southern Stars社のSkySafari for Mac OS Ⅹを試してみることにしました。これには三種類のグレードがあって、望遠鏡を制御できるのは、SkySafari PlusとSkySafari Proです。 私は今回SkySafari ProをDownload しました。結構時間がかかりました。$44.98でした。 【2】USB-Serial Adapter TheSkyXのSB社同様にSouthern Stars社もKeyspan社のUSA-19HSを推奨品としています。 重要なのはUSA-19HSのKeyspan Serial Assistantをインストールしておくことでしょう。これはKeyspan社のHPからダウンロードできます。 ダウンロードしたら必ず再起動して下さい。先ずはじめにKeyspan Serial Assistantを立ち上げ、Serial Pertsの「USA-19H」を確定して下さい。 【3】SkySafari Proの起動 メニューボタンに「Telescope」があります。このなかに「Setup」があり、「Connection」のウィンドーの中の「USA-19Hfd12p1.1」を選択します。USB-Serial Adapterを認識していないとこの時点でこれが現れません。あとはTemma2を下段で選択し赤道儀のタイプを指定した後に、connectをクリックすればOKです。望遠鏡とのConnectionが成立するとキランと音が鳴ります。ドキドキです。 ![]() こと座のベガと、カシオペア座のγ星でアライメントを取りました。二星で90度以上離してアライメントを取れと書かれています。望遠鏡をそれぞれに手動で向けて、アライメントをクリックします。 [右上写真:画面のスクリーンショット、右下写真:ナイトビジョンにした場合] ![]() さていよいよ自動導入です。目標近くになると導入スピードが落ちて微調整して止まるという感じです。これがなかなかドキドキしておもしろいです。まずはアンドロメダ星雲。明るくて確認が難しく、ファインダーで見ても星が見えすぎてよくわかりませんでしたが、とりあえず何も修正をしないで望遠鏡の向いたまま3分間撮影を行いました。ほぼ真ん中にM31を捉えていました。いやーー感動でしたよ~! 【6】その他の注意点 時間が経ってMacがスリープした後、そのまま復帰するとソフトがフリーズします。ソフトを強制終了して再立ち上げしてもフリーズします。 結局USBを一度抜いて、さし治すと認識するのか、フリーズせずに動きました。スリープしないように設定し直した後は快適に動いています。 【7】感想 MacでTemmaは現実でした!とりあえずSkySafariを使ってのTemma制御は、可能だという事がわかりました。これもかすてんさんのおかげです。「MacでTemma」の弟分になれたような気がします。 いやぁ、巧くいって良かった。これで、望遠鏡制御ソフトとしてTheSkyXProあるいはSkySafari Pro、そしてUSB-Serial AdapterとしてUSA-19HSがあればMacでTemmaを動かすことができると分かった。特にSkySafariはPro版でも$44.98とかなりのお手軽価格なのでお試し購入にお勧めできる。 私が使っているTheSkyXProとsombreroさんが使い始めたSkySafari Proの機能の紹介については別の機会を設ける予定。 また、今後はタカハシ以外のメーカーの機種もMacで動かせたという情報が届くことを願っている。 |
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