2007年、33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名。その後の変化でただいま星空は休眠状態。郷土史、草刈り、読書、ドローンの記事が多くなっています。
4彗星以外の注目彗星
2013-10-31 Thu 00:00
ラブジョイ彗星(C/2013 R1)、リニア彗星(C/2012 X1)、エンケ彗星(2P)、アイソン彗星(C/2012 S1)とこの秋は注目彗星目白押しだが、まだまだある。

S.Uさんから紹介いただいた154P/Brewington彗星もその一つ。吉田誠一さんのページを見ると予想光度曲線を外れて増光しているようだ。これは嬉しい期待外れ。現在夜半前の西の空で見やすいところにいる。
 →吉田誠一さんのページ:ブルーイントン彗星(154P)

少し先になるが、もう一つ注目しておきたいのが、PanSTARRS彗星(C/2012 K1)。これも吉田誠一さんのページを参考にすると、2014年秋に6等よりも明るくなる予報が出ている。現在はまだ暗いようだが、年明け以降写真写りも良くなって来そうなので、あまり過剰な期待をしない様に長期に渡って眺めて行きたい対象だ。
 →吉田誠一さんのページ:パンスターズ彗星(C/2012 K1)
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TheSkyXのバグ潰しに貢献したよ
2013-10-30 Wed 00:00
ここのところMacネタが続いているが、もう一丁。

Mac版TheSkyXProでTemma2Mの望遠鏡制御が可能になったことを受けて、これはMac天文生活革命だ!と大はしゃぎした後になんなのだが、TheSkyXProの重大な欠陥を見つけてしまった。はっきり言うと、「導入したい天体に望遠鏡が向かない場合がある」という致命的な欠陥だorz。

1309111.jpg1例を示そう。これは8月12日のスピカ食のスクリーンショット。スピカを指示して導入ボタンを押しても赤緯が6分ほどずれた位置へ導入される。天の赤道よりも南の天体を導入する時に同様な現象が起こりやすいように感じる。再現性はあるが、すべての星で起こるわけではなく法則性は分からない。

これは致命的な不具合なのでSB社へ状況を知らせ、幾度かやり取り。正常な導入の場合および不正確な導入の場合のログデータを送ったところ、「理由は分かった。次回のMac Daily Buildを待て。協力に感謝する。」と返信が来た。

それから3週間ちょっと経過。Mac Daily Buildの最新版Version 10.2.0 (Build 7315) が出たのでさっそくインストール。これまで導入できなかった星へも辿り着ける様になっているので修正は巧く行ったようだ。
以上の問題は現在は修正済み
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MacBookProにMavericksをクリーンインストール
2013-10-29 Tue 00:00
さて、OS X 10.9 Mavericks提供開始直後に安全策のMacBook Airで試し接続をして、USB-Serialアダプター(USA-19HS)の動作確認をしてみた(→10月26日記事)。それから数日後の台風一過の夜、MacBook AirのTheSkyXProでTemma2Mをいろいろと動かして、特に問題がなさそうなことを体感。これならば本格的移行しても大丈夫そうだ。

1310281.jpgということで、休日を利用してTemma2M専用に使っている2009年版MacBookProに、潔くOS X 10.9 Mavericksをクリーンインストールした。
 →参考:OS X Mavericksをクリーンインストールする方法

夜になって雲が出て来たので観測はできないが、生まれ変わったMacBookProでTemma2Mが正常に動くことを確認。清々しい。
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青空の恩恵をお散歩に 星空散歩はお休み
2013-10-28 Mon 11:05
1310275.jpg昨日は午後から、最近知り合いになった方に地元を案内して回った。よい天気だった。大震災後コンクリートが跳ね上がり陥没しむちゃくちゃになってしまった戦争遺跡のスロープも久しぶりに来て見たら綺麗に復元されていた。その後、我が家でささやかな夕食会を催した。美味しいお酒が入ったこともあり、夜の観測はパス、明け方も空を見上げては見たがこれもパス。まぁ良いだろう。
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台風27号28号一過の3彗星
2013-10-27 Sun 21:06
台風27号28号一過の快晴の明け方に下弦直後の明るい月が彗星観望を邪魔している。OS X 10.9 Mavericks + MacBookAirでTheSkyXProのTemma2M制御を確かめてみた。動作に異常は全く感じられない。気温は8度、冬は近い。

1310271.jpgC/2013 R1(Lovejoy) 確実に明るくなって来ている。

1310272.jpgC/2012 X1(LINEAR) バーストして明るくなっているという話題の彗星。コントラストを目一杯に上げてもこの程度。

1310273.jpg C/2012 S1(ISON) じわじわ尾が伸びて来ているのは頼もしいが、近日点通過で消失してくれるなよ。

1310274.jpg8741Suzukisuzuko 来年春に近日点通過予定だが、現在は18等台。とても写るとは思えないが予想位置に怪しげな像が。これは8741なのだろうか?
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アイソン彗星消滅? ここからの一月を楽しまなくては
2013-10-27 Sun 00:00
111216.jpg・アイソン彗星消滅する可能性。
 近日点通過前によく見ておかなくては。

・Honda Illusions
 イリュージョンの様に、さあいよいよのときにふわぁっと消えてしまうのか、アイソン彗星?

・Lovejoy彗星(C/2011 W3)と榎本くるみの『冒険彗星』
 いやいや、太陽へ飛び込んだ後、満身創痍でも生還するラブジョイ彗星の様かも。
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Mavericksへの移行は大丈夫そう
2013-10-26 Sat 00:00
最新のOS X 10.9 Mavericksが出たのでまずは仕事での外出時に使っているMacBook Airにインストールしてみた。使い勝手で大きな変更は無いようだし、放熱がかなり減った実感があるし、おまけに動きはきびきびしてとても好感が持てる。これならばインストール可能なすべてのMacをMavericksへバージョンアップしてしまいたい。

1310251.jpgっと、待て待て、Temma2Mが動かなくなったらたいへんなのでいきなりかすてんま用のMacBookProへインストールするのは危険だ。まだMavericks用の最新ドライバーが出ていないUSB-SerialアダプターUSA-19HSが現行のMountain Lion用のドライバーのままで正常に動くかがもっとも心配な点だ。そこで、雨にも係わらず、観測小屋の中でゴソゴソとMacBook AirでTemma2Mを動かせるかやってみた。屋根を開けられないので鏡筒を全天では動かしていないが、取りあえずは正常に動くようだ。まぁ、これならばMavericksにしても大丈夫そうだが、一応台風一過を待って再度Temma2Mの動きを確認した上でMacBookProへインストールする予定。
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光害がきたとき
2013-10-25 Fri 00:00
1310222.jpg忘れもしない3月26日、帰宅して車から降り見上げた北東の空が夜だというのに煌煌と光っていた。地元にある大企業(N社とする)の社屋壁面にLEDライトの社名看板が設置されたのだ。とうとうこの日が来たか、、、それが最初の感慨だった。観測小屋からは自宅の屋根に遮られて直接光源は目に入らないが、屋根越しに光芒は大きく拡がり、北斗七星もカシオペア座も見えなくなった。いて座からペルセウス座まで天の川のアーチが架かる夜も数年に一度程度はあったが、今後は望めないことと諦めた。そこからの3ヶ月間は夜毎ため息をつきながらの星見だった。

趣味と企業活動、話にならないことは覚悟の上でN社宛に「地元に星を見ている者が居ること、LEDライト設置で星が見えにくくなったことをとても残念に感じていること」を伝え「主要な流星群や大きな突発現象の夜だけは消灯ないし減光をしてもらえないか」という手紙を出したところ、さっそく、お話をしましょうという返信が届いた。

1310223.jpg7月1日、N社側担当者お二人と面談。先方からの提案は、
(1)毎晩22時以降の消灯
(2)あらかじめ連絡がある場合は夕方から終夜消灯
(3)本日から実施
というもので、予想していた以上にご理解のある回答にかえって驚いた次第。

N社は地域共生をポリシーに掲げている企業と耳にはしていたが、今回それがたいへん幸運な形で働いた。また、クレーム目的ではないこちらの残念な気持ちを巧く伝えられたのも良かったのだろう。すべてに応用できる事例ではないが、何かのご参考になればと思う。

その後も、食事会のお誘いやら地元で撮った天体写真のご利用やら、N社とは友好的かつ発展的にお付き合いが進んでいる。
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新製品発表てんこ盛り
2013-10-24 Thu 08:03
Appleは、現地時間2013年10月22日(日本時間23日早朝)にサンフランシスコのYerba Buena Centerで行われたスペシャルイベントで、新製品やバージョンアップに関して山盛りの発表をした。

主なものをリストアップすると:
(1)新しいMac向けOS「OS X Mavericks」を本日より無料で提供
(2)「MacBook Pro with Retina Display」を発表、本日から発売
(3)新しい「Mac Pro」を12月から発売すると発表
(4)iOS、Mac向け「iLife」アプリをアップデート、本日より提供開始
(5)「iWork」アプリをアップデート、本日より提供すると発表
(6)驚くほど薄く、軽くなった新型iPad「iPad Air」を発表
(7)Retinaディスプレイを搭載した「iPad mini (第2世代)」を発表
(8)iCloudキーチェーン機能を追加するなどした「iOS 7.0.3」リリース
(9)「OS X Lion」「OS X Mountain Lion」向けに「Safari 6.1」リリース

1310241.jpg

いっぱいあるが、(1)(4)(5)(6)(8)(9)がすぐに関係しそう。

(1)Mac OS Xについては常に冒険野郎でありたいので、MavericksをMacBook Airへインストールしてさっそく使い始めている。
(4)たまに使うアプリなのでアップデート。
(5)常に使うアプリなのでアップデート。
(6)新しいiPadはヨメさんが待ちわびていたのでiPad Airは即買いだろう。
(8)アップデートされたくない機能もあるのでしばらく放置。
(9)仕事や天文用のMacは4DやTheSkyXのMavericks対応がアナウンスされるまでは、Lion、 Mountain Lionのまま使うのでSafariをアップデートのみ。
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今週末もペア台風に翻弄されるのか?
2013-10-23 Wed 00:00
14等予報だったC/2012 X1(LINEAR)がアウトバーストして8等級になっていると知っても何も出来ないが、年明けにかけてさらに増光が期待されるようなのでこれは天候の回復をのんびり待つとしよう。

1310221.png地元周辺のあちらこちらには台風26号の影響もまだまだ残っていると言うのに、そこへ追い討ちをかけるようにやって来る27号&28号のペア台風、とにかくさっさと行き過ぎてくれるのを耐え凌ぐだけ。26号では被害の無かった観測小屋だが、再び厳重に固定をしておいた。
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出会いと別れ
2013-10-22 Tue 00:00
1310202.jpg出会いがあれば別れもあるのは人の世の常と受け入れざるを得ない。私たちが共有したわずかなひとときが心安らぐ思い出となったとしたらこれほど嬉しいことは無い。
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エリスのような隕石?いや、米俵
2013-10-21 Mon 00:00
ロシア・チェリャビンスク隕石の成分がイトカワのそれと酷似しているというニュースが出ていた。
 →ロシア隕石:鉱物組成が「イトカワ」と酷似 岡山大解析

解析した教授は「ロシアの隕石は、イトカワからはがれて落下した可能性がある」と話しているらしい。

1310201.jpgまさかはやぶさの着陸時に剥がれたイトカワの岩石がはやぶさ恋しさで地球まで追いかけて来たっていうわけでもあるまいが、このニュースを聞いてまず『舞姫』のエリスのモデル、エリーゼが思い浮かんだが、いやいや突入の激しさからすれば差し詰め上方落語『いもりの黒焼』でどん、バリバリと羽目板をぶち破る媚薬のふりかかった米俵の方がピッタリだ。
 →特選 米朝落語 「いもりの黒焼」
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『数学ガールの誕生』
2013-10-20 Sun 00:00
1310181.jpg『数学ガールの誕生』 理想の数学対話を求めて 結城浩著
    ソフトバンククリエイティブ発行 1300円 2013年

『数学ガールの秘密ノート』に続く『数学ガール』派生本だが、またまたどぜうになって柳の下へ吸い寄せられてしまった。

◎ ◎ ◎

本書は著者結城浩氏が2012年に行った2本の講演と質疑応答を素材にして、『数学ガール』の歴史、構成、派生的魅力などについて語っている。『数学ガール』本編5巻を読んですでに自分の『数学ガール』世界を持っている者にとっては今更の感があるが、新たな読者開拓のための仕掛けなのだろう。
私にとって辛かったのはコミック版『数学ガール』の紹介にけっこうなページが割かれていること。私の抱くミルカさんのイメージはコミック版のどのイメージとも違うので、はっきり言って画像はあって欲しくない。テトラちゃん、ユーリ、リサたちは許容できるがミルカさんはこれではない。唯一本編の挿絵画家たなか鮎子さんのイラストだけは受け入れるが。

『数学ガール』に関する過去記事:
 →『数学ガール』
 →『数学ガール』 このおもしろさはなんなのだ
 →『数学ガール』 無限の隔たりが有限になる楽しさ
 →『数学ガールの秘密ノート』
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パンスターズ彗星(C/2011 L4)アルバム
2013-10-19 Sat 00:00
2013年の2大彗星の第1弾、パンスターズ彗星 C/2011 L4(PANSTARRS)。発見時の予想程には大きくならなかったため、にわか天文ファンには期待はずれだったかもしれないが、最大光度0等に達し、朝夕の薄明の空でも写真に写り、大彗星だったことには違いない。
[時間経過は上から下へ]

■2013-03-05
1303051.jpg近日点通過まであと5日。今日の日没時には高度はわずか2度。光度も2.5等ほどなので双眼鏡でも見えるはずは無いが、近日点通過時点からの本格的観望に備えて観測予定地へ行って眺めて来た。
パンスターズ彗星(C/2011 L4)アルバムの続きを読む
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ピント合わせにはバーティノフマスク
2013-10-18 Fri 00:00
『月刊天文ガイド』10月号と11月号のT.G.FactoryIIIのテーマは「バーティノフマスク」。回折像を利用した合焦器具で、使い方は至って簡単。乱視のためそれまではピント合わせが苦手だったが、2年前から使い始め今やバーティノフマスク様様だ。

観測準備の時、望遠鏡のアライメントに使ったその星で合焦させてしまえばとても効率が良い。数秒露出で数枚を撮影すれば終わるし、シャープな解析像を見てから観測を始められて気分も爽快。

1111132.jpgバーティノフマスクは市販もされているが、使用する望遠鏡やカメラレンズ用に細かくチューニングしたい場合には、それに応じたパターンを出力してくれるサイト(下のリンク)もある。『天ガ』記事にはそのページを利用する時のパラメータの説明も詳しく書かれている。[右写真はNCT-12用に自作したマスクによる回折像]

 →astrojargon:Bahtinov Focusing Mask Generator Version 0.4 (Beta)

ピント合わせに自信が持てないと言う方は勿論のこと、そうでない方もぜひお試しあれ、と言いたくなる優れものですぞ。
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台風26号一過の夜
2013-10-17 Thu 10:30
台風26号、大被害を齎して去って行った。我が家は進路にかなり近かったので夜から朝にかけて雨風が激しかったため住まいの屋根の接合部に少し雨漏りが見られたが、スカスカの作りのはずの観測小屋には特に被害が無かった。

1310161.jpg夜になっても雲の切れが悪い悪い。もっとも月明かりがあるのでこれでは雲が切れてもどうしようもない。寝てまお。

2時に起きてみたがやはり雲がたなびき、月は相変わらず西の空に残っていた。どうやら今回の快晴も月の勝ちのようだ。

板垣さん発見の超新星SN2013fsを見るには遅過ぎて、すでに林に隠れていた。

1310171.jpgC/2013 R1(Lovejoy) 

1310172.jpg2P/Encke 相変わらずつかみ所の無い姿。

1310173.jpg木星 EdgeHD800とNikon1 J1とで直焦点撮影。右上に大赤斑らしきものが見えている。

最後にミラを見ようと思ったが、その部分だけ雲があって見られず。寒くなって来たので終了。
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ピリオディックモーションを測ってみた(続き)
2013-10-16 Wed 00:00
1310061.jpgかすてんま(EM-200Temma2M)のピリオディックモーションを測ったところ、±6.9″という値になったことをこの前の記事に書いた。

この値はどの程度のものか気になっていたのだが、TOAST Proは±7″以下(因に初代TOASTは±5″以下)だし、自動導入機になってからのEM-200の±6.9″はまずまずだろうというご意見もいただいている。

そこで、そもそもピリオディックモーションが気になるのはノータッチガイドをしたいがためなので、何秒以内ならば点像に写るかを計算してみた。

EdgeHD800x0.63の焦点距離はf=1280mm、撮像素子面での許容誤差長をy(mm)とすると、許容誤差角α(°)は α=arctan(y/f)となる。
ピリオディックモーション±6.9″(周期8分)ということは、4分で最大13.8″振れるということだから、α(°)振れる許容時間(秒)は、撮像素子面での許容誤差長を何mmとするかによって以下の様になる。

許容誤差長y(mm) 許容誤差角α(°) 許容時間(秒)
   0.01      1.61       28秒
   0.03      4.83     1分24秒
   0.05      8.06     2分20秒

許容誤差長が0.03mm程度とすれば、1分30秒では星像が流れることは少なく、2分になると半分は流れるという実際の印象とも一致する。また、山は均一でなく平坦な部分もあるのでそのタイミングに重なると2分でも流れない場合があることとも合致している。

つまり、横着ノータッチガイドを踏襲し、かつ星像が流れない写真を歩留まりよく撮りたい場合には、露出時間は1分30秒以内に収めるしかないことになる。

これでも気になる場合には、ガイド鏡による補正あるいはオートガイドにしなくてはならないということだろう。

[参考]追尾に必要な精度と赤道儀
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久しぶりにV339 Del
2013-10-15 Tue 00:00
1310141.jpgほとんど曇りという空だったが、雲の合間にいるか座新星を撮影。10.4等といったところか。
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パンスターズ彗星(C/2011 L4)撮影を打ち上げ
2013-10-14 Mon 00:00
1310136.jpgC/2011 L4(Panstarrs) 今春の話題をさらったパンスターズ彗星もいまや過去形で語られる存在になってしまった。夕方、西北西の低空、かんむり座の冠の中に居るが14等以下に暗くなって撮影は難しい。この写真もノイズ様で怪しげだが複数枚で同じ様に写っているので彗星と思われる。さて、近日点通過が近づいて来たアイソン彗星(C/2012 S1)と交替するため、パンスターズ彗星(C/2011 L4)の撮影はこれをもって終了しようと思う。

1310137.jpgかんむり座R(R CrB) そのパンスターズ彗星が居候しているかんむり座の変光星R。若干明るくなっているので底は着いたのだろう。14.2等。

あ、しまった!久しぶりに早い時刻に屋根を開けたのに、いるか座新星の撮影を忘れてしまった。
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寒暖差18℃に星さえ渡る
2013-10-13 Sun 11:06
1310131.jpgC/2013 R1(Lovejoy) 冬の大三角の重心から約5°プロキオンに寄った天の川の中にいる。

1310132.jpg2P/Encke 写るのだが、なんだか締まりの無い姿だなぁ。

1310135.jpgC/2012 S1(ISON) 透明度良好だったので尾がこれまででもっともよく写った。そろそろ9等台に入っていると思われる。

1310134.jpgM81とM82 人工衛星が近くをflyby(?)。

今夜は2分のノータッチガイドも快調だった。その他、変光星はο Cet(ミラ)5.2等。

昨夜は同好会の例会だったが早朝に備えて早引き。昼間の32℃からぐんぐん下がって今は14℃。夜の始めに一時豪雨があったが明け方は霧も無く快晴。

 寒暖の18℃差に星冴える
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南部陽一郎氏、2個目のノーベル賞受賞という感じ
2013-10-13 Sun 00:00
・「南部博士の影響大」ノーベル賞・ヒッグス博士

・ノーベル物理学賞にヒッグス氏ら
 南部陽一郎氏は大阪市大を通じてコメント。

・どこがスゴイか 南部陽一郎
 この筆者は「世界最高の南部さんには一人受賞がふさわしい」と書かれているが、私はさらに「3人受賞であれば1960年代以降5個以上受賞する権利がある」と思うのだが。
 →Wiki:ノーベル物理学賞

1310121.jpg今年のノーベル物理学賞は「欧州原子核研究機構(CERN)によって存在が確認された素粒子(ヒッグス粒子)に基づく、質量の起源を説明するメカニズムの理論的発見」の業績によって、アングレール氏とヒッグス氏の2名が受賞し、3つ目の席は空白だった。南部陽一郎氏がその3つ目の席を埋めていてもちっともおかしくなかったと思うのだが。
[写真は、ただいま読んでいる途中の南部陽一郎『素粒子論の発展』の口絵]
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天候回復の兆しも月が太って来たのではね
2013-10-12 Sat 00:00
1310111.jpgそろそろ天気が回復して来たが、今夜は強風で星見は無理。月もそろそろ大きくなって来て、この週末以降はまた好天と満月前後が重なり星見が台無しにされそうだ。
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StarStaXでダーク処理 喜んだのも束の間
2013-10-11 Fri 00:00
熱カブリやパターンノイズ除去のためにダーク減算処理をしてくれる、WinでいうところのRAPに相当するソフトがMac用でも無いかいなと探してみたら、一つだけあった!
StarStaX

フリーソフトなのでさっそくダウンロードして試しにやってみた。
ただ、RAW画像とダークのセットがすぐに見つからなかったで、今日のところはJpg画像を使ってインチキダーク処理をしてみた。

1310091.jpg

熱カブリ部分を含んでトリミングして、強くレベル調整してみた。
熱カブリの除去は弱いが、パターンノイズはいい具合に消されているようだ。
Jpg画像でこれだけ効果があるならば、今後はRAWで撮ってみようという気になった。

明け方晴れたので早速Lovejoy彗星やらISON彗星やらM42やらをRAWで撮影し、StarStaXで処理。と思ったら、RAWファイルは扱えないんだって。読み返したらそう書いてあった。ということで、しばらくはなんちゃってダーク処理でお茶を濁すことになる。

1310101.jpgC/2013 R1(Lovejoy) 中央集光が強くて写り映えする。今後もっと尾が伸びて来ることに期待。

1310102.jpgC/2012 S1(ISON) 建物の上へ現れるのを待っての撮影なので、すでに薄明が始まっている上に、その頃から霧が出て来てすっきりしない空になった。それでも、初めて尾の伸びた彗星らしい姿に写った。

1310103.jpgM42

その他、変光星はο Cet(ミラ)5.2等、暗くなって来たがそれでもまだしばらく楽しめそうだ。最後に今秋の初カノープスを待ったのだが、林を抜けるのを待ちきれずに撤収。
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ピリオディックモーションを測ってみた
2013-10-10 Thu 00:00
この前、流れる光跡についての考察で大気差のことを書いた。そのときはピリオディックモーションが原因でなかったが、それとは別に一度測定しておくことにした。

測定方法は例えば『天ガ』2008年02月号T.G.FactoryIIIなどいろいろなところに書かれていて、ウォームホイール歯数180、つまり周期8分のEM-200の場合は以下の様な手順になる。
(1)架台を東または西へ1°くらいずらす(大きくずらすと軌跡が長くなる)
(2)赤道付近で南中前後の星へ鏡筒を向ける
(3)20分(2周期以上)自動追尾撮影
(4)角度の基準星(二重星など)を撮影

1309251.jpg試しに撮ってみたら写真の様になった。別に撮った基準星を参考に角度を求めると±6.9″となった。この値はEM-200としてはどうなんだろうか。
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雲に覆われた金星と月の接近
2013-10-09 Wed 00:00
1310081.jpg夕べはものすごい霧で、昼間はものすごい湿気で蒸し暑い一日だった。夕方、金星と月の接近があったが、雲に覆われて金星はほとんど見えなかった。

明け方もモザイク状に雲が勝っていて、その内に皆曇になってしまった。
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ISO感度を高くしても暗い星まで写らない
2013-10-08 Tue 00:00
1310071.jpg今夜は晴れているらしいのだが、ものすごい霧でまたまた星は見えず。

デジカメのISO感度を高くすると暗い星まで写ると思うのは大いなる勘違いらしい。

ugemさんが星像の飽和の研究 その3でISO感度毎の極限等級を調べてくれている。ISO3200でもISO800でも同じですって!?これについて、meinekoさんがデジカメのISOで分かりやすい解説を加えてくれている。

みゃおさんからも、「レベル調整」の計算をカメラ本体で行っているのと一緒で、限界等級が変わるわけではありません。写らないものは画像化できないのです。限界等級を上げるには口径を大きくしたり、焦点距離を伸ばしたり、あとピントをシャープにするなど、光学系そのものを変えないとダメなんです、とのアドバイスをいただいた。
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やれやれお疲れさま
2013-10-07 Mon 00:00
1310052.jpg『星ナビ 11月号』が届いた。7月号以来「ネットよ今夜もありがとう」に自分を含めてお知り合い方が登場する5ヶ月間がこれで終わった。11月号でトリを飾ってくれたのはtochiroさんの「色消しレンズ」の爆笑エピソード。

ところで、AstroArtsの「ネットよ今夜もありがとう」のHPの方も早く更新してよね。
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ヒッグス粒子の存在確定
2013-10-06 Sun 00:00
ヒッグス粒子:存在確定 物理学の標準理論完成
 2012年7月4日、CERNはヒッグス粒子の存在が確実になったと発表した。そして明日2013年10月7日、『Physics Letters B』誌上でヒッグス粒子の発見が公表されるようだ。まどろこしい話だが、理論が予言するように、質量125.5GeVに加えスピン0も確認されたことでヒッグス粒子の存在が確定となり、同時に「標準理論」の完成ともなった。

10月8日にノーベル物理学賞が発表されるらしいが、さっそく「ヒッグス氏受賞に追い風」といったニュースの見出しが飛び交っている。

 →Wiki:ヒッグス粒子
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9月の晴天日数
2013-10-05 Sat 00:00
_______五昨年_四昨年_三昨年_二昨年_一昨年__昨年__今年
すごい星空!  0夜  0夜  0夜  1夜  0夜  0夜  1夜
3等星が見える 9夜  6夜  4夜  3夜  9夜  7夜  4夜
1等星は見える 4夜  3夜  9夜  7夜 11夜  9夜 12夜

台風18号一過の16日夜から4ヶ月近く居座った湿った空気が一掃され、昼夜通じて連続6日間快晴が続いた。しかし、その時期は満月を挟んだ空の最も明るい時期に重なったため、本年最高の数日を心から堪能できず悲しい思いをした天文ファンも多かったと思われる。少なくとも私は悲しかった。
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SkySafariProでもTemma制御 始動成功
2013-10-04 Fri 00:00
新しい仲間でご紹介したsombreroさんから「MacBook Air+SkySafari Pro+EM-200Temma2」による初運転の報告が届いたのでご紹介する。

somb1310011.jpeg【1】制御用ソフト
手始めにはやはり高いソフトには手が出せず、Southern Stars社SkySafari for Mac OS Ⅹを試してみることにしました。これには三種類のグレードがあって、望遠鏡を制御できるのは、SkySafari PlusとSkySafari Proです。
私は今回SkySafari ProをDownload しました。結構時間がかかりました。$44.98でした。
【2】USB-Serial Adapter
TheSkyXのSB社同様にSouthern Stars社もKeyspan社のUSA-19HSを推奨品としています。
重要なのはUSA-19HSのKeyspan Serial Assistantをインストールしておくことでしょう。これはKeyspan社のHPからダウンロードできます。
ダウンロードしたら必ず再起動して下さい。先ずはじめにKeyspan Serial Assistantを立ち上げ、Serial Pertsの「USA-19H」を確定して下さい。
【3】SkySafari Proの起動
メニューボタンに「Telescope」があります。このなかに「Setup」があり、「Connection」のウィンドーの中の「USA-19Hfd12p1.1」を選択します。USB-Serial Adapterを認識していないとこの時点でこれが現れません。あとはTemma2を下段で選択し赤道儀のタイプを指定した後に、connectをクリックすればOKです。望遠鏡とのConnectionが成立するとキランと音が鳴ります。ドキドキです。
somb1310013.jpeg【4】アライメント
こと座のベガと、カシオペア座のγ星でアライメントを取りました。二星で90度以上離してアライメントを取れと書かれています。望遠鏡をそれぞれに手動で向けて、アライメントをクリックします。
[右上写真:画面のスクリーンショット、右下写真:ナイトビジョンにした場合]
somb1310014.jpeg【5】初めての自動導入
さていよいよ自動導入です。目標近くになると導入スピードが落ちて微調整して止まるという感じです。これがなかなかドキドキしておもしろいです。まずはアンドロメダ星雲。明るくて確認が難しく、ファインダーで見ても星が見えすぎてよくわかりませんでしたが、とりあえず何も修正をしないで望遠鏡の向いたまま3分間撮影を行いました。ほぼ真ん中にM31を捉えていました。いやーー感動でしたよ~!
【6】その他の注意点
時間が経ってMacがスリープした後、そのまま復帰するとソフトがフリーズします。ソフトを強制終了して再立ち上げしてもフリーズします。
結局USBを一度抜いて、さし治すと認識するのか、フリーズせずに動きました。スリープしないように設定し直した後は快適に動いています。
【7】感想
MacでTemmaは現実でした!とりあえずSkySafariを使ってのTemma制御は、可能だという事がわかりました。これもかすてんさんのおかげです。「MacでTemma」の弟分になれたような気がします。

いやぁ、巧くいって良かった。これで、望遠鏡制御ソフトとしてTheSkyXProあるいはSkySafari Pro、そしてUSB-Serial AdapterとしてUSA-19HSがあればMacでTemmaを動かすことができると分かった。特にSkySafariはPro版でも$44.98とかなりのお手軽価格なのでお試し購入にお勧めできる。
私が使っているTheSkyXProとsombreroさんが使い始めたSkySafari Proの機能の紹介については別の機会を設ける予定。
また、今後はタカハシ以外のメーカーの機種もMacで動かせたという情報が届くことを願っている。
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