2013-09-30 Mon 00:00
![]() えびなみつる著 誠文堂新光社 2800円 2011年 少し前に『私の新彗星発見記』の紹介を書いたときにその続編的存在として書名を挙げておいたが、近くの図書館にあったので借りてみた。本書は2007年7月号以降『月刊天文ガイド』に掲載されたえびなみつる氏によるインタビュー記事『日本コメットハンター列伝』を再編集したものだ。 前著『私の新彗星発見記』に登場したのは、山崎正光、下保茂、岡林滋樹(本田実氏の文)、本田実、関勉、池谷薫、多胡昭彦、伊藤勝司、佐藤安男、山本博文、大道卓、阿部修、小島信久、鳥羽健次、三枝義一、鈴木繁道、森敬明、小林徹、池村俊彦、羽根田利夫の各氏20名。 そして、32年後に出版された本書には、本田実、関勉、池谷薫、多胡昭彦、小島信久、鳥羽健次、工藤哲生、中村正光、西村栄男、荒貴源一、岡崎清美、谷中哲雄、市村義美、板垣公一、百武裕司、中野主一、鈴木雅之、小林隆男、高見澤今朝雄、串田嘉男、宇都宮章吾の各氏21名が登場する。前書本書ともに登場しているのは、本田実氏から鳥羽健次氏までの6人で、その後に活躍された方々が15人登場する。 本書は、前著同様に彗星発見者が語るエピソードがページのほとんどを占めるが、タイトルの「挑む」は中野主一氏による巻末の特別寄稿「新彗星発見へ向けて」および山岡均氏の「新天体発見報告のためのガイド」に直接掛かっているように思われる。特に中野氏の稿は全天サーベイの網をかい潜って効率よく彗星発見に至るための捜索のポイントを指南する内容になっている。 とは言え、プロの全天サーベイが増光前の彗星を一網打尽にしてしまう昨今、11等級より明るい彗星を狙う伝統的な眼視や簡単な写真捜索によってサーベイで見落とされた彗星を見つけ出すことの困難さはあまりに明白で、アマチュアと言えども13~14等級での発見を目指さざるを得なくなっているのが現実だろうと思う(下のリンク参照)。 |
2013-09-29 Sun 00:05
![]() 岩波書店 4725円 2009年 この前、結城市民情報センターへ行ったことを書いたが、この施設には天体ドームの他にもう一つすばらしい施設がある。そう、ゆうき図書館。詳しくはそのホームページをご覧いただくとして、天文や物理の棚を羨ましく眺めている時にこの本の前で足が止まった。本書は講演や解説記事を集めたもので、いわゆる論文集ではないとのことなので、私にもなんとか読めるかもしれないとさっそく購入。 読んで面白かったら後日再度話題に取り上げるが、難し過ぎた場合にはこのまま無かったことになる可能性もあり。 |
2013-09-28 Sat 00:00
9月17日の記事にアップしたアイソン彗星の写真についての考察。
2分のガイドで大きく流れたのは赤道儀のバランスが崩れたからだろうと書いたのだが、ほんとうだろうか。写真は上下が北南、左右が東西なので、流れているのは東西方向ではなく、地上に対して上下方向になっている。 ![]() 写真の方向の超低空では写野の中に電線や高圧線が入ってしまうため、それによる回折現象で光が上下に散乱しているのではないかと最初は推測したが、余程望遠鏡の直前に物体が無い限り回折は起きないだろうとの指摘をいただいた。確かに、南西方向の超低空には問題になる様な高圧線が無いにもかかわらず、やはり上下方向へ流れた写真が多い。ということで、電線による回折ではなさそうだ。 大気差ではないかというご指摘があったのでそれについて考えてみた。 『天文年鑑』によると5度のときの大気差は9'53"、6度で8'29"だから、真の高度と9'53"のズレを持ったまま2分間追尾するとズレは8'29"へ狭まるのでその差9'53"-8'29"=1'24"の上下方向の光跡として写る。ただ、5度から6度までは上昇せずその40%くらいと考えられるので、1'24"x0.4=34″程度というのが大雑把な理論値だ。 写真は20cmシュミカセ(D=203mm、f=1260mm)で撮ったものをトリミングしてあるが、原板では横方向は230mmで約1度、光跡は3mmなので角度にして約48"となり、理論値と実測値がオーダーで合っている。 これまで星像が流れるのはバランス崩れとばかり思っていたが、東西方向の高度20度以下の低空で上下方向へ流れる場合はどうやら大気差が原因のようだ。この対策には、オートガイドか自動追尾+ガイド鏡による微調整しかないようだ。 |
2013-09-27 Fri 00:00
この前結城市の市民情報センターへ行ってきた。ここの屋上には天体ドームがあり、基本的に週末の木金土3日間が公開観望日になっている。すばらしいのは天候に係わらず開台されていること。
→天体ドーム →結城市民情報センター この秋、晴れの週末を見つけて、一度開台日にお邪魔したいと思う。そのときは、tochiroさん、よろしく。 ![]() 今夜も、月さえ無ければと思わせられる空だった。 |
2013-09-26 Thu 00:00
・吹き出す矛盾-ほら吹き男爵となった安倍首相とその仲間たち(都知事、役人)
・2020東京五輪を返上しよう! 役人「そういうデータがあるのだと思いますが、知事や首相が言っている事が正しいと思います」 役人「ですから、データはそうだと思いますが、汚染は無いです」 法律で決まっている規制値越えを認めた上で汚染は無いと言い切った時点で公務員として法律を犯したのではないか。その前に、「昼間のパパはこういう仕事をしている」と我が子に見せられるのだろうか。客観的に見れば哀れだが、この様な役人たちの生活を保障するために税金を吸い上げられている現実に悔しさを感じているのは、直接的な被害者だけではないと思うのだが。 ・「関税自主権放棄」ってだけでも、どんだけ罪重いか 明治という時代すべてを使って取り戻した関税自主権ではあるが、その明治政治の総決算とも言うべき太平洋戦争敗北によって米国隷属が決定づけられ、関税どころか自主権放棄国家に転落。このままでは四国艦隊下関砲撃事件のあった1864年には欧米列強の植民地にならなかったのが150年程先延ばしになっただけのことに帰してしまう。 ・ウイーンで開催された日本政府主催の「汚染水問題説明会」 他国からの質問「どうして2年半以上も解決策を見い出せないのか?」 日本政府の担当者「地下水を汲み上げて海へ放出する計画に地元の漁業関係者が反対しているため対策が進まない」 こらこら、被害者の性にすな。 ・藤原直哉:問題を解決する能力以前に問題を認識する能力が極端に衰えている |
2013-09-25 Wed 00:00
先日の高エネルギー加速器研究機構(KEK)一般公開の時に友人が撮影したKEKB加速器の写真についてS.Uさんからいただいた説明に「エネルギーは[衝突実験のための周回リングへ電子と陽電子を供給する入口である]入射路も周回リングも同じです。」「加速はしません。」と書かれていて「ええ?周回リングで加速してエネルギーを上げるのではないの?」とびっくり仰天。[ ]内はかすてんが補足。
そこで、2009年の一般公開日にいただいた『もっと知りたい!KEKB加速器』という冊子を読み直して納得。前段の線形加速器から射出された時点ですでに電子8GeV陽電子3.5GeVの衝突時エネルギーまで達していたんだ。かなり基本的な部分が理解できていなかったので、この機会に始めから読み直して復習しておいた。 ![]() |
2013-09-24 Tue 00:00
休みの日、TheSkyX用地上風景のための方位調べをした。
ステラナビゲータ用に作った地上風景画像をしばらく流用していたが、あれはEdgeHD800と65Pを並列同架していたときに作ったもの。今後は単装(乃至は親子亀同架)で使うのでこの鏡筒位置での地上風景を改めて作り直す事にした。要は望遠鏡の視野に地上風景が入るか入らないかの辺縁を見ながら、望遠鏡がどの方向を向いているかのデータ(真北からの方位角と高度)を一回り360度に渡って読み取って行けば良い。以前、ステラナビゲータ用に地上風景画像を作ったことを紹介したが、基本的にはあれと同じで、今回もシルエットのみ。 ![]() 前回と違うのは真南の形(中央が南方向)。子午線を越えるときの鏡筒位置(西側にあるか東側にあるか)で南屋根による遮蔽度合いがかなり異なる。それでこのように不連続になってしまった。すなわち南中直後の天体は高度40度以上のものでないとEdgeHD800の視野へ入れられないことになる。 |
2013-09-23 Mon 00:00
![]() ![]() かんむり座R(R CrB)の長期減光に関する過去記事一覧: →かんむり座R 死んじまったわけじゃあんめーな(08年10月26日) →かんむり座R(R CrB)の現状(09年3月21日) →かんむり座Rの変光のしくみ解説(09年4月15日) →かんむり座R(R CrB) 史上最も暗いらしい(09年7月22日) →かんむり座R(R CrB) 最近の光度曲線(10年2月21日) →R CrB 復光のきざし(11年7月5日) →かんむり座R(R CrB) またしても増光停止か(12年6月21日) →かんむり座R 順調(?)に増光(13年4月10日) →かんむり座R(R CrB)の増光過程にまたまた波乱(13年6月6日) →かんむり座R 大幅減光後もダラダラ減光が続く(13年8月11日) |
2013-09-21 Sat 00:00
20日早朝の浜通りで震度5強の地震、4号機大丈夫なんだろうな。
・内田樹:Natureから 「政府の過去の対応と情報政策から判断する限り、日本政府も、東電と同じく、この状況を制御し、パブリックに対して情報を開示する能力がもうないのではないかという疑念を抱かせる。」日本のマスゴミはフィードバックしないが、ヨーロッパではここまで言われてしまっているということ。 ・大島堅一:いまだに規制当局を信頼する日本人がいるなんて信じられない、などという発言も ・大島堅一:全くコントロールされていない実態もあわせ、安倍首相の狙いはとっくにばれているようです。 ・安倍「汚染水ブロック」「5・6号機廃炉」発言の大ウソ ~5・6号機を介した汚染水の外洋投棄が発覚~ ・安倍首相が重装備で福島原発を視察してる件!安倍によると「フクイチは安全」という設定だったはずだが・・・? 軽装で行ったらパフォーマーとしては見直してやったんだがな。この防護服を見ても何とも思わないのは日本人くらいのもんだろう。福島が東京が日本が如何に危険かを世界に向けて宣伝しているようなもの。 ・「選ぶ人があほでも選ばれる人は立派」 都内パーティーで自民・脇参院幹事長 こういうのは失言でなく「本音」と言う。本音でも構わないが、「選ぶ人があほでも選ばれる人は立派」は理屈が通っていない。「選ぶ人があほならば選ばれる人もあほ」のはずだ。そうでなければ世の試験など無意味になってしまう。「回答者が立派でも回答は間違い」の場合はありえる。しかし、逆は無いのだ。「回答者があぼならば回答も間違い」のはずで、もしも回答が正解ならば不正があったことになる。脇幹事長、不正は無いのか? ・内田樹:府教育長の通達について ・内田樹:「公募校長」の資質について 劣化してどん詰まりの大阪府の教育現場について。 |
2013-09-20 Fri 00:00
18日に公開されたばかりのiOS7、さっそくiPod touchとMacのiTunesと同期させてアップデートした。Apple製品とは言えハードの方は財布の中身と相談が必要だが、ソフトの方は金銭的にも手順的にも気楽に新製品が入手できてしまう。
インストールが終了すると画面にこんにちはから始まって各国後の挨拶が現れた。Hello、Hallo、、、안녕하세요、你好、Привет там、、、。これとかこれなんか、何語だろうか?もちろんこれはポーランド語のチェシチ。[ポーランド語以外は記憶が適当なので間違っているかも] ![]() さて、今夜は中秋の名月。観測は当然お休み。 |
2013-09-19 Thu 00:00
晏次郎さんが5ヶ月振りにブログ復帰。
購入をしてはみたが・・・ お住まいのすぐ近くまでヒグマが出没するようになっているらしい。人里での目撃情報は日常茶飯で、家から数百メートルでも目撃されているとなれば、小さい娘さんたちのお父さんとして気が気ではないだろう。さらに、暗がりの中での星見などおちおち楽しんでいられるはずも無い。それで防御柵としての観測小屋を検討しているそうだ。どのようなものになるか、これは楽しみだ。 八年振りのアカガシラサギ 台風18号による被害は晏次郎さんのところにも及んで、刈り取り前の稲が酷く倒伏してしまったらしい。毎年何かしらアクシデントがあるようで、「今年は刈り取りまで順調だった」という話はなかなか聞けない。 アカガシラサギ、ド派手な配色のシラサギだ。 3日連続の快晴。しかし、月齢13の月のおかげで夏の大三角くらいしか見えていないので今夜は観測無し。 |
2013-09-18 Wed 08:24
今朝からものすごい数のスパムコメントが書き込まれているため、画像認証付きのコメント入力設定にした。書き込み時に余分な一手間がかかるがしばらくこれで様子を見るのでご了承いただきたい。
|
2013-09-17 Tue 05:00
![]() 台風と言えば、先日の下関旅行の時に下関に近づいていたのが台風15号コンレイで、今日関東を通過するのが18号マンニィというように2000年以後は各台風に名前が付く様になっている。その話を聞いたときには次々に新しい名前を考えるのもけっこうたいへんだろうと思ったのだが、気象庁のページを読んでみてちょっと驚いた。みなさんご存知でしたか、この名前って、使い回しするのですと。 →気象庁:台風の番号と名前 台風の影響を受ける北西太平洋または南シナ海地域の日本を含む14カ国等の台風委員会が140個の名称リストを作っていて、基本的には発生順にその名前を付け、140番の次は1に戻るということだ。だから、注意深い人ならば5〜6年で同じ名前が戻って来ることに気づいていただろう。因みに日本は以下の10個の星座名を提出している: 5テンビン、19ヤギ、33ウサギ、47カジキ、61カンムリ、75クジラ、89コップ、103コンパス、117トカゲ、131ワシ ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
2013-09-16 Mon 00:00
この前、PhotoshopElements11で画像処理をすることにしたと書いたが、そのための参考書を紹介しておこう。
![]() 西條善弘著 誠文堂新光社 2000円 2013年 副題に「画像処理の基本をマスター」とあるように初めて天体写真のレタッチに挑戦する人が対象らしいが、私の様にいままでいい加減にやって来た者にもピッタリだと思う。 本書は『月刊天文ガイド』2009年5月号から2010年10月号までの間連載された記事を再編したもので、当時はPhotoshop Elements7ベースだったのが本書ではPhotoshop Elements11になっている。18ヶ月に渡る長期連載記事を毎月きっちりと読み続ける根気の無い私のような者にはこういう書籍化はありがたい。 著者は天体写真を修正したくなる三つの理由を挙げている。(1)光害の影響を修正(2)かすかな天体を見やすくする(3)自分が見て感じたイメージに近づける。そして、この中では光害の影響のレタッチが主な目的のはずだと。 処理の手順が1ステップ毎に示されているので、理屈は分からなくても取りあえず例題に沿って処理を完了させることができる。また、処理前と処理後の比較画像が示されているため処理によってどのような効果が得られるのかも分かりやすい。 これまでにすでにPhotoshopなどである程度の画像処理を経験済みの人にはもの足らない内容だと思われるが、試しに写した夜空の写真を天体写真に変身させてみたいレベルには手軽な参考書になると思う。 |
2013-09-15 Sun 00:00
その前に、
・ボイジャー1号、ついに太陽系を脱出 なんて孤独な旅なのだろうか。 →はやぶさもだが、オポチュニティもパイオニアもボイジャーも ・イプシロンロケット試験機、打ち上げ成功! 今回は打ち上げ中継を見なかった。下がりのかすてんはリアルタイムで見ない方が良いようだ。 ・ロシアに落下の隕石見つかる 重さ600キロ?湖の底に 飛び立つものあれば、飛び込んで来るものあり。 巷ではAppleからiPhoneの新しいモデルiPhone 5sと5cが発売されてニュースになっている。一見地味な新製品発表に、的外れな酷評も散見されるが、しばらく時間が経つとポテンシャルの高さがじわっと理解されて来るはずだ。 ![]() Jobs復帰以降のAppleのデザインには(ネーミングなどを含めて)、およそ無意味なものは無かったと言えるので、iPhone 5sの「s」が小さいのはSteven Jobsの存在が(ゼロではないけど)小さくなったこと、つまり新しいAppleの時代が始まっているよと表明しているのかなかな。そんなことを考えてみた。 iPhone 5sに搭載された指紋認証センサー「Touch ID」が高性能らしい。生きた表皮の高周波を読み取るので生きていない人工のシリコン指や画像などで騙されることがないという。それならば指欲しさに殺害されるといった悲惨な犯罪は防げるか。 で、そろそろiPhone?と聞かれるが、通話のみガラケー+iPod touch第5世代で十分だ。 |
2013-09-14 Sat 00:00
MacでTemma制御の記事を公開して丁度1ヶ月が経った8月30日、初めての問い合わせメールがsombreroさんから届いた。私と同世代で、私同様30年以上離れていた星の世界へ最近復帰したばかりで、私同様子ども時代に高橋製作所の製品が刷り込まれていて、私同様長年のMacユーザーだという。MacでEM-200Temma2自動導入したいとタカハシへ問い合わせたら、Windowsを買ってくださいとあっさり言われてしまったらしい。ユーザー支援とはほど遠い回答だが、諦めることはない。
![]() sombreroさんの所も天気が悪く、機材は揃ったのに試運転する機会がまだ訪れないらしい。ということで、次の晴天が来れば届くはずのMac+SkySafariPro+EM-200Temma2による自動導入体験記を今は楽しみに待っているところだ。 ![]() |
2013-09-13 Fri 00:00
![]() 良きにつけ悪きにつけ、古代より人々の興味を引いて来た彗星なので残されている記録もかなりあるようだ。現在と比べて科学的な知識の乏しかった時代に、人々は彗星現象をどのように捉えて解釈してきたのかに触れることの出来るおもしろい内容になっている。 いくつかの史料が紹介されているが、その中に地元のものが無いのはちょっと寂しい。茨城県南の歴史史料の中にも彗星の記録が残っているのだ。例えば、中世武士団烟田氏の『烟田旧記』で彗星は「こはたほし」と記録されていることについて紹介したことがある(『天界』2011年5月号「中世文書『烟田旧記』に見る天文現象」)。この中に上杉謙信の死去と彗星を関連づけて記している部分もある。また、江戸時代には土浦の沼尻墨僊(ぬまじりぼくせん)が彗星観測記録を残していることについてはS.Uさんが書いている(『天界』2009年12月号「沼尻墨僊の天文学」)。しかしながら上記の様な記事の中で取り上げられる程にはまだまだ知名度が高くないようで、普及に向けてがんばらなくてはならないな。 |
2013-09-11 Wed 00:00
Temma2Mの自動導入、スタック処理、光度測定とMacでできる処理がどんどん増えている。7月中旬以前はそのどれもできなかったのだから目覚ましい前進と言える。そしてとうとう辿り着きました、いつでもできるからと放ってあったのがステライメージに代わる画像処理。
![]() 周辺減光の補正、ノイズ補正、移動天体の重ね焼きなど、これまでのソフトではできなかった処理ができそうだ。以前とちっとも変わっていないじゃないかと言われない様に使い方を勉強しようと思う。さぁ、ここまでMacでできるようになれば、進歩と言うよりももはや「Mac天文生活革命」といっても過言ではないだろう。 なお、『PhotoshopElementsではじめる 天体写真のレタッチテクニック』についても近いうちに紹介予定。 |
2013-09-10 Tue 00:00
今夜は久しぶりに晴れマークが出ていたが雲だらけで隙間から明るい星が時々見えただけ。
![]() ついでにSDOR型変光星のお勉強。SDORというのは大マゼラン雲の極超巨星S Dor(かじき座S)のこと。『天体観測の教科書 変光星観測[編]』によると、SDOR型変光星は太陽の数十〜数百倍の重さの大質量星と考えられ非常に明るいので、変光星総合カタログ(GCVS)には天の川銀河内だけでなく大マゼラン雲、M31、M33内の星も登録されている。普段は0.2〜0.3等程度の小振幅変動で、数十〜数百年に1度程度大きな増光が観測されている。 |
2013-09-09 Mon 00:00
先にお知らせした高エネルギー加速器研究機構(KEK)の一般公開日。今年は月初めでなかったおかげで久しぶりに見に行くことができた。とは言っても仕事を終えて午後からの参加。駐車場は遥か彼方に止めることは想定内の上に、雨もけっこう降っているので、半ズボン+裸足にサンダルで行くことにした。
会場に着いて、朝から来ていた友だちと合流。彼は最近素粒子について知る機会があったので、本イベントをお勧めしておいた。私の今回の一番の目的は15時からの「素粒子を見逃さない超高感度な眼(センサー):その最前線と意外な応用」についての幅淳二先生の講演。その前に少し時間があったので研究本館の展示をいくつか回って、超高精細な分解能のある開発中のSOIピクセル検出器、CERNでのLHC実験の改修と期待について、J-PARCの大強度陽子加速器施設の運用について、ニュートリノ発生標的交換を体験できるミニチュア装置などについて説明をしてもらった。 ![]() 講演内容は、まず、粒子検出器の歴史と種類をざっと。箔検電器、霧箱、泡箱、シンチレーション検出器、スパークチェンバー、ワイヤーチェンバー、ワイヤレスチェンバー、SOIピクセル検出器。ワイヤーチェンバーまでは学生時代に知っていたが、ワイヤレスチェンバーもあるんだな。かつての泡箱実験の時代には粒子の経路を読み取る作業のためにスキャナーと呼ばれる女性たちが働いていたものだと語られたが、大阪市大の高エネルギー研究室にもいましたね。その後はBELL検出器とATLAS検出器の構造とそれらのバームクーヘン状のどのリングが何を検出しているかをざっと。最後に、粒子検出器が社会でどのように使われているかと将来への期待について。 お話は具体的で分かりやすかった(ヨメさんの感想)が、基礎知識の少ない人にはけっこう歯ごたえあったようだ。確かに素粒子とその振る舞い、その関連装置など、業界人とマニア以外には馴染み無いのは当然かもしれない。 ![]() 初めて参加の彼の感想は「こんなにたくさん来ているとは思わなかった」というもの。日曜日1日のみの開催になったことはあるだろうが、こんな雨の中、実際たくさんの入場者だと感じられた。 一方でこんなニュースも。 ・科学系の部活ない中学が73%、指導教員不足で いろいろな場面で日本が崩れ始めていることを感じるが、科学技術立国日本もまもなく今は昔の夢物語になることを暗示させるニュースだ。いくら世界最高の技術を誇っても後継者を育てる土壌が用意されていないのでは未来は暗い。また、先進的な科学と誰もが知らなければならない科学の乖離が激しくなりそう。科学的に考えることも生きるための技術の一つだが、科学技術立国と自称する割にこれまでもその辺りが育っていないのに、今後はどうなるんだと思わざるを得ない。 |
2013-09-08 Sun 00:00
ヤフオクに『星のふるさと』が出品されたら知らせが届くようにアラート設定をしてあるが、大宮小夜子のSPレコード『星のふるさと』は時々届くが鈴木壽壽子さんの『星のふるさと』はこれまで一度も出ていない。みなさんお手持ちを手放すことができないのだろうと想像している。
![]() こんな値が付くくらいなのだからどこかで復刻してくれないものかな。 |
2013-09-07 Sat 00:00
_______五昨年_四昨年_三昨年_二昨年_一昨年__昨年__今年
すごい星空! 1夜 1夜 0夜 6夜 0夜 2夜 0夜 3等星が見える11夜 3夜 5夜 1夜 5夜 9夜 9夜 1等星は見える 7夜 5夜 9夜 14夜 10夜 13夜 9夜 連日湿気もうもうの夜で、肉眼1等星が限度の今月だった。19日に比較的良い空が現れたと喜んだのも束の間、翌日は秋雨の入口だった様だ。それでもいるか座新星の極大時期に晴れてくれたのはせめてもの天の情けか。31日も透明度が良かったらしいが外出のため恩恵を受けられなかった。 |
2013-09-06 Fri 00:00
今夜のいるか座新星(V339 Del)は昨夜よりも若干明るいように感じられた。7.1等と目測。
![]() [追記]8月29日のCBET3641でSN2013faと認定されていた。 |
2013-09-05 Thu 00:00
週末数日留守にしていた間にいるか座新星も7等を下回ったらしい。透明度が良ければ5cm双眼鏡でも十分に観測できるが、今の空ではだんだんと厳しくなって来たようだ。そのいるか座新星の名称はV339 Delと決まったらしい(meinekoさん情報の受け売り)。
![]() 今夜の観測:今夜は宵のうちは透明度がまずまずで5cm双眼鏡でも新星のすぐ北西にある8等星をなんとか確認できた。いるか座新星はそれに比べるとかなり明るく、7.3等。 |
2013-09-04 Wed 00:00
この前、EdgeHD800とTS65Pを親子亀式に同架したことを書いたが、我々の世代としては「親子亀」と聞いてナンセンストリオを話題にせずに素通りすることはできなかった。あの時に紹介した動画もすばらしいが、他にもいろいろと面白いものがあった。
「昭和の演芸50本勝負」とでも名付けたいようなミックスリストがある。暇のある方は50本通しでご覧いただきたい。そんな暇人ではないよと言われる方のために私のお気に入りを何本かピックアップしてみた。 ![]() →由利徹のパントマイム →東京コミックショー →ビジーフォー SOUL MUSIC MEDLAY 初期1981 →桂子・好江 →堺すすむ 「 なんでかフラメンコ 」 →さいざんすマンボ →クレージーキャッツ タモリ →談志 志ん朝追悼 →島田洋之介・今喜多代(1978) →『米朝 ・ 枝雀』対談 "愛宕山 談義" rakugo |
FC2カウンター