
この先1週間だけ薄明開始時刻に東側低空のアイソン彗星(C/2012 S1)を撮影できる可能性がある。自宅の庭木と隣家の外壁のわずか4°ほどの隙間だが高度3°の低空まで見通せる。

今朝、というのは15日の明け方のことだが、3時15分に起きると放射冷却のためか涼しい。星も見えている。3時42分頃、まだ視界が樹木で隠されている内からアイソン彗星の撮影を開始。15分ほどして4時少し前にはすでに東側から明るくなって来たので終了。18枚撮ってみたが透明度の悪さと東側遠方の光害のため何も写らなかった。肉眼で2等星が見えたため最近としてはかなり良い空だと感じたが、低空の暗い星の撮影はお話にならなかった。
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夜は月が霞む程のうす曇りだったが、板垣さん発見のいるか座新星が明るいよと同好会の(の)さんからメールが届いたのでダメ元で撮影してみた。おお、本当に明るい。しかし、4枚目を撮る頃には雲が厚みを増して来てほとんど写らない程の曇りになってしまった。Aperture Photometry Toolで測光した光度は6.7等だが、変光星観測報告はみなさん5等台だ。この写真では新星よりも暗い星を基準星に測光したので誤差が大きかったのかな?
[追記]meinekoさんからいただいたコメントに従ってAperture Sliceを見たら対象星の中心が完全に飽和状態だった。

これでは欠損した頂上分暗く見積もられたはずだ。