2007年、33年の時間を巻き戻し天文少年ならぬ天文壮年へ再入門。隊員1名。その後の変化でただいま星空は休眠状態。郷土史、草刈り、読書、ドローンの記事が多くなっています。
Lynkeosで究極の「Macで天文生活」へまた一歩近づけそう
2013-07-31 Wed 00:00
TheSkyXProを介してMacでTemma2Mを動かせるようになった(→「MacでTemma制御」カテゴリー)。そのとき、Macとかすてんまと私だけで星を見ながら過ごせる時が来るとは夢みたいだと書いた。でも、本当の意味でMacだけで天文生活を完結するにはRegistaxとステライメージに代わるMac用環境を整えなくてはならない。これらがMac上で達成された時こそ、本当の意味で「Macで天文生活」が完成するのだと思う。

ステライメージに代わるものとして、フォトレタッチについてはPhotoshopがあれば良いのだろう。高いので持っていないがどうしても欲しくなったら買うことにしよう。

1307301.jpgさて、スタック機能についてはこれまで諦めていた。だから、木星も土星も1枚撮り。ところが最近、「僕のモノクローム」というブログでRegistaxとほぼ同じ機能を持つフリーソフトLynkeosの存在を知った。
 →Lynkeos
 →「僕のモノクローム」Lynkeos関連記事

このソフトを使えるようになれば、究極の「Macで天文生活」へまた一歩近づける。
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MacでTemma制御(後編) 夢が現実に
2013-07-30 Tue 00:00
前回までの経過:
(1)TheSkyX Professional Editionを購入
(2-1)MacBookProにUSB-Serial変換ケーブルのドライバーをインストール
(2-2)MacBookProとTemma2Mをケーブルで繋いでTheSkyXProで通信をこころみるが失敗

 →MacでTemma制御(前編) 制御ソフト選び
 →MacでTemma制御(中編) 接続で一波乱

【5】頼みの綱
とりあえず自分でできることはし尽したので、TheSkyXProの製造元SOFTWARE BISQUE(SB)のフォーラムへ症状と解決へのアドバイスを求める質問を送った。英語は苦手だが簡単な日本語で下書きを書いてGoogle翻訳を参考に中学生英語程度に整えて投稿。SB社のDaniel R. Bisque氏といくつかの確認事項をやり取りし問題点を切り分けながら一つずつ潰して行った。結論としてはケーブルまたはドライバーの問題に絞られた。このドライバーはFor Mac OS X 10.8 Mountain Lion (64-bit)ということだからコンパチブルのはずだがハード側がMacと相性が悪いのかもしれない。
1307182.jpgSB社がTemma2/2Mの制御を確認済みの変換アダプタを教えてもらった。Tripp Lite Keyspan High-Speed USB to Serial Adapter USA-19HSならばWinでもMacでも動作を確認しているという。 USA-19HSは国内でも購入できるが流通量が少ないためか他の製品に比べると2〜5倍高価な上に納品まで1ヶ月ほど待たされた。

(2-3)アダプタをUSA-19HSへ変えて通信を試みる
[1]USA-19HSのドライバーをインストール(最新ドライバーはTripp LiteのHPからダウンロード)。
[2]インストールされたKeyspan Serial Assistantを起動してSerial portを確認(理由は分からないがこれをしておかないと接続できなかった)。
[3]TheSkyXProを起動、TelescopeウィンドウでTemma2を選択、Serial Device SettingsはKeySerial1またはUSA19H62P1.1に設定。
[3]神に祈りながらConnect Telescopeボタンをクリック。赤いNot Connectedのステータスが緑のConnectedに変わる、問題はここからだ、、、5秒経過、、、10秒経過、、、Communications Logウィンドウに通信ログが流れて行く、、、やったー!通信確立。これはMacとかすてんまTemma2Mが会話を始めた記念すべき瞬間だ。観測小屋の中で、Macとかすてんまと私だけで星を見ながら過ごせるなんて、こんな時が来るとは夢みたい。

【6】MacでTemmaは私だけ?
さて、日本国内にMacでTemmaをコントロールしている人はいったい何人いるのだろうか。この作業を始めるにあたってまずタカハシ(スターベース)に問い合わせたところ把握していないという回答だった。少ないだろうとは思っていたがメーカーからも存在が見えていないのは意外だった。そういうわけで接続作業は自力でやらざるを得なかった。今回私はソフトにTheSkyXProを選んだので他の廉価なソフトは試していないが、上記の変換アダプターを使えば問題なく動く可能性はある。MacでTemmaを動かしたいと希望していながらまだ実現していない方が私の他に一人でもいるならばこの記事が何かのお役に立つのではないかと思っている。

なお、シリアルポート通信やドライバーソフトなどに詳しい方であれば、前回の記事の【3】【4】で紹介したProlific製チップ内蔵のアダプターでもTemmaの制御が可能かもしれない。その辺りの情報があればぜひお知らせいただきたい。

さて次は実際にTheSkyXProでかすてんまを動かすことになるが、天気が悪くてまだ1度も使う機会が無い。560ページに及ぶPDFマニュアルを読んで使用法をマスターしなくてはならないのだが、なにせ英語、なかなか捗らない。使いこなすには歯ごたえのありそうなソフトで、さっそくカスタマイズに嵌ってしまった。そのうちに使用感などをご紹介しようと思っている。
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江戸崎祇園祭
2013-07-29 Mon 00:00
1307282.jpg今週末は周辺の伝統ある町々では八坂神社の祇園祭が盛大に行われている。先週行った土浦では準備風景を目にしたし、昨日行った仕事先では若い衆が女の子を見つけにどこかの宵宮に繰り出そうと計画していた。今夜は江戸崎祇園祭も本宮。夕方、青空を見上げて「早く帰ってくれば星も見えるよ」とヨメさん。どのみち曇るから心配無用と江戸崎へ行ってみた。普段の江戸崎からは想像できない程の賑わいだ。

1307283.jpg20時半頃帰宅したらなんとなく雲に切れ間ができている。21時過ぎにはほとんど快晴になった。久しぶりに小屋を開けてまずは星空公団呼びかけの「全国星空継続観察暫定調査」用の撮影を開始。ノイズ低減ありで30秒、60秒、120秒を2セットなので単純に合計840秒=14分が必要だが、2枚写したところで雲が出て来て今夜は中止。せっかくなので60秒の写真を載せておこう。

1307284.jpgその後、雲の薄いところにレモン彗星(C/2012 F6)がいるので撮ってみた。10等近くまで暗くなっているようだ。22時10分、ベガをかすめて南から北へ流れ星。
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夏の星空イベントが始まろうというのに、、、
2013-07-28 Sun 00:00
星空公団が呼びかけている「全国星空継続観察暫定調査」の夏期日程が今夜から始まる。8月1日からはスター・ウィークも始まる。しかし、曇天続きで予習もしていないし(投稿練習などぜんぜんできなかった)、この先もいつになったら晴れるのか分からない日々に、まったく気分は盛り上がらない。

スター・ウィークバナー


[追記]S.Uさんご紹介のアニメバナーを張ってみた(オリジナルは小さいので1.5倍に拡大)。これで少しは気分も盛り上がるだろうか。

1307271.jpg夜になって一時ものすごい雨が通過して行った。その後もすっきりとは上がらず、遠い東の空にはいつまでも稲光が瞬いていた。
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MacでTemma制御(中編) 接続で一波乱
2013-07-27 Sat 00:00
【3】手持ちのケーブルで繫いでみる
(2)MacとTemma2Mを接続する
(2-1)MacBookProにUSB-Serial変換ケーブルのドライバーをインストール
MacでTemma2Mを制御できるソフトが手に入ったので、いよいよTemma2MとMacBookProをケーブルで繋ぐ。これまでは、Temma2M+starshop製タカハシ赤道儀用PCケーブル(5m)+タカハシ製Serial→USB変換ケーブル+PCと接続して、ステラナビゲータでコントロールしていた。MacでSerial→USB変換ケーブルを使うためにMac用のドライバーをインストールする。MacOSXで使えるSerial→USB変換アダプタとしてはProlific PL2303チップを内蔵したものが有名らしく、タカハシ製Serial→USB変換ケーブルもこのチップが使われている。ドライバーのインストールのみでこのアダプターを流用できれば御の字なので、まずはこれを試みた。

MacOSX用ドライバーは以下のリンクからダウンロードできる:
PL2303 Mac OS X Driver Download

ただし、Macとの接続には製品毎に相性があるらしいので以下のページが参考になりそうだ。
 →PL2303 USB-to-SerialアダプタをMacで使う
 →秋月のUSB-シリアル変換器をMac OS Xで使う
 →Mac用USBシリアル変換ケーブル

1306211.png[1]Serial→USB変換ケーブルを繋がない状態で、上記のドライバーをMacBookProへインストールし再起動
[2]Serial→USB変換ケーブルを繋いで、移動>ユーティリティ>システム情報>システムレポート>ハードウェア>USBを見るとUSBバスの中に「USB-Serial Controller」が見つかる。製品ID:0x2303、製造元ID:0x067bというので良いらしい。

【4】ドライバーの問題ではないのか?
次はいよいよTheSkyXProでTemma2Mを接続状態にする。

(2-2)MacBookProとTemma2Mの通信
[1]TheSkyXProを起動させ、TelescopeウィンドウでTemma2を選択する(選択肢にTemma2Mは無いがサポートされていることを確認済み)。Serial Device Settingsはusbserialに設定。
[2]いよいよConnect Telescopeボタンをクリック。すると赤いNot Connectedのステータスが緑のConnectedに変わった。成功!?、、、

と、思ったらすぐにNo response from the device.Error = 203.が返って来てしまった。EM-200Temma2Mから反応が戻って来ないということらしい。何度やっても、他のいくつかのパラメータを変えても、同じエラーメッセージが返って来る。

1306221.jpg手元にあった他のPL2303チップを内蔵しているUSB-Serial変換ケーブル(アダプタ)も試してみた。写真の右が最初に試したタカハシ製、左が仕事用の測定器で使っているもの、中央が仕事用に買ったが巧く動作しなかったもの。しかし、反応はまったく同じでTemma2Mとの通信を確立できない。すーっと血の気が引いて人間の方はカーネルパニック状態。

次は何をどうしたらよいものか。通信できないとなると、TheSkyX Professional Editionはとても高価な単なる星座ソフトになってしまうのだが、、、orz。
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MacでTemma制御(前編) 制御ソフト選び
2013-07-26 Fri 00:00
【1】いばらの道へ敢えて分け入る
「Macで天文」のカテゴリーを作ったのは意外に早くてStellariumのことを書いた2007年3月25日。その頃はMacでプラネタリウムソフトが走ればいいや程度の要求レベルだった。それから幾星霜、今や自動導入赤道儀を使うようになってしまい、そうなると当然望遠鏡のコントロールもMacでやりたくなるのは人情。

現在の、そしておそらく最大の懸案はMacでEM-200Temma2M(以下、Temma2M)をコントロールする事。それができればPCとステナビから開放される。

手順はこんなところか。
 (1)MacでTemma2Mを制御できるソフトを入手する
 (2)MacとTemma2Mを接続する
 (3)MacでTemma2Mを制御する

ところが、WinXP+ステラナビゲータのときは簡単だったことが、Macでやろうとするとこれがなかなか一筋縄では行かない。しかし、すべてが解決した暁には、Macだけで天文生活というパラダイスが待っていると思うと、Macと手を携えて少しずつ問題を解決して行くのもまた楽しからずやだ。焦らずやって行こう。

【2】ソフト選び
(1)MacでTemma2Mを制御できるソフトを入手する
一昔前のようにMacがマイナーな時代はいざ知らず、サイエンスの世界ではMacがモテモテになっている現在、天文ソフトもさぞ増えているかと思いきやあまり変わっていないようだ。Cartes du Cielのように魅力的なソフトはあるがタカハシ製品未サポートのようで、Macとタカハシをともに公式にサポートしているソフトは数える程しか無かった。

1307251.jpgTheSkyX Professional Edition
 Windows, MaOSX。Temma2その他多数。329.00$。
SkySafari Plus/Pro for Mac OS X
 MacOSX。Temma 2その他多数。19.99$/49.99$。
Equinox Pro
 MacOSX。Temma IIその他多数。59.95$

以下は、タカハシ製品未サポートソフト。
Cartes du Ciel
 Linux, Windows, MacOSXその他。フリー。
Starry Night
  Windows, MacOSX。187.46$。
Stellarium
 MacOSX。フリー。
XEphen
 UNIX,MacOSXその他多数。フリー。

で、円安も重なって高かったが(meinekoさんの過去記事によると3年前ならば199$orz)、周囲の本格派観測者が使っていて評価が高いTheSky6(Windows日本語版)の最新版ということで、TheSkyX Professional Editionを購入した。さあ、後へは戻れないぞ。
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リング星雲M57の中心星「13等ニセモノ説」の源流を求めて
2013-07-25 Thu 00:00
M57中心星の正しい位置はすでに解決した。現在、リングの穴の中に13等級の星は無いことも分かった。後は都市伝説の源流探しだ。これは犯人探しの様で多少なりとも心苦しさが無くはない。しかし、都市伝説になるだけの大家の言ということで、矛盾している様に見えてもそこには私たちが見落としている何かがあるのかもしれない。

これまでの経過:(1)リング星雲M57の中心星と「13等ニセモノ説」
        (2)で、結局M57の中心星はどれなのよ?
        (3)リング星雲M57の中心星「13等ニセモノ説」を辿る

(3)以降にTAKA3さんから提供いただいた資料をまとめて紹介する。

[1]中野繁著『恒星社天体観測シリーズ9 星雲星団の観測』(1966年初版第4版)

「中心部の13等星は10cmから見えます。中心星は15.5等(バーナード測定)で、直接見るには40~50cmを要し、大口径のテストスターとなっています。眼視光度はこんなに暗いのに写真光度は13等星といいます。故一戸直蔵博士はヤーキース40インチ屈折でこれを観察しその記録が残されています。」

中心星(15.5等)と中心部の星(13等)は区別されている。中心部の星はリングの中にあるのだろうか。

[2]中野繁著『新編 恒星社天体観測シリーズ9 星雲星団の観測』(1978年初版第1刷)

「ドイツのフォン・ハーンは1800年、f=20フィート反射で中心星を観察し光度15等と見つもった。リック天文台では写真等級13等、眼視等級13.5等としたが、眼視で見るには40cm以上を要するであろう故一戸直蔵先生はヤーキス40インチでこれを見た記録が残っている。この中心星は青白色で絶対温度1万度とされている。リングの中心から1’東に12等星があり、これは10cm以上で見えよう。現在主軸の位置角は63°とされている。初期の観測家は中心星が変光星だろうと考えたことがあるが現在はかんがえられていない。」

リック天文台での眼視等級13.5等は15.5等の誤植とは考えられないだろうか?それを仮定すれば特に問題無い様に思える。

[3]多胡昭彦著『彗星捜索者のための 多胡スケッチ集』(1984年発行)

「中心部に13等星があり、15cmで確認したことがあるので、10cm以上の望遠鏡を持っている人は試してみるとよい。」

多胡さんは中心星については言及していない。しかし、中心部に見えた13等星とは何なのだろうか。

[4]『The DEEP-SKY OBSERVER'S YEAR』(2001年発行)

「There are two stars of about 13th and 15th magnitude within M57. However, the contrast is such that seeing them visually will require at least a 250mm scope, excellent skies and high magnification to be sure.」

中心星については言及無し。13th and 15th magnitude within M57はリングの中なのだろうな。

中野繁さん、藤井旭さん、多胡昭彦さんはいずれも中心部に13等星が眼視で見えると書いている。いずれも我が国を代表する観測者の報告なのでとても誤認や錯覚で片付けるわけにはいかない。S.Uさんも言われる様に変光の可能性なども検討する必要があるかもしれない。では、中心星が変光星であれば矛盾無く説明がつくのだろうか。逆に中心星が変光星でない場合に、これら大家の記録を矛盾無く説明するにはどのように考えれば良いのだろうか。この問題、解決までにはもうしばらく時間がかかりそうだ。
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南天の低空天体を撮影できるチャンスはわずか
2013-07-24 Wed 05:55
かすてんま導入記念事業として1月中旬から始めたメシエ天体全制覇の記念アルバム『メシエ天体アルバム』[第1期]もそろそろ終盤に近づいて来たのでこれまでの写真を昨日一挙公開した。写っているのかいないのか怪しげな写真も混じっているが、現時点までにまったく撮影できていないのはM55とM62の残り2天体までになっている。M55はまだしばらく余裕があるが、早い時刻に沈んでしまうM62がけっこう厳しい。梅雨明けなどと言われて二十日近くになろうとしているがまともに晴れた夜は一夜あるかないか。20cmの威力で曇りでもなんとか写ってくれることを期待して撮ってはいるが、それでなくとも低空10度以下での写真は情けないものばかり。

1307231.jpgなぜそんなに低空で撮らなければならないかというと、右写真の様に南側屋根の軒と遠方の林とのわずかの空間だけが南天の低空天体を写せるエリアだからだ。かなりケラレル上に、首都圏方向の光害も酷い。雲を通してM7とかM6があの程度でも写っているのはよく撮れていると、これは自分で自分に言うしかない。
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メシエ天体アルバム[第1期]
2013-07-23 Tue 00:02
撮影機材:[NCT]日本特殊光学のライトシュミットカメラNCT-12
          口径12.5cm、F3.8 +NikonD60
     [EH8]セレストロンのシュミットカセグレンEdgeHD800
          口径20cm、F10(レデューサーで約F6.3) +NikonD60
露出条件:基本的にISO1600・露出2分(たまにHI(=3200)・露出1分)
     ノイズ低減なし(たまにあり)
画像処理:トリミング、レベル、明るさ、コントラストを適当に調整する程度
撮影期間:2013年1月18日~8月8日
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梅雨はまだ明けていないと思っている
2013-07-22 Mon 08:38
1307221.jpg明後日水曜日の予想天気図。関東に再び停滞前線が現れて少なくとも日曜日まではこのパターンが継続するらしい。梅雨はまだ明けていないのだと思う。だいたい、昼間の空に夏の典型的な雲がまったく現れない。[7月24日の予想天気図はiPhone版weathernewsより]

例年よりも極端に早い梅雨明けといわれた7月6日以降も梅雨前線は東北へ北上しただけ。8日、9日は一時消えたが10日から14日は再び東北へ架かった。15日に前線は消えたがその後も太平洋高気圧はへにゃへにゃで日本列島は低気圧勢力の下にある。先週は朝夕寒かった。
 →北部(水戸)の過去の天気
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『おもしろ理科フェスタ』を見学
2013-07-22 Mon 00:00
午前中の仕事を終えて、投票場へ寄って土浦へ向った。

1307211.jpgこれから以前ご紹介した『おもしろ理科フェスタ』の見学だ。ほとんどのブースは秋のつくばサイエンスコラボのようなオープンスペースでなく部屋毎に行われているので、他のブースを横目で眺めながらあっちへふらふらこっちへふらふらというわけにはいかなかった。まずはDr.ナダレンジャー先生の会場へ。おなじみのペットボトル液状化装置やスポンジの固有振動ビルディングのパフォーマンスに子どもたちはもう大興奮。これは理科実験という名のエンターテインメントだわ。それから久保梨加子先生のThe!☆光りもの☆実験へ[写真]。小学生対象ということもあってか親子での参加も多い印象。終了後片付けを手伝いながら少しお話。実験で使った小道具をお土産にいただいて来た。

1307212.jpg会場から車を留めた中城まで歩く途中で祭り囃子が聞こえている。今週来週は土浦旧市街地のお祭りらしい。今日は川口町、来週は八坂神社の祇園。

帰りにAEONに寄って買物。島村楽器に入るとヨメさんが音楽教室へ勧誘された。話をdocanさんへ振って暫し盛り上がった。こうして、お金をちっとも使わずに盛りだくさんに遊んだ半日だった。
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リング星雲M57の中心星「13等ニセモノ説」を辿る
2013-07-21 Sun 00:00
M57中心星「13等ニセモノ説」についての続き。
これまでの経過:(1)リング星雲M57の中心星と「13等ニセモノ説」
        (2)で、結局M57の中心星はどれなのよ?

手元にある書籍から参考になりそうなものをいくつかピックアップしてみた。

[1]R.バーナム Jr.著『星百科大事典』日本語版(原書は1978年出版)
M57の中心星の光度について次の様に書かれている。

「ドイツのF.フォン・ハーンが、1800年頃、この星雲の中心星を報告した最初の観測者らしい。リック天文台報告集第13巻は、中心星を実視等級15.4等とし、W.リラーは実視等級を14.2等、一方、L.バーマンは写真等級を14.4等と報告している。しかしながら、この星は変光星ではないかという疑いもある。」

バーナム Jr.氏は中心星が14等級から16等級の変光星で光度がはっきりしないことは書いているが、ここには「13等ニセモノ説」はまったく現れない。もしも彼が「13等ニセモノ説」を知っていたならば、本書ほどの蘊蓄本でそれを語らないはずはないように思う。

[2]藤井旭著『星雲星団ガイドブック』(1971年出版)
(の)さんからM57のページのコピーを頂いた。

「リングの中には二つの星があります。一つは13等星ですから10cmから見えますが、中心星の方は眼視光度15.5等、写真光度は14.7等で、小口径ではまったく見ることができません。」

とあるが、リングを拡大した写真は掲載されていない。

[3]藤井旭著『全天 星雲星団ガイドブック』(1978年初版)
[2]の後継書。S.Uさんからいただいた情報によると、文章は上記とまったく同じだが、103aEで撮影された写真が掲載されていて、中心の星が13等台に見えないこともないらしい。

[4]S.J.オメーラ著『メシエ天体カタログ』日本語版(原書は1998年出版)
メシエ天体のスケッチアルバムおよび参考書として定評のある1冊で、以下のように書かれている。

「ガスの輪の中で一番明るい星は13等で輝いており、中心からちょうど1′東、一番外側の縁からは20″のところに位置している。また、14等星がリング星雲の南西側の端のちょうど内側に位置しており、中心星とまちがわれやすい。たいていの恒星カタログでは、青い矮小な中心星は15等星であると記載されている。しかし、その明るさについては議論がかわされている。『Catalogue of the Central Stars of True and Possible Planetary Nebulae』(アッカー、グリエザス、ストラスブール天文台、1982年)にはおよそ80年間の測光データが記載されており、中心星の明るさは13等から15等にわたって変化している。」

1307181.jpg中心から1′東とか外側の縁から20″にある星についてTheSkyXProで計ったおよその尺度を入れたのが右図(原図はNASA, Hubble Heritage Image Galleryより)。オメーラ氏は「ガスの輪の中で一番明るい星は13等」と書いているが可視光や眼視ではとてもガスの輪の中にあるようには見えない。特殊な波長で写った写真を元に語っているのだろうか(輪の中というのは輪に重なってという意味なのか?)。一方で、オメーラ氏を少し擁護するならば、「リング星雲の南西側の端のちょうど内側に位置する14等星が中心星と間違われやすい」とは書いているが13等星と中心星との関係にはまったく言及していない。つまり、「13等ニセモノ説」について、混乱を間接的に増幅した疑いはあるが、プライマリソースでは無いことは確かだ。

S.Uさんによると、英語以外のいくつかの主要言語のWikiを見る限り「13等ニセモノ説」は見当たらないとのことなので、これは日本限定の都市伝説と考えて良さそうだ。

そこで一つの仮説を立ててみた。
藤井旭著『星雲星団ガイドブック』および『全天 星雲星団ガイドブック』は当時多くのアマチュア天文家が手に取ったと思われる大ヒット本であることと、1970年代当時、15等級は誰もが写せる時代では無かったため自力で確認できた人は少なかったことを考え合わせると、その記述内容が錯誤を含んだまま多くの人の記憶に残ったことは想像に難くない。それから7年後に後継書を開いた人は103aEによって13等級に膨らんだ中心星の写真を見て「これが例の中心にあるけど中心星でない星なのだ」とさらに錯誤が強化されたのではないだろうか。

さて、「13等ニセモノ説」の歴史は上記の仮説でだいたい説明できるとして、「リングの中には二つの星があります。一つは13等星ですから10cmから見えます」という部分の謎はまだ解けていない、現在リングの中に10cmで見える星など無いのだから。とは言え、中心星変光星説もあるのでたまたま13等に増光していたことも否定はできない。これ以上は著者にお聞きするしかないのかもしれない。

本書以前、そして本書以降の星雲星団の解説本にも似た様なことが書かれているのだろうか、お手元にある方は一度お確かめいただきたい。

それにしても、少なく見積もっても42年もの間この誤解が都市伝説のように生き残っていたと言うことに改めて驚きを感じる。ともあれ、世界の中で日本人だけが間違っているのでは恥ずかしい。今後は速やかに修正されて行くことを期待したい。
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T2K実験、ニュートリノ振動の4つ目のパターンを発見
2013-07-20 Sat 21:02
1307201.jpg・KEK:T2K実験、電子型ニュートリノ出現現象の存在を明らかに!

・毎日新聞:ニュートリノ:未確認の「変化」発見 宇宙誕生の謎解明へ

久しぶりに素粒子物理学で大きな成果のニュースがあった。茨城県東海村の大強度陽子加速器施設(J-PARC)と岐阜県神岡町のスーパーカミオカンデを結ぶT2K実験は、3種類のニュートリノがそれぞれ入れ替わる現象のうちの観測可能な最後のパターンを発見したらしい。J-PARCでの主要実験での成果ということでめでたい一方で、同加速器は5月23日の事故以来停止しているという皮肉な状態にある。ところで、ニュートリノ相互の入れ替わりには観測不可能なパターンもある様で、これはなぜなんだろう。そのうちに勉強してみましょ。
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で、結局M57の中心星はどれなのよ?
2013-07-20 Sat 00:00
「13等ニセモノ説」の歴史を辿ることとは別に、M57の本当の中心星はどれなの?という最初の素朴な疑問についてmeinekoさんに訊ねた。そもそも、中心星の分光観測とかもされているし、中心星がどの星かなんて問題になっているはずが無かったのでした、とすぐに正解を見つけてくれた。

白色矮星のカタログ:Welcome to the White Dwarf Catalog
 ・右のリストからNGC6720を選び→Finding Chartクリックで表示される

1307191.pngやれやれ、これで自分の写真[右図]にも自信持って中心星に印を付けられる。


今夜の観測:夕方から寒くなった。短パンでは寒イボが出てしまう。久しぶりにいくつか星が見えている。かみのけ座NGC4548を撮りたかったが出遅れて林に隠れてしまっていた。頭の上のM57を採ってみた。ニセモノではない中心星が写っている。変光星はχ Cyg6.7等。R Sctも増光して来ているらしいが月が近くて双眼鏡では見えないので諦めた。
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福島原発3号機の水位が急低下? これも選挙の目くらましか?
2013-07-19 Fri 18:17
・武田邦彦:【速報】福島3号機の湯気の発生
・福島原発3号機の水位が急低下!燃料プールから水漏れ?東電、ほう酸水を注入する体制を整える!
 再臨界が起こっていようと、この国の人々はのんびりと余裕のよっちゃんで選挙も棄権かよ。

・大槻義彦:元自衛隊最高幹部、田母神某の妄言

・デトロイト市が財政破綻!自治体では過去最大規模!ユダヤが仕組んだ経済崩壊が内戦の引き金になる!?
 TPPなんか内部崩壊しているアメリカの財政を補填するために日本の金が巻き上げられるだけだ。
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目の前に迫って来た平和憲法破棄
2013-07-19 Fri 00:00
・自民圧勝ムードの中、安倍晋三が「憲法9条改正」を明言 ~益々孤立化するニッポン~
 まぁ、こんなにやすやすと9条改正が目の前に迫るとは思ってもいなかったよ。

・【新自由主義者の狙いは正社員】安倍首相が自慢している「雇用者が60万人も増えた」の内訳が酷い!正社員が120万人減少し、バイトや契約社員が180万人増加!
目の前に迫って来た平和憲法破棄の続きを読む
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リング星雲M57の中心星と「13等ニセモノ説」
2013-07-18 Thu 00:00
1307171.jpgこと座のリング星雲M57は最も有名な惑星状星雲のひとつで、太陽程度の質量の恒星がその終焉にガスを放出してできたと考えられている。そして、その恒星は白色矮星となり中心星として輝いている。[左写真はNASA, Hubble Heritage Image Galleryより]

このように有名なM57星雲だが、いつの頃からか実に不思議な言い伝えが付け加えられている。それは、

M57の中心付近には13等級くらいの中心星とは別の星がある

というもので、私もどこかで目にした記憶がある。おそらくみなさまも同様と思われる。

それでは、本当の中心星はどれなのか。ネットを探せば矢印でこれぞ中心星と示した画像がすぐに見つかると思ったが、豈図らんやそのようなものは出て来ない。これは気になるというわけで、先にアップした7月3日の記事のコメント欄でS.Uさんとともに少し調べてみたので、それを以下に整理しておく。

いくつかのページでの中心星に関する記述内容を以下にまとめてみた。

多くのページに共通している記述:
・中心星は白色矮星である
・中心星は穴の中に見える
・中心星は15等級である

AstroArtsの記述
・中心付近に中心星ではない13等級の星がある
・中心星は中心から1'(0.1'の間違いか?)西にある15.4等の星である
 [追記:既に修正済み]

日本語版Wikiの環状星雲についての記述
・30cmで中央部に13等の星が見えるが、これは中心星ではない
・中心星(15等級)を見るには最低でも口径30cmの望遠鏡を必要とする。

現時点では、AstroArtsと日本語版Wikiが「13等ニセモノ説」を採用していることが分かった。

ここで、根本的な疑問:
・そもそもリングの中に13等級の星はあるのか?

1307132.jpgそれでリングの穴の中の星の光度はどのくらいなのかを調べてみた。右写真は透明度の悪い中で撮影したものだが大まかな光度比較は出来ると思う(等級はTheSkyXProより)。う〜ん、どう見ても13等級の星がリングの穴の中にある様には見えない。また、UCAC4の恒星リストをチェックされたS.Uさんによると「リングの中心にとても近い15.9等の星がいちばん明るい」とのことだった。

ということで、リングの穴の中で一番明るいのは15等級の星で、少なくとも13等級の星は無いという結論に至った。では、ホンモノの中心星は中央の星と考えて良いのだろうか。おそらくそうなのだろうが図示されたものが無いので曖昧さは残ったままだ。

さて、お騒がせな「13等ニセモノ説」の歴史については今後の調査課題にしようと思う。と、今夜の記事を書き終えた直後にS.J.オメーラ『メシエ天体カタログ』に関連を思わせる記述を発見。これについては次回の記事にする。
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爽やかな一日
2013-07-17 Wed 00:08
1307161.jpg爽やかと言うよりも寒い朝、日中は室内よりも外の方が涼しかった。夕方も素敵な青空。でも知っている、夜になれば皆曇になる事を。

1307162.jpgだからと言ってタラ鍋にするヨメさんも凄いな。
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日本国民が目を覚ます時は来るのだろうか
2013-07-17 Wed 00:00
・「奨学金」という名の学生ローン 1,000万円超す借金抱える若者も
 公務員として何年間か働くと返済義務が免除されるなんていうのもひどい不公平。

・まだ当事者意識のない人が多いのであれば、召集令状を待つしかないかもしれない。
 日本国民が目を覚ます時は来るのだろうか。自民党が言っているのは、日本は弱って来たアメリカを支えるための傭兵国家・奴隷国家になるよということなんだから。

・自民党改憲案「“超”口語訳」(1)
・自民党改憲案「“超”口語訳」(2)

・被害者側「氏名を出すなら告訴を取り下げる」
 →別の事件では被害者匿名の起訴の前例もある。

・茨城県沖のスズキ、基準値10倍のセシウム
 スズキは河口系の肉食魚なので生物濃縮し易いのだろう。

・乳がんに「国民性」? 日本人と欧米人の違い
 欧米よりも若くして発症するというのは、子どもの頃からのX線被曝量が多いからではないのかな?

・ロシア人「ロシアへの航空便があまりにも遅いからケータイで追跡してみた」
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自宅にも光
2013-07-16 Tue 00:00
1307151.jpg一月前、ネット環境が光に変わりつつあると、職場にフレッツ光を入れたことを書いた。本日自宅もようやくフレッツ光になった。1307152.jpg切り替え工事直前のADSL(47Mタイプ)のスピードが下り6.58Mbps上り0.87Mbpsで、フレッツ光ネクストへの切り替え直後には下り44.80Mbps上り28.46Mbpsとなった。これならばまずまずだろう。

ただ、夕方には下り23.89Mbps上り24.72Mbpsと下りが随分低速になっていた。また、先月入れた職場でも時には下り23.86Mbpsなどに下がる事もあった。光回線の速度低下は何に起因するのだろうか。夕方だからISP側の混雑かな。

夕方が近づくにつれて急激に涼しくなった。空も青い。今夜は行けるか、、、。しかし、日が暮れた頃にはすでに皆曇、風が吹いてただ寒いだけ。早く寝よう。
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猛暑
2013-07-15 Mon 00:00
・なぜ、日本だけ猛暑なの?

・Yahoo!世界の天気
 東南アジアの国でも日本よりも涼しそう。

・猛暑で原発は必要?原発ゼロで電力供給余裕だった東電のデータ

・「猛暑の原因は水循環の破壊?!」 

・猛暑と極寒、あなたはどちらを選びますか? 理由もお願いします。

13071401.jpgM91(NGC4548) 昨日今日と若干猛暑は緩んでいるが、相変わらず湿気が多くて夜になればいつもの通り皆曇。それでもしつこくメシエ天体の残り物の陰を雲の中に追う。M91は誤記録でどれの事だか分からないらしいが一つの説を採ってNGC4548としておく。
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小樽からつぶ貝がどっさり届いた
2013-07-14 Sun 00:00
1307101.jpg帰宅したらヨメさんがまつぶ貝の殻を叩き割っていた。仕事の付き合い先から届いたという。小樽出身の彼の元へは漁師の伯父さんからときどき新鮮な魚介類が届きそれをお裾分けしてくれるのだが、いつもお裾分けというような半端な量ではない。今回は少ししかないと言いながら、大きなまつぶ10個以上にカレイにホッケ。ヨメさんが取り出した身から内蔵とアブラを除去してぶつ切りのお造りにするのは私の役目。特にアブラはちゃんと取らないと中毒になるから責任重大だが巧く行った。写真はいただいた半分。残りは冷凍しておく事にした。

13071301.jpg梅雨明け後は「天気予報では快晴だが皆曇」という夜が毎夜毎夜繰り返されている。メシエ天体全制覇目前だが、さそり座やいて座付近の低空のいくつかの対象天体は、南中時には屋根に掛かって写せないので南西の低空10度当たりまで下がった時にだけチャンスが訪れる。昨夜も皆曇だったが20cmの威力でM54が写った。
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星空公団が「全国星空継続観察暫定調査」ご協力のお願い
2013-07-13 Sat 00:00
1307122.png25年間続いて来た環境省の全国星空継続観察の休止によるデータ収集の中断を危惧した星空公団が、代わりとなる暫定調査「全国星空継続観察暫定調査」への協力のお願いを出している。期間は、
    夏期:平成25年7月28日(日)〜8月10日(土)
    冬期:平成26年1月21日(火)〜2月3日(月)

過去に星空公団が行って来たデジカメ星空診断と若干方法が違っているので、参加される方は以下のページを読んで事前に投稿方法を練習しておくのが良さそうだ。

 →「全国星空継続観察暫定調査」ご協力のお願い

梅雨明け後の水蒸気濛々の今の夜空では肉眼1等がせいぜいなので、7月末までにはもう少しまともに星が見える夜空になって欲しいものだ。
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日本原電「原発に絶対的な安全性は求められていない」
2013-07-12 Fri 17:12
東京新聞:東海第二原発訴訟 第3回口頭弁論 原電経営難は「構造的」
茨城県の住民らが東海原発の運転差し止めを求めた訴訟の口頭弁論で、原告の異議申し立てを水戸地裁の新谷晋司裁判長が「だまりなさい」と制止して弁論途中で強引に閉廷
 日本原電「原発に絶対的な安全性は求められていない」って、福島規模にも対応できない防御力で何を偉そうに言っているのだろうか。

【日米原子力協定】日米原子力協定を破棄しなければ、日本は脱原発は出来ない!!米国に牛耳られた日本の原子力!山本太郎氏が命懸けで叫んでいる日米原子力協定とは?

武田邦彦:緊急!!犯人に証拠物件を渡すな!

内田樹:関川夏央『昭和三十年代演習』書評
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小川仙月講演会
2013-07-12 Fri 00:00
1307073.jpg7月7日(日)午後は筑波学院大学講堂へ小川仙月さんの講演会を聞きに行って来た。福島事故以前から原発問題について取り組んでいて、福島以後は地元で精力的に講演活動をされてきた方だが、話を聞くのは今回が初めて。

14時から16時20分まで休憩無しで一気に話し続けられた。自分的にはほとんど知っている内容だったにもかかわらず、うたた寝する間を与えてもらえない大変明快でテンポの良い講演だった。

1307071.jpg日本の原発問題についてあまり興味が無いとか、理解できていないとか、これから知って行きたいとか思う方々には必要充分な入門講座になっただろうと感じた。また、自分としては重要なポイントはほぼ押さえていることを再確認できたという点で有意義だった。YouTubeやUSTなどでビデオ配信してもらいたい内容だ。

その他の気になる話題:
・γ殺菌
 日々お世話になっているものとしてディスポ医療器具のγ線滅菌があるが、その他にジャガイモの発芽防止にもγ線照射が使われている。これらは放射化しない範囲での照射だろうから問題は無いのだろう。
 →輸血血液への放射線照射(GVHDの予防)
 放射線照射でリンパ球が不活化するのはGVHDの予防には良いとしても、環境放射線による外部被曝の場合はまずいんじゃないか。これを読むとリンパ球は5Gy(グレイ)以上になると反応増殖性がなくなるらしい。γ線ではGy=Svだから5Gyは5Sv。1mSv/hの場所に5000時間いると5Svの被曝になる。5000時間は208日。これ、やばいんでね?

・原発の「地元」とは「立地市町村」ではない

・【参院選】 山本太郎が突きつける原発再稼動問題の”核心”たる「日米原子力協定」

・着実に「思考停止」し、「亡国」と化すニッポン ~真に問われるのは”騙される側”の覚醒~
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メシエ天体アルバム[第1期] 残りわずかだが難物揃い
2013-07-11 Thu 00:03
かすてんま導入の記念として始めた全メシエ天体撮影企画(→2013-02-27)は、天候の安定している冬場に開始したため最初の約1ヶ月で7割ほど撮影できたのだが、その後は遅々として進まなかったが7月10日現在なんとか9割6分まで到達した。残っているのは、以下の4天体(+不明3天体)。
M6、M54、M55、M62、不明番号:M40、M91、M102

低空に弱いかすてんまにとって難易度の高い天体ばかりが残っているが、南中時でも高度20度にも達しない最南のメシエ天体M7の撮影ができたことで残りのすべてを撮影できる目処が立った。天体写真としての質を追求しなければ(いつもしていないが)全制覇を達成できる日も近いと思う。

撮影機材:[NCT]日本特殊光学のライトシュミットカメラNCT-12
          口径12.5cm、F3.8 +NikonD60
     [EH8]セレストロンのシュミットカセグレンEdgeHD800
          口径20cm、F10(レデューサーで約F6.4) +NikonD60
露出条件:基本的にISO1600、露出2分、ノイズ低減なし(ときどきあり)
画像処理:基本的に、トリミング、レベル、明るさ、コントラストを適当に調整
撮影期間:2013年1月18日〜

1301191.jpg

以下のリンクにて近日一挙公開予定(残ったものは後日追加)

カテゴリー:メシエ天体アルバム

メシエ天体アルバム[第1期]
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ストリートビューで軍艦島を探検
2013-07-10 Wed 00:00
美しすぎる廃墟「軍艦島」をストリートビューで巡る 立入禁止区域も撮影

1307083.jpg長崎の軍艦島のストリートビューが公開された。「軍艦島」と聞くと、心が少しだけぷるぷるとする。子ども時代に見た軍艦島のモノクロ写真が今でも強烈な思い出として残っていることは以前書いた(→2010-04-16)。

1307084.jpg上の写真は船を降りたところの光景のスナップショットだが、これ、アドベンチャーゲーム『MYST』の船着き場にいるような錯覚をしてしまった。

ところで、『MYST』は最初Mac版が作られた後にWin版も作られた珍しいゲームだが、CGの美しさや謎解きの難しさが評判になった。一応、『MYST』、『RIVEN』、『EXILE』、『REVELATION』、『End of Ages』までは購入。勿論、ゲームの謎は解けないがCGの世界を歩くだけでも楽しめる。


13071001.jpgM7 肉眼では夏の大三角しか見えない全天霞んだ空だが、低空のメシエ天体が写るか試した。最も南にあるM7が写ったという事はかすてんまのところから全メシエ天体の撮影が可能なことが証明された訳でやれやれ。とは言え、ルーフの軒と遠方の林とのわずかの隙間の高度10度以下での撮影なので、軒にはケラレるわ霞には遮られるわで写りのほどは知れたもの。

変光星は、少しずつ暗くなっているχ Cyg6.6等。
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ツール・ド・フランスで寝休日
2013-07-09 Tue 00:00
1307081.jpgオフ日の予定だったが、仕事の電話があったので朝飯前に片付けて来た。その後は暑さが厳しい事もあって外出するのも億劫と、ツールのハイライトをYouTubeで見ながら結局寝休日になってしまった。

昨夜は雲の隙間から星の見える驚きの七夕だったが、今夜は皆曇になりそうだ。

と、思ったら晴れた。南西へ沈みかけたわずかの時間帯にしか写野を確保できないさそり座やいて座辺りの低空の星雲・星団を写そうと思い一眠り。昼間の家に昼寝しておいてよかった。最も手強いM6、M7は既に低空過ぎてだめ。M22、M28、M30、M75をなんとかゲット。どれも南西低空なので首都圏の光害の中にどっぷりと浸かっている。

13070901.jpgM22

13070902.jpgM28

13070903.jpgM30

13070904.jpgM75
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星が見えると驚く七夕
2013-07-08 Mon 01:41
一昨日梅雨が明けて以来蒸し暑い夜が続いている。今夜は7月7日七夕だというのに星が見えたのには驚いた。天文復帰した2007年に1等星が辛うじて見えて以来6年振りの極めて珍しい織り姫彦星の見える七夕になった(と言っても夏の大三角として見えている時間は短く厚い雲が邪魔して行く)。

1307072.jpgかんむり座 R あれれ、また少し暗くなっている様な気がした。13.7等。これまではガクンと下がっても直後から増光体勢へ戻っていたが、今回はジワジワ下がっている。新たな局面へ入ったのだろうか。

その他、はくちょう座χ(χ Cyg)は6.2等。
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梅雨が明けたという噂が、、、
2013-07-07 Sun 00:00
東京新聞:梅雨明け 一気に厳暑

まだ速報値だから後で「やっぱり明けてなかった」となるかもしれないが一応梅雨明け。今夜は星が言えるかもしれないと期待した途端に風が強まって来た。これでは屋根を開けられない。20時40分、風が強くベガしか見えない。25時、風は止んだが皆曇。27時、床から見上げた空に星が見えたので慌てて表へ出たがやはり皆曇。幻を見るようになってしまったようだ。
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