rikako先生の
「おもしろ!ふしぎ?実験隊」の過去記事の中に
ホロスペクスフィルムを紹介する記事があった。ここにある骨が透けて見える写真を見て我がおバカ育成期のことを思い出した。

小学生の時、昭和40年頃のある日の午後、どこからともなくやって来た怪しげなおじさんが小学校の近くで露店を拡げて下校時刻を待っていた。手品のタネやら謎めいたおもちゃやら子どもの興味をそそりそうなものばかりを並べた露店が下校時の小学校正門の真向かいの空き地に突如として現れるのだから、そりゃもう入れ食い状態だ。この前こんなおじさんを見たのは1年も前になるだろうか、このときを逃すと次はいつ手に入るか分からない。家へすっ飛んで帰ってなけなしのお小遣いを握って舞い戻り露店の品々を物色する。その中に骨や鉛筆が透けて見えるスコープがあった。私、買いました。まさにrikako先生の記事の写真の様に見えたことを覚えている。でも、一週間もすればもう見るものも無いので、お決まりの分解へ。外見は筒先に「ちり紙」のような物が張ってあるだけ、きっと筒内に何か仕掛けがあるはずとその「ちり紙」を取り除いてみたところ、なんとただの筒だ。それならば「ちり紙」でも代用できるかもしれないと筒先に「ちり紙」を張ってみた。でも骨は透けて見えない。当たり前か。rikako先生の記事とそのリンク先のおかげで、いま40数年振りに謎が解けた。おバカな小学生のおバカな銭失いだったが、この記事のネタになったので元は取れたということにしよう。